【満月】2018蟹座満月★感じることの功罪 | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2018年12月23日02:48に蟹座の満月ですかに座

冬至の直後の満月。昨日、冬至の記事に今年は山羊座の1年だったという話を書きました。

https://ameblo.jp/light-side/entry-12427113412.html
 

 

その山羊座の対面にあり、山羊座と共にあることで機能するのが蟹座です。

わたしたちの安定した継続する社会を象徴するのが山羊座。それを求める背景には長期にわたる子育てがあります。この育むこと/育まれることを象徴するのが蟹座。

社会の枠組みという固い殻に守られて、ぬくぬくと柔らかい布にくるまって育つ子どもたち。

わたしたちの中にも、このふたつの星座の質が備わっています。

外の世界で社会に貢献し、責任を果たす大人としての顔と。

心を許した人だけに見せる、甘えと共に本音を吐き出す子どもの顔。

このふたつをバランスよく、巧みに使い分けることが、生きていくために欠かせません。



ましてや、今は山羊座の力がどんどん強くなってきていて、社会性や責任や結果が問われてくる時です。外側からの要請や、見えない無言のプレッシャーをひしひしと感じている人も多いでしょう。

この追い込まれるような緊張感や責任感を緩和するのが、蟹座を守護する月の役割です。

「やだなぁ」「怖いな~」「面倒くさいなぁ」「あーーーーー!!」と、ハートに漂う、もやっとしている感情をどんどん感じて表すこと。

以前に書いたことがあるのですが、月の言語は喃語です。

触覚からはじまって、聴覚で終わるということ
https://ameblo.jp/light-side/entry-12351979668.html
 

 

ですから、かんの虫を起こしている赤ちゃんのように「あーーーー!!」とか「うーーー!!」とか叫ぶことが、もっとも緊張感を解き放つのに役立つわけです。

しかし立派な大人としての意志が強い人はこれをしません。「こんなことをしたら、おかしいと思われるじゃないか」と、いつも自分を監視している、自身の一部がそうささやくためです。

小学校低学年ぐらいまでの小さな子どもは、たまに大声で叫び出すことがありますね。そのようにして本能的に心の均衡を取り戻しているのでしょう。

クローバー クローバー クローバー クローバー クローバー

2018年末の現在は太陽・土星・冥王星が山羊座に滞在中です。

しっかりと自分の土台を固めていける時ですが、同時に山羊座は憂鬱質の星座ですから、自然にしておくと、暗く凝り固まっていく傾向があります。暗く、頑なで、厳しい、陰鬱さがましていくわけですね。

そこで均衡を保つために蟹座が欠かせません。



老人だけが暮らす家が山羊座だとしたら、赤ちゃんのいる家が蟹座です。

おじいちゃん・おばあちゃんの家に赤ちゃんがやってくると、明るさと元気さが生じます。同時に赤ちゃんは自分がどのように振る舞っても、動じずにすべて受け入れてくれるおじいちゃん・おばあちゃんの存在に安心するでしょう。

硬さや真面目さや先行きの不安さが際立ちつつある時期に、欠かせないものは蟹座の象徴する愛や、やさしさや、思いやり。親身になって相手に寄り添い、しっかりと見て、必要なものお節介なぐらい与えていくような母心かもしれません。


山羊座が際立つと、自己責任や個人の境界が強化されて、それをお互いに尊重し合うような、自立心が高まります。

だけど、わたしたちは自分の決定を尊重してほしくはあるけれど、同時に甘えたいし、頼りたいし、見て欲しいし、聞いて欲しいでしょう。

この蟹座の欲求を放置しておくと、行き場をなくした感情が心の奥で固まって閉じてしまったり「これだけしたのだから、こうするべきだ」と、あたかも正当な理由を主張して相手に要求する気持ちが高まったりするかもしれません。

わたしたちは特別な何かをしていても、していなくても、愛されていたいし、愛される存在です。



だけどもし、愛を求めて期待した通りのものが得られなかったら、深く傷ついてしまうかもしれません。

誰もわたしの気持ちを受け止めてくれないかもしれないし、誰もわたしの思いなんて大事にしてくれないかもしれない。

わたしたちは過去に期待して、それが得られなかった経験から、自分の思いを過小評価して、相手に求めることをやめ、本音を出さずに閉じ込めます。

心を固い殻で覆って、その中で感じていることを自分自身でさえ気づかないようにガチッと ロックをかけ、そのカギをかけたことさえ、忘れてしまうかもしれません。

感じなければ、傷つかない。
期待しなければ、傷つくこともない。


そう勘違いして、心を隠し、感じないことで、わたしたちは大人になったフリをします。

「大丈夫です」と、とりすました顔をして、本当はショックなのに何ともないフリをして、本当は怖くて不安で緊張しているのに、何かの成果をあげることで自分を支えようと、足腰に鞭を打って、歯を食いしばっているかもしれません。

そして疲弊して、身体はボロボロになり、めまいや耳鳴りがして、暗さと硬さが全身を覆い尽くし、何のために頑張っているのか自分を見失っていきます。


心をオープンにしていると、生きているだけで毎日傷つくことが起こるけれど、心を閉じていると、生命力や気力そのものが失われていきます。

これが感じることの功罪です。


傷つくかもしれないけれど、期待した通りにはならないかもしれないけれど、それでもわたしたちはハートを開き、たくさん感じて生きていくしかありません。

特にこの来たるべき山羊座の土星・冥王星コンジャンクションが起こる2019年から2020年を乗り越えるには、生命力と気力を存分に蓄えてかかる必要があるでしょう。



わたしたちのハートは赤ちゃんのように繊細です。

 

ですから、赤ちゃんを扱うように向き合うことで心地よくすることができるでしょう。

赤ちゃんがいつもご機嫌でいるためには、まず、いつも気にかけて様子を見ることが欠かせません。その時々で必要なケアをして、話しかけて、笑いかけて、泣いていたらあやし、機嫌が悪かったら機嫌をとって、何があっても全面降伏して、寄り添い、尊重するしかないでしょう。


わたしたちは誰もが、そのように自分自身を大切に扱って欲しいという思いを心の根っこに持っています。

大人になれば、すべてのお世話を誰かにしてもらわなくても、大抵のことは自分でやれるけれど。

だけど心だけは別。心はいつだって大切にして欲しいし、やさしくして欲しいし、何があっても、何が起こっても、いつも絶対に一番の味方であってほしいと感じているでしょう。


この相手を尊重し、慈しむような蟹座の愛と温かみが、寒い冬を乗り越えて、厳しい時代を超えてゆく力の源泉です。

どうか家族に、友人に、隣人たちに、そして誰よりも自分自身に、やさしく、やさしく、限りないやさしさと愛と温かみを持って関わってください。

すべての人たちに、愛と静けさと安らぎの満ちたときが降り注ぐ、冬となりますように。