2ハウスを充実させることについて | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

ここのところ、8ハウスや冥王星の話ばかり書いているので、その対面の2ハウスの話を書いてみたいと思います。

 

向かい合うハウスはお互いの性質を補完するので、8ハウスの秘密を解くカギが2ハウスにあるわけですね。

 

2ハウスは所有の部屋ですが、もっと詳しくいうと「私のものを使って、私のものをさらに増やす活動をする部屋」です。


ハウスというのは基本的に活動を表しております。ハウスのカスプサインやカスプルーラー、入宮惑星もは、その活動を充実させるためのヒントや、その活動にまつわる問題を解決するためのヒントを示してもいます。

 

2ハウスで扱う「もの」ですが「有形の流動資産のこと」とロバート・ハンドは書いていて「有形無形に限らず認知できる・できないに関わらず、存在するすべてのもの」ととディーン・ルディアは書いています。

 

私個人としては、以前は牡牛座の領域ですし、客観視できる有形のものを扱うというイメージでしたが、私たちの身体が認知できるものは有形のものに限らないので、だんだんルディアの考えに寄ってきました。

 

私たちにとって最初の「持ち物」は肉体です。これに含まれている情報。遺伝。相続は8ハウスが司りますが、遺伝は2ハウスの領域でもあります。自動的に「自分のもの」になるからですね。

 

成長するあいだに持ち物は増えていきます。さまざまな知識、技術、経験…それらによって引き出された知性や能力、魅力、身体的技能。

 

それらをフルに使いこなして、さらに欲しいものを獲得する!という、動物的サバイバルの象徴が2ハウスです。

 

実際に私たちが欲しいものを手に入れるには、それをみずから創り出すか、誰かの創り出したものと自分の持っているものを交換するかという、ふたつの方法があります。後者がビジネス……8ハウスですね。

 

お互いのエネルギーを交換する。価値と価値を交換して、お互いのさらなる充実をめざすわけです。

 

 

「身につけた技術や知識を使って、お金を稼ぐ」も、2ハウスから発生した活動ですし「コミュニケーション能力を使ってフォロワーを増やす」も「魅力を活かして恋人を作る」も「自分のものを使って、さらに自分のものを増やす」2ハウス活動といえます。


2ハウスの最終的な目的は、12のハウスのすべての経験を通して、そこで発揮しうる自身の才能をすべて所有することにあります。生まれ持った可能性をすべて開花させて、全才能を内在化させることでもありますね。まさに究極の所有です(笑)
 

確かに自身のすべての性能を自在に引き出し、使いこなせるようになれば、食うに困らず、生活が豊かで、恋人にも友人にも恵まれ、社会的に活躍することもできます。


そう考えると、2ハウスこそが実は究極のハウス活動なんじゃないかと思えるのですが、この究極性は「自分のものを、自分仕様にカスタマイズすること」にあります。


すなわち、親から受け継いだ身体と遺伝子を、自分だけの価値と身体能力にカスタマイズすることですね。

 

親や社会は「こうやって生きるのがいいよ」と自分たちの思う良きものを子どもに継承し、そして私たちは親の庇護下にいるあいだは、少なからずそれに従う必要があります。同時にここの社会で活きるためのルールややり方に、ある程度合わせる必要もあるでしょう。

 

しかし2ハウスを生きるコツは、最低限の社会的ルールや習慣や言語などは受け継ぎつつも、親からの影響の相続を最初にとどめて、自分の身体と心と思考を「自分自身で乗っ取ること」でもあります。

 

「私は星が好きだから、人生の中心を星を読むことにおいて展開するわ」と、自分の価値を中心にすえて、そこから生き方・働き方・関係性などを創っていく……。それが自身の人生を創造するということにつながるのでしょう。

 

天王星が牡牛座に滞在している2018~2025年は、そのように人生をシフトするチャンスの時期でもあるな~と思います。