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鳳凰堂と鳳翔館

1052年に藤原頼通によって開創された鳳凰堂と、2001年に栗生明によって設計され開館した鳳翔館。それぞれの時代を象徴するかのような個性的な建築物が時代をこえて共演しているような、、芥川龍之介の蜘蛛の糸の舞台にもなった阿字池に映るシンメトリーな鳳凰堂、極楽浄土を表しているのですが、じーっと眺めていると、時が止まったような気分に。極楽浄土では、時間に追われることはないのかも、、


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鳳翔館に通じる地下トンネルのような入り口を通り、国宝の梵鐘や金銅鳳凰を1メートルの近さでじっくり観て、最後は26躯の雲中供養菩薩が壁一面に舞う姿をその迫力に圧倒されながら、近くから遠くから、左から右から、展示室をウロウロウロウロ、だいぶ長い時間ウロウロしました。そのほとんどが地下に埋まっている鳳翔館、実際は丘陵地を利用しているため鳳凰堂と同じくらいの高さらしいのですが、地上に出てきた時のあのすがすがしい開放感は、展示物の力なのか、建築物の力なのか、、いずれにしても何度でも足を運びたくなるのは間違いありません。

水路閣

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以前書いた、琵琶湖疎水を引き込んだ作庭のきれいな"無鄰菴"を見ていたら、引き込む途中の水路閣も見たくなって近くにある南禅寺へ。十何年前に一度訪れたことはあったのですが、記憶もとぎれとぎれ、、一番手前の勅使門へ通じる道にやたら湯豆腐の旗が並んでいる様子を見て何となく思い出しました。京都の川がすべて南へ流れているのに、この水路閣が通す琵琶湖疎水だけは北へ流れている。そんな個性派はやっぱり迫力がありました。


建物散歩


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京都の町をぶらぶら歩いていると、小さいものから大きいものまで魅力的な建築物に出会うのが嬉しい。東京を歩いていても目をひくのは、ほとんどが新しいもの。新しい建築物も魅力的なのだけれど、時間の重みの加わったものには、また別の味わいがあります。上から、大正15年にヴォーリズによって設計されたスパニッシュバロック様式の洋館で、日本最古のエレベーターのある "東華菜館"、芸舞妓は一力亭の座敷に上がれることが誉とまで言われるくらい敷居と格式の高いお茶屋 "一力亭"、年の瀬の吉例顔見世興行も有名な桃山風破風造りの昭和4年建築 "南座" 四条通りを30分くらい歩いている間に次から次へあらわれて、、興奮しっぱなしでした。

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そして、歩いて向かった先は祇園。この日仕事で来ていた父と合流して食事をすることになっていたのですが、お店の場所を一力亭の角を曲がって、、と説明したところ、間違えて一力亭に入ってしまい、暖簾の向こうの男衆(おとこし)さんに「そんなやつは来とらん」と追い返されてしまったらしいです。一見さんお断りの老舗の敷居は簡単にはまたげなかったようです、、

ソーダ水に浮かぶのは、


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四条河原町、高瀬川のほとりにある喫茶ソワレ。1948年の開店当時から変わらない有名な青い照明、無音の世界につつまれて、ソーダ水に浮かぶ色とりどりのゼリー、壁にかかる東郷青児の美人画、マイセン・ジノリのコーヒーカップコレクション、、名喫茶の多い京都の中でも独特な存在感を放ちつづけています。色とりどりのゼリーポンチ、子供の頃に食べたような懐かしい味が、美味しかったです。味も雰囲気もどっぷりノスタルジーな世界に引きこまれました。

古民家アトリエ

先日、書ききれなかった京都の後編を。壺焼用の窯や昔ながらの町屋が立ち並ぶ東山区五条坂の一角に、陶芸家・河井寛次郎のかつての自宅兼アトリエが "河井寛次郎記念館" として佇んでいます。日本の古い民家を参考にして昭和12年に本人により設計されたこの古民家には、氏の作品、書、愛用品、デザインした椅子や机にいたるまでさまざまな物が展示され、数々の作品を焼き上げたであろう立派な登り窯も当時の姿そのままに残されています。


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さまざまな物が展示されていると言っても、特に説明書きがあるわけでもないし順路が決まっているわけでもありません。好きなようにまわって、気がつくと窓辺に木彫や陶芸があったり、デザインした家具が置いてあったり、自分の目で見て感じて素敵だと思う物を各々が発見するこの雰囲気に、館全体が民藝的な考えに基づいたひとつの作品であるような印象を受けました。


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民衆的工藝、略して民藝 。日常的に使われてきた物の中に「美」を見つけ出すというこの考え方は、宗教哲学者の柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎らによって生まれました。ともすれば忘れてしまいがちなごく身近な物事の中から喜びを見つけだし心豊かにするこの民藝的な考えの中に、日々の生活を豊かにするヒントが隠されているのかもしれません。デザインも喜びもふとした所に転がっていて、それに気づくか否かは、実は受け入れ側である自分達次第なのかも、、

感謝感激雨あられ

誕生日は少し前になるのですが、友人に "ル・ジュードゥ・ラシエット" でご馳走になりました。ジビエ好きには豚も鹿も星3つ。帰りがけ、シェフとギャルソンの方が見えなくなるまで全開の笑顔で手を振っていて、、思わず笑顔になるあったかい店でした。なかなか予約が取れないのに本当にありがとう。


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更に少し前、根津にある国の登録有形文化財にも指定されている母屋で串カツが食べれる店 "はん亭" で、10年来の友人達が開いてくれたバースデーパーティー。みんな飲みたいだけじゃないの?とも少し思いつつ、結局プレゼントまで用意しててくれて、、感謝感激雨霰です。と書いていたらいいタイミングで彼らから電話が、ちょっくら飲みに行ってきます。

言葉の葉


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定休日のバーの壁に何やらぺたぺた。考えが散らかったときはこれ。友人たちとやっている会社のミーティング風景。テーマに沿ってそれぞれが短く意見を書いて、それを根っこの意見か枝の先の意見か、話し合いながら壁に貼っていく。最後には壁一面の大木が完成。こうするとそれぞれの意見のつながりや時系列が見えてきて後でまとめやすいし、何よりお互いの考えを共有できる。昔、JICA のワークショップで教えてもらった方法なのですが、「右の海外関連の枝じゃない?」 とか 「左のライフスタイルゾーンでしょ?」 とか、意外と楽しそう。にしても、せっかくならもっと木っぽく貼ればいいのに、、

Mountains 1 to 11

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"Mountains 1 to 11" 青山ユトレヒトで。友人の手作りの山日記をちょっと借りて見せてもらっているかのような、手作り感あふれる展示が最高でした。学校の教室にありそうな椅子に腰掛けて、ペラペラ見てたらあっという間に1時間。壁には印刷前のゲラまで貼ってあって、写真のおばちゃん、色味を静かになのか、おばちゃん自身静かになのか、、帰り道雪がちらついていました。さっき写真で見た冬の唐松岳に入り込んでしまったような気分。いつもはうんざりの寒さも今日はうれしい寒さでした。

Sense of Wonder / KIKI

京都の旅を1日短くしてでも行きたかったのが、3月23日まで新宿のコニカミノルタプラザ ギャラリーAで開催されている、モデルのKIKIさんの写真展 "Sense of Wonder" 午前の新幹線で帰ってきたその足で初日のスライドトークに行ってきました。KIKIさんの写真に印象的なキレイな青み(勝手にKIKIブルーと呼んでいるのですが、、) は近所の写真屋さんに出すとなぜかそう仕上がってくる偶然の技だったとか、、そんなたくさんの裏話にKIKI写真好きとしてはあっという間の楽しい時間でした。

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もともと、目にしたオズマガジンの写真がとても素敵で、今ではパソコンの壁紙や携帯の待ち受け画面にもカトマンズや熊本県・天草の写真などが、その日の気分によってローテーションしています。KIKIブルーの醸し出す青みの雰囲気や18mmハーフサイズカメラやライカの質感、そして何より被写体がとってもユニーク。友人は「目のつけどころがシャープ」 と、どこかの企業のキャッチコピーのような感想を言っていました。


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ギャラリーに一歩足を踏み入れると、そこは葉の隙間から漏れてきたかのような光の世界。シンプルだけど森の中にいるような、なんだかほっとする空間でした。展示してある3冊の蛇腹状の冊子もたくさんの写真がそれぞれにまとめられてあり、特にヨーロッパアルプスの端が見られる集落、イタリアのドロミテの写真がまとめてあったものは本当にキレイで、何時間でも眺めていられそうな素敵な展示でした。


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3月9日からは、山の写真の展覧会 "KIKI Mountains 1 to 11" が青山のユトレヒトで開催されます。KIKIさんの撮る山の写真はどこか透き通っていて、山の澄んだ空気が都会にいながら写真を通して吸い込める感じがして特に好みなので、今から楽しみにしています。ぜひ足を運んでみてください。上の写真は本人ブログから拝借。

おとなりの庭

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山縣有朋の別荘として建築された "無鄰菴" 日露戦争開戦前の "無鄰菴会議" の舞台としても有名なレンガ造りの洋館と数寄屋造りの母屋がとなり同士に並んでいます。庭園は、近くにある平安神宮や南禅寺など琵琶湖疎水を引きこんだ作庭も行った小川治兵衛のもので、自然の景観と躍動的な水の流れをくみこんだ自然主義的なその庭園は、石や砂で水を表現する抽象的な枯山水のものと比べると穏やかな印象を受けました。モダニズム的なものも好きだけど、自然の美しさや力にもやっぱり魅力を感じます。


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楽しみにしていた母屋の中庭は、残念ながら改修工事の為の足場が組まれてしまっていて、いい光の射しこむ足場を鑑賞するのみとなってしまいました。いい光の射しこむ中庭と小川治兵衛の穏やかな庭園を見ながら抹茶を味わう夢は、次の楽しみとしてとっておきたいと思います。