インテリアコーディネーター協会関西の大阪和歌山ブロック交流会に参加してきました。

会場は、voco Osaka Central内のレストラン「LOKAL HOUSE」。おいしいランチビュッフェをいただきながら、さまざまなお話ができる楽しい時間となりました。
食事の様子はこちらへ
交流会のあとは、ホテル内を見学させていただきました。
voco Osaka Centralは、191室の客室をはじめ、レストラン・カフェ&バー、会議室、貸しスペース、フィットネスを備えたホテルです。
見学を通して特に印象に残ったのは、旧京町ビルの歴史や記憶を、ホテルのデザインの中に丁寧に取り入れていることでした。
ロビーでは、モダンな空間の中に古材を活用したダイナミックな木組みが目を引きます。これは、実際の家屋から回収された古木を再生・活用したものだそう。鉄骨との組み合わせも印象的で、新しさと歴史が自然に共存していました。
レストラン奥の吹き抜け空間には、八木仁志氏によるアート作品「綿雲が浮かぶ街の記憶」が展示されています。大阪の街並みの写真をコラージュした作品で、右下には旧京町ビル株式会社の銘板も組み込まれていました。

エレベーターロビーには、旧京町ビルで使われていた錠前扉を再利用したオブジェが。長年、多くのオフィスワーカーを迎え入れてきた重厚な鉄の扉に、新たな命が吹き込まれています。
エレベーターホールのレリーフもすてき。天井が水のゆらぎのようになっているそう。
スタンダードルームは、広めのベッドにソファコーナーとテーブルセットを備えた落ち着いた空間。オープンスタイルの収納はシンプルながら機能的で、細かな納まりまで工夫されていました。
ツインルームでは、インテリアコーディネーターの皆さんがカーテンの納まりに注目。まるで額縁の中に収まっているような設えで、遮光性も非常に高く、実際に外光をしっかり遮っていました。

また、ドアから入った際に視線をやわらかく遮るよう配置された洋服掛けも印象的で、限られた空間を上手に活用していると感じました。
館内には、ほかにも歴史を感じさせる工夫が随所に見られます。
2階会議室前には、旧京町ビルで実際に使用されていた給水管バルブを再利用したアートワークが展示されていました。空調設備の一部として使われていたものに新たな塗装を施し、空間を彩るアートへと生まれ変わっています。
貸しスペースとして利用されている吹き抜け空間の天井には、「ティンシーリング」が施されていました。これは旧京町ビルの外観デザインをモチーフにしたブリキ製の化粧パネルで、建物の記憶を現代へと受け継いでいます。

最後にロビーで目にしたのは、旧京町ビル時代から使われていた郵便ポスト。当時は各階からシュートを通じて投函される仕組みだったそうです。現在も実際に利用できるとのことで、ホテルから自分宛てにはがきを出すのも素敵な旅の思い出になりそうです。
古いものをただ保存するのではなく、新しい空間の中で新たな役割を与えながら活かしていく。
voco Osaka Centralは、そんな歴史の継承と現代的なデザインが心地よく融合したホテルでした。
インテリアの世界でも、既存のものをどう活かしていくかは大切なテーマです。
「家は、世界でいちばん大事な場所」
自分らしい住まいのためのサポートするインテリアコンサルティングを提供
インテリアコーディネーター・一級建築施工管理技士
土谷尚子(つちやなおこ)
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