tsuchida's hashirigaki
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ハシリガキ

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しあわせは人それぞれ。ある人にとっては家族や恋人であったり 仕事であったり お金であったり 音楽であったり ペットであったり かなえたい夢であったり、、なんでもいい そうやって しあわせそうな顔をして たっぷりとエネルギーを放出しているさまが好き。つらい思いをするときも 不幸な状況に出くわすときも 生きていればきっとあるけど そんなときに小さくなってふさぎこんだってしょうがないから。胸をはって受けとめて立ちむかうエネルギーを 見逃していたような小さい幸せをひろいあげて自分のなかにたくわえる。そのためのハシリガキ。幼いころから よくしてもらい 85才になるつい先日まで医者としての人生をまっとうした先生が 今年の夏は迎えることができないかもしれないと聞き会いに行った。酸素を吸い 手をにぎりながら それでももらった言葉があった。年とともに 社会的な責任とともに狭く小さくおさまっていく人間は山ほどいるけど 最後の最後まで面会謝絶にせず自分とかかわった沢山の人に言葉を残そうとするエネルギーに そんな姿は微塵もなかった。生きるということはしあわせを感じること しあわせを感じるということは生きるエネルギーとなること。大切なのは それを心に刻み今を生きることだと思う。

たのしい科学

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光合成のしくみを説明している 科学未来館の展示。ポップな絵をパタパタめくりながら ついつい読みふけってしまう。超伝導で手品のように磁石が浮く様子を見たり 江戸時代からおこなわれている朝顔の交配のはなしを聞いたり 何時間でもいられそう。なかでも 立体視プラネタリウムAtmos いつもは見上げるだけの星空のなかを 3Dめがねをかけてひとっとび。味わったことのない感覚に ただただ感動。ARATAの語りと レイハラカミの音楽も心地よくて 耳からも大宇宙がひろがってきました。星空をみていると 自分の心のなかをのぞいているような気分になる。たまに からまった心を星空にひろげて 整理整頓するのもいいかも

みあげるそらにうつるもの

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みあげるそらにうつるもの は





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みあげるそらにうつるもの は


雲のなかへ




くだって くだって 森をぬけ 雲のなかへ


そんな道は ふつうはないから なんとなく不思議な気分




風がつよくても 寒さがきびしくても


山や自然はいつでも あたたかく受けいれてくれているような


そんな気配がする







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人と人も



もっと自然であればいいと思う






ワンダー

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いつも 地図にかいてある時間よりおそい。昔からずっとそう みちくさが多くて、、見たこともない色や形が山や森のなかには たくさんあふれていて あれもこれも写真におさめたいから忙しい。イアン・スチュアートが書いた 自然界の秘められたデザイン では 六角形の雪の結晶など その自然界のデザインが数学的に紐解かれていたけど 生育した環境や季節や時間 他のいきものとのかかわりあいなど その場にあるいろいろな要素が加わったデザインには 数学ではかたずけられない 自然の力をなんだか感じる。個性派ぞろい。

小屋コーヒー

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小屋の外では やかんが乗った だるまストーブ用の薪をわる音がしている。火のいきおいの弱くなったストーブに薪をくべり 竹づつで空気をふきこみ しばらくすると 小屋の温度と湿度は心地いいくらいに。さっきまで 雪のちらつく様子もながめていられた 薄いガラスをはった窓も たちまちまっ白にくもった。あつあつのコーヒーをいただきながら 御主人に鹿に会ったことを 興奮気味に話していると その様子がおかしかったのか すこし笑いながら自身が撮った立派な角をもった鹿の写真を見せてくれた。朝 入口の戸をあけたら ぼーっとこっちを見ながら突っ立っていたらしい。今年は 冬がながくて たくさん鹿が死んでね とその話をしたときだけ 御主人の笑顔はくもった。頂上に近い 山のずっと上の方にある小屋 もちろん電気もガスもきていないけど 時折鹿はくる。

鹿

深い霧と どこまでもつづく似たような道 あとちょっとで山頂のはずなのに なかなか辿りつかない。とうとう ほとんど人に会わないことをいいことに 登山道の真ん中であおむけになり おにぎりを食べだした。岩をまくらに 少しふてくされながら空を見ていると人影が。すぐ近くの小屋の御主人だった。山頂まで あともう40分くらいだから がんばって と声をかけてもらい一念発起。


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小屋につくと 御主人が笑顔で待っていた。山のはなし 花のはなし もろもろのはなしを聞き 運がよければ野生の鹿に会えるかも とうれしい言葉も聞いて ふたたび山頂をめざして歩きだす。重い足にむち打って あと数十メートルという地点にさしかかったとき すぐそこにのそのそと動く影。一瞬 あたりの空気がかたまったような気がした。と同時に それまでの疲れもすっかりどこかへ吹きとんでしまった。

ぬくもりのある白

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春とはいえ 朝方にはまだまだ霜がおりる。あたり一面 まっ白な世界。新芽をつけた枝も 緑のあざやかな葉も ふわふわの毛でできた白い服を着こんで なんとなく暖かそう。ちらちらと降ってきた雪も 風に舞いながら地面や霜のうえへ ゆっくりと着地している。ふと 小さいころ2階の屋根から 自分の背丈以上もつもった雪のうえへ 飛び降りて遊んでいたことを思い出した。ふわふわの雪にうまって 長ぐつの中にも雪が入ってきて でも うまっているとなんだか暖かい。山の雪には そんな暖かさがあるような気がする。

おなじ時間

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雲が低く まるで空に浮かんでいるかのように見える次にめざすいただき。尾根沿いにつづく道を歩きながら 斜面を見下ろしてみるけれど 雲に隠れた下の方をうかがうことはできない。あわただしい都会の時間より ゆったりと感じる山の時間が 実際はおなじ早さで進んでいるのが 信じられない気もするけど 遠いどこかに おなじ早さのはずなのに ゆったりと時間が流れている場所があると思うと なぜだか安心する。

森の朝は津々と

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ざっざっ と大地をふみしめる音と 白い息をはきだす音だけが聞こえる。ほかの音は朝靄にすいこまれてしまったかのように 津々と静まりかえっていた。厚い雲に空がおおわれているせいか 森が深いせいか あたりは暗く めいっぱい絞りをひらいてもシャッターをきるのは一苦労。そんな中 ほんの数十秒 雲の切れ間から光がさしこんで 朝の森が浮かびあがる。白くあかるい光が森の景色を一瞬で変えた。急な斜面をしばらく行き 息もあがってきたころ 森をぬけ 山肌が見えた。うっすらと望む山の先にまた山があって さらにその先にまた山があって、、いくつも山をこえた先にめざす頂上がある。とりあえずそこに見える山のことだけ考えよう。めざす頂上は まだまだずっと遠くにあるもんで

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