いつもの友人(55) ありきたりのいつもの話は健康長寿の秘訣か | 自分史の旅 tarojie

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黄昏の落ち葉が似合う年齢になった。何かを残すこともない過ぎ去る日々、何かストーリーを書いておきたいと思いブログを始めたものの面倒だと思う日もある。忘れること思い出すことできなくなるかもしれない。まだ真黄色な楽園ではない。少しは色もある萎びれ枯れて行く。

いつもの友人(55) ありきたりのいつもの話は健康長寿の秘訣か

 

いつもの友人は先んじてメールを送ってきた。いつものところでいつもの時間であった。また世間話の15時30分がスタート。周りはほぼ主婦層の客で埋まっていた。主婦層が多くなると声が大きくなる。聞こえづらい。

 

いつもの健康話から始まり、今日はガーデニングの苗木を買いにホームセンターへ行ってきた。野菜苗5本と園芸用の土を買った。極めて老人が多い。今日は平日だ。我々老人には関係のないウィークデイだ。それにしても混んでいる。近いところに身障者用の駐車場がある。

 

老夫婦が下りてきた。緩慢な動作と杖を突いている。杖がいるから身障者かもしれない。杖を使う前に車を運転している方に驚いた。もう運転をしてはいけないように見受けられた。免許があるから運転するという論理で運転している。どう見ても危険である。

 

ガーデニングの何かを買いに来たのだ。生活上必ず必要でもない。この人の隣に絶対駐車したくない。とばっちりを受けそうだ。池袋事故を思い、こんな人が多いのだろうと思わず感じていた。医療技術は発展し長生きできる。しかし全て機能が正常というわけではない。

 

どこかに老化という異常があり引きづっている。2050年には老人の7人に一人が認知症と予想されている。いつもの友人は5階の住居のこともあり老人ホームを模索し始めた。もちろん軽費で奥さんのこともあり夫婦と考えるとそんな簡単に見つかりそうもない。

 

我々2人の会話は、どこか雲行き怪しい不安のある人生だ。そんな話をして発散している。いつもの友人は連休中どこへも行かなかった。目の障害のある奥さんをほったらかしにはできない。彼は歯が良いので長生きできるかもしれない。

 

俳優の大村崑さん92歳はすこぶる歯が良いそうだ。この少し前ニュースになっていた。まだ幼いころTV番組で『番頭はんと丁稚どん』で大きな禿げがあり、昆松ちょっと来いというギャグが当時大流行であった事を今でも憶えている。まだ死ねないな。

(2024年5月13日)