しばらく会っていなかった時々会う友人が来た。ここは昼のみができる居酒屋である。彼が手に野菜を持って来てくれた。彼の作品である。ニンニク、ズッキニー、ジャガイモ、キウリ。とにかくいろいろ作っている。借りた土地はフル回転のようだ。
最近はゴルフも行っていないようだ。毎日ガーデニングで過ごしていると言っていた。彼はいつものようにハイボールのメガサイズを注文した。私のほうは大宮で先週飲んだばかりである。夕方6時になっていた。話が盛り上がって4時間もここにいたことになる。
最近は忘れることが多くなった。この盛り上がった話の内容を忘れてしまう。野菜と目の手術のことは話した。新潟に行った話もした。タイ、ベトナムの事も話した。しかし細部がわからない。
会計を終えて、途中休憩して帰った。帰宅して風呂でさっぱりすると何を話ししたのだろうか。飲み過ぎたことは間違いない。過ぎたるは及ばざるが如し。何をするにも、行き過ぎになっていると、それがどんなに良いことでも、不満足な状態と変わらない。
過度になってしまえば、むしろ控え目にしている方がよい。先人はいいことを言っている。英語でもToo much is as bad as too little. 楽しかったことは事実だ。もう我々には何かの結果を得ようとは思っていない。
若いころ飲み過ぎて二日酔いで会社を休んだ。体調が悪いんで休ませてください。貴重な休日を費やしてしまったことが思い出される。年寄りへの道徳訓話は馬の耳に念仏になったしまった。彼の作品は家内が最も喜んだ。
(2024年6月9日)