CD&DVD51で語る西洋音楽史/岡田 暁生
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最近はたいて図書館で本を借ります。

本屋にいっても自分に「買ってください」とオーラを出している本が少なくて、
なにも買わずに帰ることが多いから。

この本は一般的なDVDやCDのガイドブックかとおもったらまったくそうではありません。

まず、西洋音楽史といえば、バロック以降の歴史が詳しくのっているのですが、これはそれ以前の歴史も詳しくでています。

また、近世に下って、「家庭音楽」、「サロン音楽」の存在、プチブルや超絶技巧演奏と音楽とお金と教養の関係なども載っています。

教科書的な西洋音楽史でないところが面白いです。

そして、
リュートについてもこう書いてあります。

「リュートやヴァージナルの作品はそもそも「聴くための音楽」ではなく、「自分で弾いて楽しむ音楽」であって、下手でいいから自分で微細な弦の振動を指先に感じながら、一人でぽろんぽろんと奏でるほうが楽しいかもしれない。」P45より

よくわかります。

ジャーニー&ラビリンス [DVD]/スティング
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これは著者の推薦盤です。

少し気になったことはこのような事を書いていることです。

「このところCDショップなどへ行っても存命の演奏家の新譜より、新たに発掘された過去の名演奏家による過去の録音のほうが、数が多い気がする。また本当にブリリアントな才能をもうった若い演奏家たちは、沈没船から脱出する鼠よろしく、既成のクラシック名曲のレパートリーを捨て、古楽フィールドへ移住を始めつつあるようだ。」P184より

これについて
「いかにも名盤らしい名盤」が急激に姿を消していったことを通して私は、「歴史はある時点で臨界点に達してオーバーフローする」ということを生生しく実感したのである。」P185より

と書いてあります。

音楽そのものは不滅と思いますが、分野には栄華衰勢があるということでしょうか。
それとも音楽という芸術そのものが衰退しはじめているのでしょうか?