今日はヒーリングホールでヴァイオリン3本、チェロ1本という室内楽を聞きました。本当はチェンバロが入る予定だったのですが、チェンバロを載せた車が故障して、こちらへは、これなかったようです。

けれど、チェンバロなしでもすばらしい音色でした。

久々に弦だけの響きを聞きました。

いいなあ。
室内楽は好きです。

コンマスは赤津真言さんです。
大変よく古楽を学んでいらっしゃる様子がわかり、心打たれました
やはり国際的に活躍している人だけあります。


プログラムは国別に分かれていて、あまり有名でない人のも入っていて、新鮮で私にはとても
楽しく聞けました。

三本のヴァイオリンの曲を探して、国別に集めたプログラムです。

幸せな時間をいただきました。
リュートレッスンが次回から デュオに入ります。プレインソングです。トマス・ロビンソンの曲です。アンサンブル好きなので楽しみです。
オーケストラがやって来た/山本 直純
¥1,680
Amazon.co.jp
山本直純さんは、見かけと派手な指揮で、私は、あまり評価していなかったのだけれど、この本を読んで一変した。
とてもまっとうな、そして心が暖かく広い方だ。

音楽をいかに愛しているかがわかるし、両親が音楽家という家庭に生まれたにもかかわらず、そういうことに謙虚である。
家庭が音楽をやっていない環境だったほうが、本人の情熱が強く、大成する可能性があると書いてある。

それは音楽にかかわらずいえることだ。

斉藤秀雄氏という音楽界では、知らない人のいないくらい有名な人のレッスンについて書いてあるところが正直驚いた。
レッスン方法はむちゃくちゃといっていい。
今の音楽教室なら、さっそくお母様がやってきて、クレームをつけるだろう。
しかし、レッスン料は無料というのもさらにすざましい。
そして、もっとおどろいたことには、新日フィルの定期演奏会に指揮をお願いしたら、教育優先ということで、断られたということだ。
そして、指揮から遠ざかっていた山本さんを指揮者に指名した。

こういう逸話を嫌味なく、暖かい筆致で書けるのは、きっと斉藤氏を山本さんが敬愛していたからなのだろう。

おそらくその時代、師も弟子も真摯だったのだろうと思う。

私はオーケストラファンというものではないけれど、
ここに書かれていることにはうなづけることも多い。
コンサートの席のことなど、おもわず、そうなのか、そうそう、など一人で相槌をうってしまう。

山本直純氏は2002年6月に69歳で亡くなられた。

若すぎる死である。

そして、この本の奥付きをみると2002年11月11日とある。
奇しくも亡くなってから10年目の11月に私はこれを読んでいるのだった。

合掌

現代ギターにリュート製作家のインタビューが載っているというので、買いたいと思いました。

現代ギター 2012年 11月号 [雑誌]/著者不明
¥1,365
Amazon.co.jp

しかし、車で大きな本屋を2,3件まわっても「ウチでは扱っていません。」と言われました。
結局、駅にあるおそらく新潟で一番大きい本屋で見つけました。
(ヤマ●に売っていることはわかっているのですが、駐車料金が惜しくて行きませんでした)

現代ギターという雑誌はそんなに売れなくなったのでしょうか。

一昔前はちょっと大きい本屋ならどこでもあったとおもったのですが。
ヤング・ギターとかギター・マガジン、ベース・マガジンなどはどこにも置いてありました。

やはりクラシックギターはマイナーなのでしょうか?

で、
「世界で最も人気のあるリュート製作家  マイケル・ロウ」氏のインタビュー記事
ですが、竹内太郎氏が書かれておられます。

インタビューを読むと本当に謙虚な方で、読んでいて清々しい思いがします。

純粋にリュートがお好きで、しかし、製作にあたっては、文献、実物を当たって、厳しく検証しながら作られている様子がわかります。

ヨーロッパに住んでおられて、なおかつその態度なので、
アジアの果てに住んでいて、ただ、ただ、興味があって、好きな人間である私なぞは、
ささやかでも、地道に、ヨーロッパの歴史、リュートの歴史を学び、たどって、それを土台に弾かなければならないのだなあと思います。

私はマイケル・ロウ氏のリュートを手に入れられるほど腕もないし、お金もありません。
たぶん時間も。

でも、自分の許される範囲で手に入れたリュートを大切に弾いていけば、それはそれで、
きっと楽器も応えてくれるかもしれない。

そういう幸せな時間をたくさん持てたらと思いました。


CD&DVD51で語る西洋音楽史/岡田 暁生
¥1,575
Amazon.co.jp

最近はたいて図書館で本を借ります。

本屋にいっても自分に「買ってください」とオーラを出している本が少なくて、
なにも買わずに帰ることが多いから。

この本は一般的なDVDやCDのガイドブックかとおもったらまったくそうではありません。

まず、西洋音楽史といえば、バロック以降の歴史が詳しくのっているのですが、これはそれ以前の歴史も詳しくでています。

また、近世に下って、「家庭音楽」、「サロン音楽」の存在、プチブルや超絶技巧演奏と音楽とお金と教養の関係なども載っています。

教科書的な西洋音楽史でないところが面白いです。

そして、
リュートについてもこう書いてあります。

「リュートやヴァージナルの作品はそもそも「聴くための音楽」ではなく、「自分で弾いて楽しむ音楽」であって、下手でいいから自分で微細な弦の振動を指先に感じながら、一人でぽろんぽろんと奏でるほうが楽しいかもしれない。」P45より

よくわかります。

ジャーニー&ラビリンス [DVD]/スティング
¥4,500
Amazon.co.jp

これは著者の推薦盤です。

少し気になったことはこのような事を書いていることです。

「このところCDショップなどへ行っても存命の演奏家の新譜より、新たに発掘された過去の名演奏家による過去の録音のほうが、数が多い気がする。また本当にブリリアントな才能をもうった若い演奏家たちは、沈没船から脱出する鼠よろしく、既成のクラシック名曲のレパートリーを捨て、古楽フィールドへ移住を始めつつあるようだ。」P184より

これについて
「いかにも名盤らしい名盤」が急激に姿を消していったことを通して私は、「歴史はある時点で臨界点に達してオーバーフローする」ということを生生しく実感したのである。」P185より

と書いてあります。

音楽そのものは不滅と思いますが、分野には栄華衰勢があるということでしょうか。
それとも音楽という芸術そのものが衰退しはじめているのでしょうか?