冥王星の三つの名前 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

先日プルトンのワークショップを開催しました。

 

冥王星プルートが入っているハウスは、私たちにそのハウスのテーマの極と変容を体験させてくれます。その資料を作りながら、ひとつひとつのハウスの極を想像してみたら、それだけで圧倒されるものがあり、ハートがどんどん恐怖で満ちて、呼吸が薄く浅くなるような感覚になったのでした。

 

たとえば3ハウスであれば、自身の自由な言動が脅かされた可能性があり、一時的にせよ「こういう風に考えなければいけない」「こんな風に答えなければならない」と息が詰まるように他者から支配された経験があるかもしれません。その体験から「絶対に誰にも思考と行動の支配権を渡さないぞ」と、次第に自分でその領域をコントロールするようになって、頑なに他者の思惑が入らないように閉じていくかもしれないですね。

 

その両方に共通する閉塞感と自由な領域を守るために常時働き続けるセコムのような防衛センサーに、ハートが圧倒される感覚があるかもしれません。


そのいずれかの極に無意識で行ったり来たりするのではなく、そのどちらの極もあるのだということを明晰に「見ること」によって、何が起きているのかを理解し、変容できるのが冥王星です。冥王星の発揮する洞察力を使うことがポイントですね。

 

そうすると、たとえば3ハウスであれば、他者に言動を支配されるでも、頑なに自分の思考だけに閉じるでもなく、柔軟に新しい知性を取り入れながらも、独自の説得力のある論調を展開することが可能になるかもしれません。冥王星はカリスマ性をまとった才能にもなりますね。

 

プルートにはいくつもの名前がありますが、ひとつはアイデス「姿の見えぬ者」であり、もうひとつがプルート「富める者」です。そして同時にすべての死者を迎え入れる「すべてを受け入れる者」でもありますね。

 

つまり姿の見えないものからの支配に恐怖を感じて圧倒されるけど、それを受け入れて、正体をしっかりと見ることで、変容し、その人独自の才能となる……地下資源を象徴するプルトンは、私たちのまだ使っていない、眠れる莫大な資源を司る神でもあるわけです。

 

そして私たちが人生の初期に体験する、冥王星による絶対的な支配は、少なからず祖先からのパターンを引き継いでいるのだと思います。冥王星は命を生み出す源泉ですが、男女が交わって新しい命が生み出されるそのときに、自身のなかにある情報を遺伝子のなかに忍び込ませます。

 

そこには目や髪や肌の色や、身体的な才能と共に、サバイバルのための、さまざまな情報が入り込むことがあるわけで。私と同じ、この恐怖の体験をした人が誰なのか?と過去をさかのぼることで、可視化しにくい「姿の見えぬ者」をつかまえるヒントがあるのかなと思います。

 

11月13日(土)21:00から、8ハウスや冥王星について、なおっつとまたまた喋ります~!! 遊びにきてね~!!