これは部分月蝕になります

地球が1年かけて太陽のまわりをひとめぐりするとき
通る道を、天球に延長したものが黄道。
( 地球からは太陽の通り道のように見えます )
地球のまわりをめぐる月の通り道を
天球に延長したものが白道。
このふたつの通り道は、5度の傾きがあるため
天球上ではふたつの道が少しななめにズレて
重なっているように見えます。
このふたつの道の、ふたつの交点が月のノード。
占星術ではドラゴン・ヘッド( Ascending node )
ドラゴン・テイル( Descending node ) と呼ばれる
ポイントとなります。
このふたつのドラゴンの近くで新月や満月が生じる
とき、新月は日蝕、満月は月蝕 になります。
ドラゴン・ヘッドは耳あて のような記号で
描かれますが、満月チャートを見ると、1番目の
部屋の 月 の近くにドラゴン・ヘッドがあるのが
おわかりになるかと思います。
ドラゴン・ヘッド近くの満月ということで月蝕と
( 実際に見られるのは部分月蝕ですが )
いうわけですが、月蝕や日蝕が生じるときは
普通の満月・新月よりも、さらに月の働きが
パワフルになるように感じられます。
満月や新月は、太陽と月と地球が直通路を
作るタイミングであり、仮に
太陽 = 魂
月 = 精神・感情
地球 = 肉体・現実
とするなら、このみっつが揃い、潜在意識に
隠れているものが顕在化する時機ともいえます。
新月や満月にお願い事をするのは、意識的に
この共鳴を活かして、内側にある意図を具現化
させようとするものですね。
潜在意識下にストレスや苛立ちや疲れを隠して
いると、満月・新月時に感情があふれてきたり、
疲れが出て眠くなったりすることがあるでしょう。
これが、月蝕・日蝕となると
さらにパワフルに共鳴する、ということです
普段でもわたしたちの内側にあるものが外の世界に
投影されているわけですが、わたしたちは見たくない
ものを隠す傾向があります。
( 気づいていない場合もあるでしょう )
この隠しているものを顕在化させるのが 新月や
満月であり、そのパワフル・バージョンが月蝕や
日蝕ということですね。
今回の月蝕は、4月29日の新月日蝕にも続いていき
民族的・地域的な潜在意識下にあるものをこれから
どんどん噴出させていくかも知れません。
それによって新しい時代が拓かれていくでしょう。
また引力の関係で海と陸が膨張しやすくなるため
地震などの天災を誘引する条件にもなります。
( チリや南太平洋で大きな地震がありましたね… )
個人的には潜在意識下にあるものが顕在化していく
こと、ドラゴン・ヘッドによって、わたしたちひとりひとりの
新しい道が切り拓かれていく可能性が示唆されています。
さらに……
セレス (豊穣の女神)
ジュノー (結婚の女神)
ベスタ (家庭と祭壇の女神)
と 三人の女神が月を彩っていることが特徴です
セレスは深い愛情で大地を育んでいく女神であり
ジュノーは男女の関係に公平な機会をもたらす女神であり
ベスタは家庭を守り、天にみずからの使命を捧げる女神です。
自分を大切に育み、みずからに機会を与えて、
意志を明確に伝え、なすべきことに集中する。
三人の女神たちの意識と共鳴することで、自分の
新しい道が拓けそうなことが満月のチャートから
読み取れるように思えます。
来週のグランド・クロスのピークと月末の日蝕に向けて
潜在意識に隠しているものと、上手につきあっていきたい
タイミングですね。