8ハウスをめぐる旅路④ | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

そもそも私たちが自動的に従わなくてはいけない秩序や伝統や道徳がどこからやってきているのか?ということですが、これも前提として8ハウスが関係しています。

 

法律やルールや道徳は9ハウスなんですが、これができるようになった経緯も8ハウスにあります。

 

8ハウスは、人と人とが関わりながら行う、あらゆる活動の象徴です。共に協力して田畑を耕したり、家を建てたり、生活を営んだり、お互いの持ち物や収穫物を交換したりして、ひとりでは成し得ないことをするわけですね。

 

私たちの生活に関わる、あらゆることが「ビジネス」で成り立っていますが、それが8ハウスです。

 

この対面には2ハウスがありますが、ここは「私の持ち物」の部屋ですね。財産のみならず、経験、技術、知識、愛、人脈など、自分が自由に使うものができる持ち物は、ここに含まれます。

 

これを使いながら、さらに増やすことを目的として、他者と関わるあらゆる活動が8ハウス。なので、ビジネスも、結婚も、大企業も、相続も、ここの部屋のテーマとなります。

 

そしてこの「取引」が何度も繰り返していくなかで、お互いがちょうどよく折り合いをつけるための実績や法則や教訓が、道徳や教育や法律として明文化されます。これが9ハウスですが、人々との関わりから生まれるわけですね。

 

なので人と関わり、取引するなかで、法則を無視して振る舞うことは自分勝手とみなされ、仁義にもとるというわけです。

 

 

ある場所での活動を卒業して、別の活動場所へと移ることが8ハウスの変容ですが、この移行をスムーズにいかせるために、私たちの人間性や道徳観念が試されます。

 

ひとつの仕事に従事してきて、そろそろ違うことがしたいと思うのは、私たちが2ハウスの「経験」を増やしたいことからしても、更なる拡大発展を試みる9ハウスからしても、自然の原理です。

 

しかしそのとき、まわりのことなど考えずに唐突に辞めるのか、しっかり準備をして、引継ぎもして、ここにお世話になって育ててもらった恩を忘れずに辞めるのか。

 

前者は迷惑でわがままな恩知らずといわれるかもしれないし、後者は「新しい場所でも頑張って」と応援してもらえるかもしれません。もっとも、どんな母体に属していたのかにもよるとは思いますが。なかにはブラックな環境なのに、徹底的に縛って辞めさせない集団もありますね。

 

しかし不義理をしてやめると、裏切り者とか、恩知らずとかいわれてしまいます。

 

ちなみに噂話というのは3ハウスの管轄ですが、ホモ・サピエンスが噂話をする能力を身につけたのは、誰が敵であるかを見極めるためです。なので悪事は千里を走ることにもなりかねないでしょう。