【春分2020】しなやかに、したたかに | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2020年3月20日12:49に太陽が春分点を通過しますおひつじ座

 

占星術の世界では昼と夜の長さが同じになる春分が1年の始まり。


この春分点を太陽が通過する瞬間のホロスコープ・チャートを作ると、これから1年間の流れを読み解くことができるでしょう。


2020年の春分図は金太郎飴のように、どこを切りとっても「変わること」が描かれています。
 

わたしたちのマインドは通常、変わらないことを好み、同じやり方をくり返すことに留まろうとするでしょう。
 

しかし、宇宙に存在するすべての存在がひとときも止まることなく変わり続けているように。

 

世界が大きく変わろうとしている時に、変化を押し留めて抵抗すると、そのことにエネルギーを消耗し、果てのない戦いの前に降伏せざる得ないでしょう。

 

こんな時だからこそ、しなやかに、したたかに。


これ、すごく大事な2020年のキーワードです。

 

どんな戦いも飢饉も天変地異も乗り超えて、いまここまで命をつないでくれた先祖たちのDNAを受け継いでいるのだから、ここからも環境に合わせて自らの生態を変異させて、しなやかでしたたかに、新しい生き方を構築していきましょう。

 

 

先に言っておきますと、今年の正念場は春分から秋分までの6カ月間です。

 

1年を通して四季図を作ってみると、前半の春分からの半年が現在のシステムを壊していく流れ、秋からの3カ月が新しいアイデアを招き入れて、さまざまなものを合併させていく変容の流れ、そして冬至になると、もうすでに新しいやり方が確立されているような流れが見えてきます。

 

ということは、時間をかけてじっくりやるのではなく、いまもうすでに機能不全に陥っている、あるいは陥ることが目に見えているものから速やかに着手して、より新しい合理的なやり方に変えていく必要があるでしょう。

 

うまくシステムが機能していないものは、なんでもですが、特に春分図に­おいて 火星・木星・冥王星の滞在する6ハウスの領域……すなわち「労働」「教育」「医療」については、大きく変えていく必要があるかもしれません。

 

 

2018年から始まっている働き方改革は、今回の騒動をきっかけにどんどん広がっていき、多様な労働スタイルが試されて、そのいくつかは定着するでしょう。

 

6ハウスは「雇用される側」を示すので、しばらく激しく落ちこむだろう世界経済を背景に、厳しい雇用形態におかれる人も増える傾向があります。

 

特に春分の2日後、3月22日に土星が水瓶座に入宮すると、牡牛座の天王星とスクエアの角度を作り、これはリストラクチャリング(再構築)を促進させる配置となります。

 

天王星が天頂付近に位置するため、雇用する側にとっては厳しい決断と大胆な変革をすることが余儀なくされて、あらゆる業界や企業において、業務や体制の見直し、コストカット、組織の再編成が起こり、それに合わせて働く側の雇用形態の変化・降格・転職・失業などの広がりが予想されるでしょう。


そのようなある種の混乱が生じるであろう最中、雇用する側からすると「望むような成果をあげられる人材がいない」働く側からすると「望むように働けない」「聞いていた話と違う」といったミスマッチが多くなるかもしれません。

 

ここで思い出してほしいのがグレート・ミューテーションの話です。

2020水瓶座新月★グレート・ミューテーション

 


わたしたちが2020年に体験する変化も葛藤も、この地のエレメントの世界から風のエレメントの世界へと変わっていく時に起こるものです。

 

いま、わたしたちは時代からの要請によって、否応なしに風の世界へといざなわれつつあります。


「このようにあるべきだ」という、地のエレメントの持つ、ある種の正しさや思いこみを脇におくことが、これからの「労働」を変えていき、また支えるうえでのポイントとなるでしょう。


何をするにせよ、既存のやり方から脱却して、ひらめきやアイデアや独創性を活かしていくこと。

 

いま、こんな時だからこそ、みんなが何を求めているのか、何ができるのか、風を読み、風穴を開けて。


誰か偉い人や、賢い人に、それを任せて従うのではなく、ひとりひとりが異なる視点からアイデアを持ち寄って、話し合い、ミックスしていくことが、オリジナリティともなるでしょう。


 

自分がどんな立場であったとしても、起きていることを誰かの責任にするのではなく、しなやかでしたたかに。

 

責任の追及というのが地の世界のやり方であるならば、風の世界では問題を解決するアイデアを出すことにエネルギーを向けるのです。
 

これは教育や医療においても同じことで、誰もが誰かの指示を待つではなく「これがダメなら、こうしてみようかな」「これがないなら、これでイケるんじゃない?」と工夫して、それをシェアすること。

 

それがまた、誰かの気づきやアイデアにつながっていくことで、風の世界では新しい道が作られるのでしょう。

 

「こうでないといけないんだ」と思考を固くしすぎずに、その時々によって、柔軟にかしこく、過ごしたい時です。

 

6ハウスは日々の健康管理も含みますから、これを機会に日頃から免疫力を高める生活習慣を個々のスタイルにおいて工夫するにも最適です。

 


天体の動きの関係から、1年を通して四季図の上昇宮は大抵、近い配置となります。

 

2020年は春分、夏至、秋分の上昇宮が蟹座となり、冬至だけが獅子座。

 

ここからしても今年は蟹座がひとつのポイントだということが見てとれるでしょう。
 

実際に山羊座に惑星が集まる2020年は、その対向にある蟹座を統合することで社会が成熟していくことを示しています。

 

山羊座がわたしたちの社会を司るのであれば、蟹座が示すのは安全な居場所。

 

社会が大きく変わり、土台が不安定になりやすいときだからこそ、信頼のおける家族や仲間で結束をかためて協力しあって備えることが欠かせません。

 

外の変化に対して心が揺れないように平常心を保つのではなく、安全なスペースを自分に与えて、自由に感じることを自分にゆるすこと。

 

ジッとひとりで抱えて耐えるのではなく、分かち合うこと、甘えること、頼ることも必要かもしれないし、頼ってきた相手を受けとめて、話を聴いて、寄り添ってあげることも必要でしょう。


そして、お互いの本音をさんざん出したあとで、知恵を出し合い、みんなのひらめきとアイデアで新たな道を模索すること。

 

協力的で誠実な関係とコミュニケーションが柔軟に時代に対応して、変化するためのカギとなります。

 

そのため「本当にこの人でいいのか」と、考えさせられるようなこともあるでしょう。

 

そういう時こそ、いかに本心から協力的に話ができるか否かが試されます。
 

 

クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー

 

 

内にあるものを、思いきって外へ投げてみて、また外からやってきたものを受け止めてみる。

 

変化にひとりで耐えるのではなく、相互的に支え合う自立した関係が、新しい道を創り出す筋道となるでしょう。

 

しなやかで、したたかに、流れを見て、すり抜ける。

 

これまでの常識を覆して、まったく新しい視点から世界を見ることが求められるかもしれない、わたしたちの人生が大きく進化する2020年です。