8ハウスをめぐる旅路③ | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

8ハウスの変容……つまり、ある集団が当然のこととして従っている前例から離脱するには、慎重に時間をかけて行う必要があります。

 

さもなければ、その集団から非難されたり、罰せられたり、つまはじきにされたり、ヘタすると追放されたりするわけですね。

 

それくらい、私たちにとって「空気を読んで、足並みそろえること」は重要であり、そこに人間社会の非常にむずかしい側面があると思います。

 

ここと関係しているのが、眞子さまのご結婚問題でもありますね。

 

皇族とはいえ、ひとりの妙齢の女性にしあわせになってほしい、愛情をもって結ばれてもいいじゃないか……という感覚が現代人の私たちにはあるはずです。一昔前の皇女だったら、あり得ないこともありますね。

 

しかし、それでもそこには、やはり前例が頭をもたげるわけです。できれば多くの人たちが納得できるような社会地位や経歴があって、品位を保てるだけの生活が保障されることだったり、できる限りは清廉潔白そうなお人柄の方であってほしい、とかですね。

 

それというのも、かつての皇女たちがいずれも、その身分にふさわしい家柄の男性に嫁いでいったという前例があるからですね。

 

そしてそこには人々が皇族に対して向ける「期待」があり、皇族の方々もそれに応じることで築いてきた、歴史や前例があるわけです。

 

 

この「他者と深く結びつくときに、お互いが相手に期待すること」と、それに対して「信頼で応えること」も、8ハウスのテーマですね。

 

なので、そこにこれまでの前例とは異なる要素を持ち込むのであれば、それなりに丁寧に、信頼に足る形でおこなう必要があるでしょう。

 

そこをすっ飛ばしてしまうと、信頼関係が崩れてしまい、そうなると元の母体集団から応援されないどころか、むしろ非難されたり、孤立してしまったり、もう戻れなくなってしまったりする可能性があります。

 

そしてお互いに深い傷が刻まれて、それが生きているあいだに解決されないと、後世まで受け継がれていくこともあるでしょう。

 

負の遺産を継承するのも8ハウスのテーマです。