宮城県内の公立高校入学試験の合格発表が23日行われた。

 掲示板を指さしながら笑顔で記念撮影する生徒や親の姿が見られた一方、行方不明の同級生の代わりに受験番号を確認する生徒もいた。

 合格発表は当初15日の予定だったが、地震で延期され、この日午後3時から県内一斉に行われた。地震で被災した県農業高校(名取市)や気仙沼向洋高(気仙沼市)などでは高校の敷地が使えず、別の学校に掲示板を設置し、合格発表を行った。

 気仙沼向洋高の合格発表があった気仙沼市立階上(はしかみ)中学では、掲示板を見た女子生徒約10人が「番号あったよ」と抱き合い、涙を流した。

 だが、合格した同中3年の女子生徒(15)の姿はその場になかった。友人らによると、この生徒は、卒業式を翌日に控えた11日、一緒に下校した友人に「これから美容院に行ってくる」と話し、行方不明になった。

 美術の時間に友人が絵の具を忘れたことを知ると、自分の絵の具を友人に渡し、「絵の具を忘れました」と先生に名乗り出るほど友達思いの生徒だった。学年主任の教諭は、「合格したんだから早く出てこいと言いたい。早く会いたい」と話していた。
巨人のアレックス・ラミレス外野手(36)は22日、
東日本大震災の被災地への義援金として100万ドル(約8000万円)を
贈ると発表した。他に、被災地で不足している医薬品や医療品の提供も行うとしている。

 ラミレスは球団を通じて「日本の皆様には、自分の人生においてかけがえのないものを
たくさん頂いた。今が皆様にお返しできる時。この厳しい状況を乗り越えるために、
私自身ができることはどんなことでも行っていくつもりです」とのコメントを出した。

 また、巨人の選手会も本拠地・東京ドームの最寄り駅であるJR水道橋駅で23日18時ごろから、
募金活動を行うと発表した。選手会長の内海や主将の阿部、ラミレス、小笠原、坂本ら
主力選手15人が参加する予定。
東日本巨大地震の被災者のため、全国から日本赤十字社(東京)に寄せられている義援金が、
14~20日の1週間で223億1531万円に上っていることがわかった。

 2週間で約164億円が集まった阪神大震災を上回る。同社は「被害が広範囲で深刻であること。
さらに、海外で活躍するスポーツ選手が、世界に支援を呼び掛ける姿に共感した人が多いのではないか」としている。

 同社によると、義援金は14日から現金の持ち込みや郵便振替、インターネットの電子決済などで募集。募金件数は57万4000件で、2週間で115万3000件だった阪神とほぼ同じペースだが、1件当たりの寄付額が増えているという。

 義援金は、中央共同募金会(東京)などにも届いており、今後、各県や同社などで配分委員会がつくられ、使途や支給額などが決められる見込み。
被災の歯科医、避難所で活動=「できることしたい」―宮城


 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県南三陸町。
自らも被災し、避難中の歯科医夫婦が県内の歯科医から往診車の提供を受け、
避難所で治療を始めた。
 阿部公喜さん(53)と妻純子さん(56)は、海岸近くの歯科医院で診療中に被災。
地震の直後、診療を中断し、すぐに避難した。
医院も自宅も流され、今は町総合体育館の避難所にいる。
 県歯科医師会の呼び掛けで、同県栗原市の歯科医近藤公一郎さん(47)が、
往診車を提供した。当面は薬や器具も足りず、応急措置しかできない状態だが、
公喜さんは「着替えすらない状態。でも、自分にできることをしたい」と考えている。
 避難者らは満足に歯も磨けず、衛生状態が悪い。
避難生活が長くなると、虫歯が炎症を起こしたり、うんだりする可能性が増す。
また、高齢者は誤嚥性肺炎の危険もあり、口腔(こうくう)ケアは重要だ。
今後、スタッフや道具がそろえば、夫婦で手分けして、他の避難所への往診も考えている。
 同県気仙沼市にある実家の歯科医院も被災した純子さんは「先は見えないが、一歩一歩がんばるしかない。最低限の薬と道具のめどが立って、少しだけ希望が見えてきた気がする」と語る。
町の将来も、自分たちの未来も分からないが、夫婦二人三脚で先に進む決意だ。