自身に問いかけるパワフルさ | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

昨年11月から月1回のペースで開催している8ハウス研究会がまもなく最終回を迎えるので、さみしい限りです。でも主催のなおっつと私のあいだでは終わるつもりがないので、何らかの形でワークを続けていく予定です。

 

それくらい「この研究会をやってよかったな~」と、しみじみ感じています。


8ハウスが象徴する生と死、性と力、罪悪感、タブー、羞恥心、お金といったテーマは、本当に私たちの人生に密接しているにも関わらず、隠されやすく、あまり公に語られることがないですよね。どちらかというとゴシップ的に扱われやすいので、多くの誤解もあると思います。

 

毎月これらのテーマに合わせて、私たちが思いを深める材料をスーパーバイザーであるザビエから投げかけてもらい、そして、それぞれが深く自分自身とつながって、内側からそこにあるものを語るのがこの研究会です。

 

この「セルフ・インクワイアリ(自分で自身に問い合わせる)」という手法は本当にとてもパワフル。自分の内に問いかけて、自分の内から答えを見つけていく。そこに何が表れるのか、自分自身で探求していこうというわけですね。

 

独白する形式で、ひとり15分から20分かけておこないます。聞き手はジャッジを脇に置いて、黙ってそこに座ることで、話し手が深く自身とつながることを助けるために場をホールドするんですね。

 

聞き手と話し手がそれぞれ、お互いに自分と繋がり合うことを助け、そこで本音を引き出し合っていきます。

 

慣れないうちは戸惑いますが、慣れてくると、普段の会話で私たちがいかに適当に相手の反応に合わせて喋っているのか、あるいは人の話を聴かずにいるのかということが、とてもよくわかります(笑)

 

偏見やジャッジやコントロールや上の空や心を閉じるといったことが起こるので、コミュニケーションは難しいのですが、この手法に親しんでくると、自分をひらいて語ることと、オープンに相手の話を聴くことがやりやすくなります。

 

 

この研究会ではじめて、自分をひらいて話すことができた、こんなにも自分の内にあることを語るのは初めてだという方が、何人かいらっしゃいました。

 

本当にそうだと思います。それだけ私たちは普段の関係のなかで、自分の内にあるものを受け止めてもらうという体験がないんですよね。そしてそれは、自分が自身の本心を見逃しているということでもあるでしょう。

 

このワークに慣れてくると、何かもやもやした気分のときに、セルフ・インクワイアリをしたくなるんですね。

 

それは自分の中にある、言葉にならなくて、正体のはっきりしない思いや葛藤や感情やニーズが紐解かれていくから。胸のなかで、喉の奥で、お腹の底で澱んでいるものに近づいていって、それを眺め、感じて語り、出てくるものが何であれ、言葉にすることで、自分が何に傷つき、葛藤し、悲しみ、怒り、塞いでいたのかが見えてきます。

 

そして不思議なことにそれは、何も状況が変わっていないのに、自分自身によって正体が暴かれた途端に、スーッと解放されるのです。

 

苦しんでいるときに誰かに助けてもらうことも必要ですが、本当は誰もが自分を癒やす解毒剤を、ちゃんと自分で持っているんですね。

 

それは自分から切り離されたパーツの一部を取り戻すことともいえます。語るたびに「自分へ還る」…それゆえ、とてもパワフルなワークだなあと思うのです。