2016山羊座新月☆地上に光をもたらす | ***Walk on the light side

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銀河に煌く星たちのように

2016年12月29日15:52に山羊座の新月ですやぎ座

 

年の瀬も押し迫った29日の午後に2016年最後の新月。

 

古い秩序が失われていき、より強固で新しいものにすこしずつ入れ替わろうとした2016年。

 

2017年はますますあらゆるものが進化して、個々の多様性とその在り方がさらに明らかになっていくでしょう。

 

新しい年に向けて、自分を差し出していくときです。

 

世界に差し出したものが、めぐりにめぐって、やがてあなたの手のなかに還ってくるでしょう。別の形をとって。

 

わたしたちが有機的につながり、ひとつの世界を創っていることに改めて気づいていく、本年最後の新月です。

 

 

 

◆土地のために働いて、土地から恩恵を得る

 

占星術に登場する10天体のうち、4つが山羊座に集まっています。

 

山羊座はわたしたちが集団として暮らす社会的集合体の象徴。

 

わたしたちは集団に所属して生きていて、さまざまなルールと恩恵を共有して暮らしています。

 

個々の生活の質の向上は所属している集合体の豊かさに依存するところが大きく、社会が、国が栄えることで、わたしたちはより多くの恩恵を受け取ることができるのでしょう。

 

 

集合体の母体は土地にあり、同一の土地を分かち合って、わたしたちはひとつの社会を成しています。

 

山羊座は【土地のために働き、その土地から恩恵を得ること】そして【全体に貢献することで個々が豊かになる】という人間社会のしくみそのものと関わっています。

 

 

この山羊座の守護惑星である土星は2014年末から2017年末までの三年間、射手座に滞在していて、この社会をよりグローバルで可能性に満ちた方向へ進化させようと働きかけています。

 

ケンタウロスの持つ弓矢がシンボルとなっている射手座は常にターゲットを追い続けること……理想の在り方を探求し、より成長し続けるサイン。

 

より発展しようとするのですが、いまのこの時期においては【理想の状態に近づくために、できることとできないことをしっかり見極めること】が重要です。

 

わたしたちはいま、ますます個性が際立ってきて、その目的や在り方が明確になってきています。

 

そして個々が理想をめざして躍進していく時期ですが、だからこそ、その向かっている先をしっかり思い描き、そのうえで、いまできることとできないことを把握する必要があるのでしょう。

 

漠然と思っているだけではなく、具体的にできることから着実に積み上げて、現実のなかで成長していくときです。

 

 

 

◆わたしたちと世界が相対的に絡み合う

 

土地のために働き、土地から恩恵を得るという山羊座新月の期間に帰省して、家族と過ごす人も多いでしょう。

 

わたしたちが土地とのつながりを初めて持つ場所は、生まれ落ち、育った場所。

 

土地の持つ気質は少なからず、わたしたち個人の在り様に影響をもたらし、人格の一部を形成しています。

 

また、わたしたちが経験する最初の共同体である家族の影響も然り、資質的にも霊的にも個人に深く刻まれているでしょう。

 

 

【わたしがどこに生まれ、どのような人たちに囲まれて育ち、いまどこで暮らし、どのような貢献をしているのか】

 

土地の歴史と一族の来歴。

 

そのつながりの間に横たわる、さまざまな記憶を伴った感情。

 

わたしたちが【自分自身】だと思いこんでいる存在の大半は、家族と土地と時代と所属する集団の影響で作られています。

 

 

集団が共有している意志や感情に合わせて貢献することが発展へとつながり、それらが重なり合い、めぐりめぐって、自分の在り様に還ってくるのでしょう。

 

わたしたちは有機的につながり、集団の意志や理想に影響を受けて、またなにかしらのほんの小さな影響をもたらし、ひとつの集合、ひとつの土地、ひとつの星を共有しています。

 

わたしたち個々の思い描く『こうありたい』という思いが集合体に反映されて、集合の意志が移り変わり、そしてわたしたちを導く。

 

個々の進化が集団を発展させて、集団の変化がわたしたちを変容させる。

 

わたしたちと世界とが相対的に絡み合い、著しく変わりゆくときを迎えている2016年の年の瀬です。

 

 

 

◆地上の隅々にまで光をもたらす

 

歴史は土地に刻まれていき、そこに人々の思いも集積されていきます。

 

集積された思いは、土地の気質となって、その土地で暮らす人に気づかぬうちに多くの影響をもたらすでしょう。

 

この土地に刻まれた記憶のなかに、未消化の感情があると、わたしたちの心が感知して、知らぬ間にそこから行動を変えることがあるかもしれません。

 

恐れや怒りをともなう感情は、ときにそれらを動力とした行動に駆り立てます。

 

しかし恐れや怒りから発した行動は、なにかを得ても、わたしたちを満たしはしないでしょう。

 

 

過去の体験を『情報としての記憶』と『それに伴う感情』とに分けて扱い、その感情はしっかりと全身で感じきることで、集積された思いをクリアにすることができます。

 

そして重さが抜けて浄められた土地を丁寧に大切に慈しみ、豊かに育むことが、わたしたちの貢献といえるでしょう。

 

人間の役割は地上の隅々にまで光をもたらすことにあります。

 

天から分かたれた光を全身に宿して、地上を活気で満たしていき、この星を輝かせることが天分なのでしょう。