2016年12月21日19:44に冬至です
太陽が銀河の中心を通り抜けて、南回帰線上に至る夜のピーク。
陰が極まって、陽に転じ、ここから春までのあいだ、大地の地上活動は停止して、地中で次の実りに備えて、土を熟成させる時期に入ります。
わたしたちの目に見える現実世界を創り出しているものは、目には見えない影働きの領域で。
そして、陰と陽の狭間にある、まったくの中立である【静止点】
この三点の中空構造の働きによって、わたしたちは日々、創造活動をおこなっています。
なにかをしていても、していなくても、なにかを考えていても、とらわれていても、自由であっても、時間は同じように過ぎていきます。
『わたしはどのようにして、人生を創造し、導いていくのか』
どんな道でも自由に選び、創造できる時代と場所へとやってきた、わたしたち。
夜の帳が天を覆う闇のなかで、自分自身の在り様を、その太陽の輝きを思い起こし、内側に呼びかける、静かな冬のはじまりです。
◆自分をカスタマイズする
わたしたちの内側でなにかが目醒めて、新しい経験への一歩を踏み出そうと、うずうずしているときです。
『こうでなければならない』というリミッターがいつの間にか外されていて、いまや、わたしたちはいつでも自由に選択し、活動できる世界に暮らしています。
なにかすることも、しないことも、自由にできる環境のなかで。
どのように生きるのか、なにを選ぶのか、個々が際立ってくるときです。
人の数だけ選択肢があって、個性で生きる水瓶座の時代に『これをすれば成功する』という雛型は、あまり役に立たないかもしれません。
わたしたちにできることは、自分自身を生きること。
『なにもしない』という選択の自由もあるけれど、それが本当に『自分』の望んでいることでしょうか。
自分を導く意志の力を起動させて、身体の隅々まで感覚を研ぎ澄ませ、感情を躍らせて、生きていくこと。
『わたしが何者であるのか』ということは、考えても、なかなかわかりません。
そのとき、その瞬間に集中して、感じ取り、ベストを選択し、行動する。
外側で活動し、表現する、わたしと。
内側で感じて、選び取る、わたしと。
そのふたつの側の中間の支点となる、中立の空(くう)と。
三位一体となって、選択し、行動の最善を尽くすこと。
そのようにして歩んだ道の軌跡が『わたしが何者であるか』という証となって。
そしてまた、それにとらわれることなく、自分のすべてを傾けて、道を歩みゆく。
考えるのではなく、実際に動いてやってみることで、わたしたちの未開の可能性がひらかれていくときです。
PCやスマホをカスタマイズして、自分にもっともフィットする形で使いこなすのと同じように、試行錯誤を繰り返して、自分自身を現実のなかでもっとも効率よく、最大のパフォーマンスを発揮して使えるようにしていくときです。
不要なものは削除して、必要なものを、より機能化して、徹底的に自在に使いこなしていく。
そしてわたしたちは、どこでも、なにをしていても、生きていく力を備えていくのです。
◆人生で味わいたいことを創り出す
2012年から魚座に入宮している海王星が、わたしたちがこれまで溜め込んできた150年分のカルマを解放することをうながしています。
個人のものから、家系の持っているパターン、地域や国の民族霊のパターンなど、積もりに積もった澱の集積が、どんどん解放されていくでしょう。
隠されてきたもの、気づかずにいたもの、知っていたけれど手をつけずにいたものが、白日の下に露わになるときです。
いまのわたしたちは、より自分らしい選択をしていくときですが、そのときに浄化されていない過去の記憶にまつわる感情やマインドのパターンがあると、その妨げとなります。
本当はこうしたいと思っているのに、怖かったり、自信がなかったり、どうやっていいのかわからなかったり、不安を感じたり、やる気が起こらなかったり、誰かがやってくれればいいのにと思ったり。
そういった感情やマインドは『本当はこうしたい』と感じている直感的な選択を、回避させてしまうでしょう。
内側にあるそれらのものをクリーニングして、クリアになった自分自身を信頼し、深くつながって生きること。
わたしたちは自分を信頼して、寛ぐほどに、外の世界の流れと共鳴して、起こるべくことが速やかに起こっていきます。
本当はいつでも、わたしたちと流れとは共鳴しているのですが、自分に寛いでいないと、それを見過ごしてしまったり、気づかなったりすることがあるでしょう。
人生のなかでどんな体験を味わいたいのか、わたしたちは毎瞬の選択によって創り出しています。
不要なものをクリーニングして、心を軽やかにし、中空構造の真ん中の静止点が『なにもしないことで、よく働いている』と、わたしたちはその時々で必要なものとつながり、鼻歌を歌いながら、道を進み、美しい軌跡を描くことができるのでしょう。
占星術の12星座はわたしたちの内側にあるさまざまな感覚と密接なつながりがあり、それらのすべてを使いこなすことで、自在に人生を創造できるようになります。
うまく使えていないと感じるものがあると、その星座に関する、なにかしらのテーマが現実の出来事として生じることがあるでしょう。
12星座感覚のすべてがひらくと、なにか起こったとしても、その時々で適応して、それを乗り越えることができます。
冬の三か月は目には見えない領域を、静かに豊かに成熟させる時期。
過去をクリーニングして、手放し、心の素地をクリアにして、それから。
自分の内側に眠る資質の数々を呼び醒まし、カスタマイズして、より豊かな個性をじっくりと育んでいきましょう。
ますます加速的にわたしたちが進化する冬の季節のはじまりです。