2017年8月22日03:29に、先月23日に続く、今年二度目の獅子座の新月です
同時刻のアメリカは21日の昼間で、大陸をほぼ横断する皆既日蝕となります。
皆既日蝕が起こると、その地域では以後、急速な社会変革が進む傾向があるため、アメリカはますます独自路線の色合いを濃くしていくかもしれません。
今回の新月図では10天体のうち5つの星が火の星座に集まって、わたしたちに自分の道へ進むことを強く働きかけています。
世界のスタンダードが大きく変わりゆく、この時代に。
わたしという個性の音を、大きく世界に響かせていく夏の終盤の新月です。
獅子座の上昇宮からはじまる新月図ですが、太陽、火星、天王星と、他の誰とも異なる個性を打ち出していくことを強く推進する惑星たちが火の星座に揃っています。
この夏は先月から引き続いて、徹底して自分自身であることを証明していくことがメインテーマ。
誰に遠慮することなく、堂々と自分の音を奏でること。
自分の美しい音色を響かせることに全身の意識とエネルギーを集中させて、気を逸らさないこと。
現代人のわたしたちのまわりには、気を逸らすための誘惑がごまんとあります。
インターネット・メディアは常に世界で起こっているさまざまな情報を撒き餌にわたしたちのマインドをおびき寄せ、ドラマやゲームなど感情を現実から引き離して盛り上げる仕掛けもたくさんあります。
素敵な目新しいお店が次々とオープンし、美味しい食事、おしゃれな洋服、楽しい遊び…心身を楽しませてくれる場所やアイテムもあふれるばかりです。
マインドとハートとボディを心地よく満たしてくれるものたちを得るために、わたしたちは消費活動を日々繰り返しています。
それらの行動は見たくない現実や、感じたくない自分自身があるときに、なおのこと増長されて、わたしたちは「自分以外のもの」に意識とエネルギーを拡散せずにいられないでしょう。
わたしたちの中心にある玉座に王が還るときだというのが、先月の新月のテーマでした。
2017獅子座新月★王の帰還
https://ameblo.jp/light-side/entry-12294478356.html
「わたし」の真ん中に王が座していない限り、わたしたちのマインドやハートやボディは一時的な心地よさを満たすことがやめられないかもしれません。
瞬間的にわたしたちを心地よくしてくれるものは必要でもありますが、何かをしているときよりも、自分自身であることがもっともくつろいでいられるとわかったときに、そんなにたくさんのものはいらず、本当に必要なものだけが見えてくるかもしれません。
もっと自分に集中したい、もっと頑張りたいと思っているときでさえ、わたしたちはつい、流されて、大事なことを後回しにしてしまうことがあります。
自分自身のエネルギーを、本当にすべきことから逸らしてしまう背後には、愛のテーマが隠されているでしょう。
わたしたちが本当に心から安心してくつろいでいるとき、やるべきことへ意識を向けていくことはむずかしくありません。
だけれども、どこかに不安を抱いていると、目的から逸脱して、人生のチャレンジを回避しようとする性質がわたしたちにはあります。
心から安心して満たされる思いは、深く愛し、愛されていることで得られるでしょう。
自分が何者であろうとも、何を感じていようとも、何を発言しようとも、「それでいい。そんなあなたを愛しているのだ」と、深く受け止めてくれる人がいると、わたしたちを深いところから勇気づけられ、励まされます。
そしてまたわたしたちに備わっている愛は、そのように一途でまっすぐに誰かを大きく受け止める器として、存在しています。
地上に存在する細胞や有機体や原子などは、異なるものと結合することで、その存在をより強固で揺るぎないものにする性質を持っているでしょう。人間は愛を通して、それを経験します。
わたしたちにとって愛を仲介として人と結びつくことは、自己存在を強めて、安定し、充足をもたらすもの。
満たされると気を逸らすよりも集中して、いまここの心地よさを感じていたいと強く望むようになり、満ち足りることによって、自分の中の力を本当に求めているものに向けやすくなるでしょう。
安定と成長に欠かすことのできない愛ですが、しかし愛されるために、わたしたちは自分の音色をしっかりと奏でる必要があります。
その人の本来の魅力が、見るものを惹きつけます。
その人のはっきりとした意思表示が、こちらの意志をも明らかにしてくれるでしょう。
何を考えているのかわからず、手ごたえがなく、こちらの顔色に合わせてばかりの人と、信頼のおけるパートナーシップを築くことは容易ではありません。
はっきりと自分の音を奏でているからこそ、それは相手の音色と共鳴し、美しい旋律となるのでしょう。
わたしたちはこの夏のあいだに、これまでかためてきた社会的な鋳型を疑問と共に見直して、いまの自分にぴったりのものに作り替えることが求められています。
やり方が、場所が、関係が、本当になにもかもフィットするように、改変するときです。
新月となる太陽と月は獅子座の心臓のレグルスにあって、わたしたちが【最高の自分自身であること】を力強く後押ししています。
最高の自分であることは、誰かに見せても、見せなくても、自分自身がなによりも知っていること。
わたしは今日できる限りの力を自分に対して発揮したのだろうか。
わたしは自分の力を信じて、昨日よりも一歩先へ、自分のために集中して力を使ったのだろうか。
わたしの愛が自尊心を育て、その自尊心によって内側から自信が満ちたときに、わたしたちはなにか特別なことをしたわけでなくても、その存在が美しく輝くのでしょう。
わたしたちに愛と輝きと変革をもたらす、夏の終わりに近づく日のレグルスの新月です。