50代に入り、早いもので老後が視野に入ってきました。

 

 浪費家なもので、そこそこ給料もらっていますが、全くもって貯金にはたまっていない状況です。正直ベース、口座残高は70万ほど。この1年では全く増えていません。

 こんな生活なので、貯金はあきらめて、せめてもの慰めといいますか、崩しづらい保険とかで、少しづつ貯めています。保険じゃなくて、今時は投資でしょ。といわれそうですが、小心者なもので、60歳までは崩せないので覚悟を決めたiDeCo以外は投資せず、終身支給のものを除けば、元本保証があるものになっています。

 個人的な話ですが、この後、受給できるもの、取り崩せるものは以下のものです。公務員ではないのですが、歴史的経緯から公務員共済の加入者だったり、公務員の制度に含まれています。

 

  • 基礎年金
  • 厚生年金
  • 共済年金
  • 退職等年金(有期)
  • 退職等年金(終身)
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)
  • 年金共済(農協)
  • 簡易保険(終身保険)
  • 年金共済(職場共済)

 厚生年金のように月10万を超える大きいものから。年額3万円の企業年金(終身)など、小さいものまでいろいろあります。

 

 

 難しいのは、これらの受給方法や時期が一定の範囲や複数の方法で選択できて、なおかつその範囲や方法がそれぞれ異なることに難しさがあります。いろいろ選べるのは柔軟性があっていいのですが、それが逆に難しさを高めます。

 

 なぜ悩むのか。正直なところは2つあると思います。おそらく老後を悩んでいる方は同じでないかと。


 一つは自分の生活と資金計画が一致するか。もう少し絞るとすると、お金が回らなくなる老後破綻を迎えないかということ。

 これを考えるには前提も必要で、いつまで働くか、どのくらい(1週あたり時間)働くか、いくら稼ぐか、で変わってきます。もちろん働かない選択肢もあると思います。これがぱっと決まる、あるいは2-3通りで限定されるならいいのですが、そうすぱっときめられないので、困ってしまいます。大学入試、あるいは卒業後の就職先の選択と同じくらい難しく、さらに人生で最後の大選択になるかも知れません。

 

 もう一つは、同じなら得になるもらい方をしたいということ。小ずるい話ですが、人間そういうものかも知れません。税金とか、健康保険料とか、いろいろな補助金とか勘案したときにどれが得かということで、あくまでテクニカルな話です。1番目のライフサイクルの方がずっと大事ですし、前提になると私は思います。

 その上でも、このテクニカルなh話は実は複雑で難しいものです。


 どういう働き方をするかで、社会保険が決まります。もっと端的には社保なのか国保なのか。社保なら年収次第で年金の受給に制限が出てきます。給与と厚生年金の合計が月50万円以上は支給停止の対象になります。

また年金をもらい始めるとiDeCoには加入できなくなります。さらに住民税を払う程度の収入か否かで役所の給付金やら保険料が極端に変わってきます。

 国保、あるいは後期高齢者医療であれば、住民税ベースの総所得金額等に比例して保険料が決まります。(旧但し書き所得というそうです。) だから税金計算上の収入を少なくするもらい方が得策で、退職所得でもらえれば、通常の住民税に反映されないので(代わりに退職金をもらうときに源泉徴収で課税される)、国保の保険料には関係しません。退職所得にならないのであれば、一時所得でもらえれば所得に換算するとき半分で計算されるので、お得になります。これらとは別に社保加入中であれば、社保の保険料には一時所得であろうが、雑所得であろうが反映されません。そのときの給与収入のみで保険料が決まるからです。

 何しろ現代は社会保険料が高く、おおよそ収所得の10-12%でもって行かれるほぼ税金なので、もらえる所得が社保に反映されないだけで税金が10%安くなるのと同義語になります。

 

 

 

 

 

 

 

 続きは次回。