2017年9月23日05:01に太陽が秋分点を通過します
ここより日の運行が陰に転じる半年がはじまります。
外の世界で目に見える形が活発になる陽の季節に対して、陰の季節は内側を整えて、新たな種をまくための肥沃な大地を育むとき。
いま、わたしたちの目の前にある現実は、すべて内側にあるものが映された結果。
なにを意図しているのか、なにを感じているのか、それがなんであれ、目の前にある現実がそれを示しているでしょう。
こんなものは望んでいない…と思うこともあるかもしれませんが、いま実際にそうであることをゆるし、維持しているのは自分。
そうであることを変えるのも、変えないのも、自分です。
思いと行動と現実とが乖離してしまわないように、自分の内側をていねいに整えて、手入れしていく、陰の季節のはじまりです。
先日の乙女座の新月に引き続き、上昇宮・水星・金星・火星が乙女座に集まる秋分です。
乙女座新月に示されたテーマは、知性と感性の両軸を愛で包んで、心地よくバランスをとって生きること。
2017乙女座新月★わたしを完成させる最後の欠片は愛
https://ameblo.jp/light-side/entry-12311751011.html
21世紀を生きるわたしたちは、どうしても知性を使うことが多く、その働きが活発であるほど、有能で仕事ができると評価されるでしょう。
しかし本当に有能な人は大抵の場合、知性だけではなく、直感が非常に鋭く、自信にあふれ、ここ一番というところで確実に必要なカードを引き当てます。
有能で運が良く、すいすいと人生が進む人と、そうでない人との違いは、いったいどこにあるのでしょう?
第一に運が良い人はとても賢く知性的であると同時に、感性が鋭く、場の雰囲気や相手の気持ち、時代の流れを読み解きます。
運が悪い人は直感がなかなか働かない、あるいはなんとなく感じたものを「気のせい」と「思い込み」だと無視して、すべてを自分のコントロール傘下でどうにかしようとするでしょう。
第二に運が良い人は、その直感にしたがって行動することができます。
即座に決断してすばやく動き、感性がキャッチしたさまざまな流れや雰囲気を逃しません。
一方で運が悪い人はなかなか決断できず、いつまでも迷い、腰が重く、行動するのに時間がかかります。
やったほうがいいとわかっているときでさえ、できる限り、後回しにして、ひとつひとつの動作に時間がかかるでしょう。
第三に運が良い人は、自分に対して常に肯定的で「きっとうまくいく」という根拠のない自信があるでしょう。
たとえ失敗しても立ち直りが早く、ひとりで解決できないことは専門家に相談したり、あるいは高ぶる感情をうまく発散する方法をいくつも持っていたりします。
総じて自分をケアすることがうまく、ていねいに自分自身の面倒をみるでしょう。
運が悪い人は自己否定感が強く、まだ起こっていない未来に対して心配や不安を抱き、ひとつの失敗でいつまでも自分を責めたり、後悔することをやめません。
内側にたくさんの思いが溜まっていても、感じることをせず、ごまかすために食べたり、飲んだり、買ったり、遊んだりを繰り返して、自分自身と向き合うことから目を逸らすでしょう。
第四に運が良い人は、体力と集中力があります。
意欲的に物事に取り組み、自分のなすべきことを情熱的に充実感と共にやり遂げようとするでしょう。
したいことを明確に理解していて、ひとつのことを集中して成すのが得意なのか、同時に複数のことをするのが得意なのか、短距離タイプか中距離なのか長距離タイプか、どれくらいの規模のものを、どの程度まで扱うことができるのか…よくわかっていて、そのサイズに見合ったチャレンジを持っています。
運が悪い人は疲れやすく、集中力に欠けるため、きびきびと動けず、なかなか最後まで成し遂げられません。
何に意欲が湧くのかわからないまま、義務に追われて消耗し、自分に見合わない役割を担って、苦痛を感じることがあるでしょう。
自分の現状やサイズを理解できず、現実から乖離した理想や夢を抱くこともあるかもしれません。
これらの特徴は占星術の観点においては、天体の働きと関係しています。
場の雰囲気を読み解く直感は月の象意。
賢く結果に導く知性は水星の象意。
すばやい決断力と行動力と体力は集中を高める火星の象意。
自己肯定感と自信は意欲と情熱を湧き起こす太陽の象意。
そしてセルフケアをするためのセルフラブは金星の象意。
わたしたちが生まれた時の天に星たちが輝いていたように、これらの星からの恩恵は誰もが受けて持っているものです。
自信がない…自分を肯定できない…といっても、太陽のない地上に生まれた人はいないのですね。
運の良い人、スムーズに人生をひらいていく人は、星たちの恩恵をすべて使いこなしていて、なかなか思い通りにならない人は、星の使い方が偏っていて、あまり使っていないもの、一部だけ大きく占めているものがあるのかもしれません。
わたしたちが地上で自分らしく心地よく生きるコツは、生まれ持った星の恩恵の輝きと共にあることなのでしょう。
大切なもののパーツのひとつひとつを丁寧に手入れするように。
自分の持っている星の資質をいまひとたび見直して、それぞれ最適な力を発揮できるように、調整するのに良い季節かもしれません。
来たるべき蠍座の木星期と山羊座の土星期に備えて、なにが起きても対応できるように。
自分の望んでいる現実が、目の前に映し出されるように。
内なる星に寄り添って、ひとつひとつの輝きを見つけ出す、秋の季節です。