2016年5月22日06:14に射手座の満月です
5月の満月というとウエサクですが、とてもパワフルに天上の星たちが地上のわたしたちに働きかけているようです。
射手座の月と火星が重なって、わたしたちの内側からエネルギッシュになれるとき。
射手座は半身半馬のケンタウロスの姿をしたサインですが、その手に持つ弓矢は、常に未来を狙い定めています。
いま、ここから、しっかりと目的を定めて、この瞬間にも矢を放とうと構えている姿。
どっしりと腰と膝を落ち着かせ、両目を見開き、まっすぐに構えていなければ、ターゲットに矢をあてることはできません。
視野広く、先を見て、身体はいまここに、しっかりと根付いて。
射手座は、いまこの場所から未来を呼び寄せる力を持つ星座。
わたしたちがいる、いまこの場所と、未来のある一点とを強烈に結びつける力を持つ星座です。
全身の感受性を解き放ち、いまここで起こっていること、これからやってくる流れを繊細に感じながら、「こうありたい」と願う理想の未来を、現実を、自分自身を、引き寄せていきましょう
■理想の在り方を、肉体レベルから実践する
地球を中心に太陽・金星・月・火星とがまっすぐ並んでいるように見える満月です。
太陽と金星は限りなくわたしたちの意識をより深く、より高い領域へ目醒めさせようといざない、同時に地球に接近しつつある火星が、肉体をしっかりと地上という土台と結び付けて、その感覚をひらこうとしています。
わたしたちの意識だけでなく、その基盤といえる肉体も共に目醒めていくときです。
高い精神性をひらいていながら、同時に強固な肉体を自在に操ることのできる射手座のケンタウロス。
わたしたちの「こうありたい」と願う理想の在り方を、肉体レベルから実践していくときです。
わたしの身体はいま、意志を反映させるのにベストな状態になっているのだろうか。
やりたいことを即座に実行に移す行動力。
おこなっていることを集中してやり続ける持続力。
繰り返し、研鑽を重ねて、なおも働き続ける強靭な体力。
疲労を速やかに回復し、病気にならずに動くことのできるしなやかな身体。
それらを創り出しているのは、わたしたちの日々の営みです。
なにを食べて、どれくらい休み、セルフケアをして、魂の神殿である肉体をどれだけ大切にたゆまず、磨き続けているのか……それが、わたしたちの在り方に反映されるのでしょう。
より大きな活躍をするために、意志を実行するために、自在に強固に働き続ける肉体が必要です。
高い精神的な在り方を地上で実践するはじまりの一歩は、より意識的に丁寧に質の高い日々の生活を営むことにあるのかもしれません。
わたしたちの肉体には余計なエネルギーがたくさん付随していて、それをそぎ落としていくことで集中力を高まります。
また、わたしたちのまわりには、肉体を誘惑するさまざまなものが豊かに満ちあふれています。
身体を一時的な快楽で歓ばせて、気をそらし、意識を眠らせるためのものたちが山のように積まれているなかで、本当に自分に必要なものだけを選び取って、まっすぐに自分の定めたターゲットのみに、ただ一途に向かっていくこと。
そのためには視野広く、全体を見ていながらも、同時に自分自身の内側も見て、どこへ向かっていきたいのか、しっかりと気づいている必要があるのでしょう。
満ちあふれる誘惑にふらふらと引き寄せられて、あれもこれも欲しくなってしまう、あっちもこっちも気になってしまう…というのも、射手座の象徴する別の側面です。
■システムが変容する
ストイックに目的に向かって自分を整えながら、可能性や資質を最大限にひらいていくときです。
地の星座に集まったグランドトラインの星たちが、わたしたちにバージョンアップするときがきたことを告げています。
パソコンのOSを入れ替えるように、わたしたちの世界が、扱える資質の領域が、働き方の機能が、これまでの限界を大幅に超えていこうとするとき。
これまでに使わずにいた脳の領域を新たに切り拓いて、そこに電気信号を通し、未開の可能性が目醒めていくとき。
システムが変容する。
自分の使い方、才能の活かし方、世界との関わり方、関係性の作り方……。
いまの環境、この時代、意識領域が以前よりずっとひらいてきた自分自身。
もう前のバージョンでは、合わなくなってきています。
前に住み心地の良かった場所は、いまの自分には窮屈かもしれないし。
前に大好きだった人とは、いまはなんとなくすれ違っているような気がするかもしれません。
わたしたちは進化しています。
より自分らしく、魂が望むように。
そして、そのスピードはひとりずつ異なり、めざす場所も、通過したいポイントも、心地よい在り方もみんな違うのでしょう。
なんだか、しっくりこなくなってしまった違和感。
そこからわたしたちの変容がはじまります。
その違和感を見逃さないように、誤魔化さないように。
全身の感受性を解き放ち、【心地悪さ】に気づいていきましょう。
過去から受け継いできたもの。
連綿と繰り返されてきた営み。
慣れ親しんだ、愛着のある場所。
それらのもっとも大切な本質を残すために、そのまわりにある余分なものをすべて切り落とし、間違えないようにしなくてはいけません。
わたしたちが生まれるときに地上に持ちこんで、また還るときに持っていけるものは魂の他に、なにもありません。
他のものはすべて、かりそめの借り物。
ここで繰り返される営みは、アトラクションのような体験です。
魂になにを体験させて、どのように成長させていきたいのか。
余分なものをそぎ落として、きりきりとまっすぐに自分の中心とつながり、そしてその意識をもって、しっかりと外側の、未来の、ターゲットを見定めたい射手座の満月です。