「問題ないよ」、「心配ないよ」という意味でよく使われる仏語表現は、“pas de souci!”(パ・ド・スシ)。英語の“no problem!”や“no worries!”に相当するもの。

 

 

名詞の“souci”は「心配」や「懸念」を示す単語。それが “pas de souci!”という表現になって、いろいろな場面で流用。時として 「大丈夫だよ(all right)」や、はたまた「どういたしまして(you’re welcome)」という意味で使用されることも。

 

例えばカフェで、席についてコーヒーをオーダーすると、ウェイターが「かしこまりました」という意味で、“pas de souci!”と使ったり。

 

ところがこれに異議を唱えたのが、国立学術団体のアカデミー・フランセーズ( l'Académie française)。「この表現は乱用されている。話者は単に、 “Oui!”と答えればよい」と主張。

 

ほかにも、この表現は「失礼である」という団体が。「自己中心的な表現であり、自分を誇示する表現である」と。

 

「“pas de souci!”と言ってしまったら、それは相手の意見や要望が、不安なもの、もしくは懸念すべきものである、と訴えていることになり、そうなれば相手にその意見や要望を取り下げてもらわなければいけない、という話になってしまう」と。

 

この表現が拒否される第2の理由は、英語の“no worries!”を、そのままフランス語に訳した借用表現だから。それはフランス語にとって、大いなる「懸念」に、違いありません!?

 

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個人的に、この言葉をかけられるとうれしいですが。カフェで注文しても、無言で立ち去られると、「ちゃんとコーヒー持ってきてくれるかな?」って、文字通り「心配」になるので。ほかにも、医者や役所でこの言葉をかけられると、ホッとします。かけられて気持ちの良い言葉。言葉には、心が通っていると思うのですが。

 

 

 

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