【新月】2020牡羊座新月★遠い過去に作られた「わたし」という枠を超えていく | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2020年3月24日18:27に牡羊座の新月ですおひつじ座

 

3月20日に春分を迎えて、22日に土星が水瓶座に入宮し、そこからの新月。

 

春分の星のめぐりが1年の指針になることは先日記しました。その流れの中で「夏からの三か月」「秋の三か月」「冬の三か月」という区切りの指針となるのが夏至・秋分・冬至のチャートです。

 

さらに新月は、その三か月の中の一月の流れを読むことを助けてくれるし、満月はその半分の周期を記しています。

 

ですから季節図や新月図を読むときは、春分からの流れを考慮するとわかりやすいかもしれません。

 

春分2020・しなやかに、したたかに

 

さまざまな事柄が変化していく2020年。


新しい道を切り拓くために、アイデアを出し合って、仲間や家族と協力していくことが大事だよ……ということを書きました。

 

そこを踏まえた上で出てくる牡羊座のテーマは、けっこう深淵なのですが、春分の提示に対して

 

「新しいことを思いついたとしても、やれる気がしない」

「そもそも何をしたいのかも、よくわからない」

「人を頼るとか、甘えるって、すごく苦手なんですけど」

 

ということが出てくるかも知れず、そんな風に反発から出現した根深いパターンを掘り起こしていくことから始まりそうな気がします。

 

というよりも、それをせずして、変化が起こりにくいでしょう。

 

すでに考えてやれることならやっているわけで、2020年はその既知の世界を超えていくことが重要なのです。

 

未知のアイデアを引っ張り出すには、未知の自分を目覚めさせる必要なわけで。

 

そのために内側深くに潜り込んで、自身と対話することから始まりそうな、春の新月です。

 

 

いま、歴史の大きな転換点において、多くの人たちがさまざまな変化を求められています。

 

外の世界が揺れるに従って、自身も揺れるのは当然ですが、これをうまく成長と脱皮の好機として活かしていきたいものです。

 

わたしたちにとっての成長とは、生まれもった資質を育んでいき、多彩な質を自身の中で自在に使いこなせるようになることでしょう。

 

タロットカードのTHE SUN太陽には、わたしたちの永遠の生命が開花された状態を示されていますが、それは19番目の大アルカナで、12星座と7惑星のすべてがいきいきと息づいていることの象徴です。

 

 

またTHE WORLD世界は、ひとつの世界の完成ですが、それは土星の象徴であり、わたしの内側も外側も機能している状態=統合が成されたともともいえるでしょう。

 

 

その四隅には牡牛・獅子・鷲・人間という四大聖獣が描かれていますが、これは牡牛座・獅子座・蠍座(変容した鷲)・水瓶座のシンボルであり、四つのエレメントが完全に調和して世界が構成されていることが示されています。

 

それはすなわち、わたしたちが成長し、成熟するためには、自分のまだ使っていない未知の資質を意識して、開拓し、使いこなしていくことが描かれているのかもしれません。

 

 

例えば、わたしは蠍座なのですが、さらに成長するために必要なことは、まずは対面の牡牛座を学ぶことであり、さらに90度の獅子座と水瓶座を体験することといえそうです。

 

蠍座が誰かに依存して、他者から多くを学び、人に助けられて成長するのだとしたら、牡牛座は自分の感覚に信頼をおいて、その価値を育み、みずからの手で世界を豊かにしていくことを示します。

 

牡牛座の人にとって自己感覚に従うというのは当たり前かもしれませんが、わたしにとっては自分の感覚を信頼するって、すごく難しいんですよ。なんせ、いつも半分ぐらい他者の感覚が入り込んでいるうえ、動揺するとすぐに「どうしよう!?」って、誰かを頼りたくなってしまいます。

 

水瓶座は広く仲間とつながって、ひとつの関係に縛られずに、自由にお互いに刺激しあって発展することの象徴ですが、これも嫉妬深い蠍座にとっては、相手を信頼して執着しないという、ひとつのチャレンジですね。

 

獅子座は、情熱的に自分の内側にあるものを堂々と語ることですが、蠍座は基本的に秘密主義なので、自己開示というのも課題です。

 

そのようにして、四つのエレメントのうち、自分の足りていないものを取り込むことで、自身がより成熟していくのかもしれません

 

 

次の3つのグループで、自身の太陽星座を見つけて、同じグループの他の3つのエレメントの質を意識的に取り込んでみるとしたら、どうでしょうか?

 

クローバー活動グループ

宝石赤牡羊座・勇気を出して打ち出すこと。未知の世界へひとりで飛び込むこと。

宝石ブルー蟹座・心に耳を傾けること。相手にじっくりと寄り添うこと。

宝石緑天秤座・様々なタイプの人と付き合い、コミュニケーションをとること。

宝石紫山羊座・社会の中で責任あるポストにつき、しっかりと成果を出すこと。
 

クローバー固定グループ

宝石紫牡牛座・自分の感覚を信頼して、人生に豊かさを見出すこと。

宝石赤獅子座・自分を正直に表現して見せていくこと。

宝石ブルー蠍座・他者とひとつとなり、相手からやってくるものを受け取ること。

宝石緑水瓶座・自由に発信して仲間を見つけ、信頼して分かち合うこと。
 

クローバー柔軟グループ

宝石緑双子座・様々なことを見つけ出しては、いち早く発信すること。

宝石紫乙女座・機能していないものを修復し、壊れないようにお手入れすること。

宝石赤射手座・広い視野から全体を理解し、希望を見出して導くこと。

宝石ブルー魚座・自然や宇宙の源という神秘に触れて、世界を癒やすこと。

 

 

自分の得意なもの以外をとりこもうとすると抵抗がやってきて「それは自分ではない」「自分らしくない」という気がするかもしれません。
 

でも「できるものが決まっていて、できないことも決まっているわたし」が、本当のわたしなんでしょうか?

 

「わたし」は、もうそのように固定されていて、それができるようになることは、ないのでしょうか?

 

 

そんなことはないですよね。

 

成長の過程において、自分が作られていき、いつしか「自分はこんな人」だと思いこんでしまったのかもしれないし。

 

過去においては「そんな自分」である方が、うまく世界に適合できたのかもしれません。

 

 

遠い過去に作られた「わたし」という枠組みの限界を超えていくときです。

 

これまでにないことをしようとすることで、ザラッとした違和感や不快感がやってくるかもしれません。

 

そんな時は、その違和感を無視しないで、しっかりとその声を聴いてあげてくださいね。

 

何か選択することが怖い人は、過去に誤った選択をして嫌な思いをしたのかもしれないし、何か表現することが怖い人は、かつて恥ずかしい思いや怖い思いをしたのかもしれません。

 

信じていた人から裏切られた人は、いつかの時点でもう誰も頼らないと決めたのかもしれないし、いつも誰かに巻き込まれてさんざんな思いをした人は、誰かの感情に寄り添うとロクなことにならないと思っているかもしれません。

 

その苦しさや痛みや恥ずかしさや悔しさで封印したものを解き放つために、自分自身と向き合って、記憶をたどっていくときです。

 

その奥にはきっと、キラキラと光る未知の可能性が、太陽へと還るための大切な欠片が、ギュギュッと詰まっているでしょう。

 

牡羊座の象徴する「自分自身」が、春の芽吹きと共に、より大きく羽ばたく新月です。