冥王星が命に輝きをもたらす | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

週末に「2025年までの星のめぐりとトランジット」というレクチャーをオンラインでやっていました。いまの時代を読むのに、なかなか面白い内容だと思うので、年末年始に向けて、もう何度かやっていこうと考えています。

 

遠い順に冥王星から土星までの配置がもたらす社会的な影響と、では「そのときに個人には何が起こるのか」という個人への影響を、トランジットを通して、みんなで読んでみました。

 

動きがあまりにも遅いので、意識していないとわかりにくいのですが、冥王星のトランジットはやはりとても強烈に働くことを実感しています。

 

冥王星の軌道は楕円形なので、ひとつの星座に滞在するのに16~25年と幅があり、天文暦を眺めていると1年のあいだで、3度進んで2度戻る…という牛歩でしょっちゅう逆行もしています。そのおかげで出生のネイタル・チャートにある惑星とのあいだに角度を作ると、数年に渡って何度も行きつ戻りつしながら、じわじわと大きく影響をもたらすわけですね。

 

ちなみに今日の時点で冥王星は山羊座24度にありますが、ネイタル・チャートで何かしらの惑星が牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座の20~29度あたりにあれば、とても強く影響があると思います。

 

どんな影響があるのか?は、惑星とハウスによって変わりますが、冥王星のトランジットはおおむね、次の2つの働きをします。
 

① その惑星を『本物』にすること
② その惑星を『解体』すること
 

どちらも変容ですね。

 

 

冥王星は触れるものの絶対的な真実を明らかにするため、そのものの本領を発揮するように働きかけるわけです。脱皮ですね。

 

たとえば、天秤座の金星とスクエアになっているとしたら、人間関係で適当にうわべだけで受け流したり、合わせたりする付き合いをすることがどんどん難しくなっていき、自身の正直さから、どんな相手とも真剣に向き合うことがうながされていきます。そうして対人関係を「本物」にしようとするわけですね。

 

牡羊座の火星とスクエアであれば、自身の精神的な正直さをごまかすことができなくなり、エゴからではなく、自分の真実から行動すること、表現することがうながされるかもしれません。
 

その惑星を覆っていたヴェールのようなものを取り除いて、真の姿を発揮することを助けてくれるのが冥王星です。ですから冥王星が働きかけていることに対しては、逃げたり、避けたり、ごまかしたりしないで、本気で向き合い、取り組んだ方がいいかもしれないですね。

 

冥王星はまた死の恐怖をもたらす星でもあるので、サバイバルの恐怖を思い起こさせたり、寿命がやってきているものを解体したりすることもあります。

 

冥王星がネイタルの惑星と角度を作ることで、身近な人や自身の死や病気に触れることがあるでしょう。

 

そして私たちは、死を身近に感じるときに、最も強く生きている命を感じます。

 

「いつか」は、ないのかもしれない。

 

その思いが自分の人生や、他者との関係を「本物にしよう」とするでしょう。


やりたいことは、やっておく。

 

言いたいことは、伝えておく。

 

いつかではなく、いまこの瞬間に。

 

生きて、やれるときに。

 

生きて、会えるうちに。

 

人生を悔いなく生きるには、できること、やりたいことを先送りしないで、やれるうちに、生きている命が燃えているときに、どんどんやるしかありません。

 

冥王星が私たちに死を意識させることによって、私たちの生きている命が鮮やかに輝くのでしょう。