患者さんが故郷へ向かう日、
私たちは再び、電車で病院へと向かう、
荷物や自転車と共存している車内は、
如何にもヨーロッパらしかった。
申し送りと引き継ぎ、深々と頭を下げる患者さん、
お世話になった病院関係者に別れを告げ、
新たな旅立ちのスタート、
気さくなイタリア人は笑顔で送ってくれた。
病院からは介護タクシーでボローャ空港への移動。
パリ・シャルルドゴール空港経由は、
往路と同じ行程であるが、
最終到着地点は羽田ではなく、
関西国際空港。
ボローニャ空港を上がり、まずはパリへ
機窓から眼下に見えるイタリアの景色を見て、
患者さんは何を考えていたのだろうか。