横浜読書百貨展 | 図書館利用促進プロジェクト横浜・鎌倉版

図書館利用促進プロジェクト横浜・鎌倉版

永遠に残していかなければならない人類の知的所産「図書」。
さまざまな図書が集積する「図書館」のあり方が
近年、著しく変貌を遂げています。
図書館の魅力を再発見!
それが「図書館利用促進プロジェクト」の狙いです。




11月1日日曜日

横浜新都市ホール・センタープラザ(そごう横浜店9階)にて開催された

「横浜読書百貨展―横浜市読書活動推進ネットワークフォーラム―」に行ってきました。

横浜市教育委員会主催の

横浜市立図書館と本にまつわる様々な団体の活動紹介や

ワークショップなどが体験できる一大イベントです。

お天気にも恵まれたこの日

開場時間には

本好きの人、親子連れなどがぞくぞくと集まってきていました。

会場はA・B・C3つのエリアに分かれており、それぞれパネル等の展示のほかに

A会場は特設ステージでの映画上映や講演会、B会場はワークショップ、

C会場はおはなしの広場となっていました。




A会場の特設ステージでは

日本アニメーション株式会社40周年記念作品

「シンドバッド」の上映とプロデューサー井上孝史氏の講演会、

まちライブラリー提唱者・礒井純充氏による講演会とトークセッションを開催。

ちなみに

日本アニメーションの作品といえば

子どもの頃、「世界名作劇場」で「フランダースの犬」や「母をたずねて三千里」などを

テレビの前で涙しながら観ていた思い出がよみがえります。

この日、会場の展示コーナーの一角にそれら名作の原画が展示されており、まるで美しい絵画のようで、それはもう感動でした!

(日本アニメーション株式会社プロデューサー井上孝史氏の講演)




特設会場すぐ後ろは「読書活動団体」「学校司書」の活動紹介コーナー。

本が好きな人や身近なところで読書に関わる活動をしている人の存在を知ることができます。



紹介パネルの前では「よこはまライブラリーフレンド」総務の河本淳子さんから20年におよぶ会の活動の歴史や図書館との協働事業や幅広い活動内容を教えていただきました。

また主に“あーすぷらざ”(神奈川県立地球市民かながわプラザ)でわらべうたや、絵本の読み聞かせをおこなっている「かながわこどもひろば」の小椋英子さんからも生き生きと「おはなし会」の活動の様子をうかがうことができました。

横浜市内で活躍しているたくさんの団体の活動も今後このブログでご紹介していきたいです。

 



B会場では「いか文庫」、「MAMEBOOKS」、「まちライブラリー」といった新しい発想の読書活動の取り組みが紹介されていました。自由に気軽にどこでも本を楽しむ、そんなことを思い出させてくれる活動ばかり。
 




「まちライブラリー」コーナーでは午後に講演会を行う礒井純充氏がいらっしゃったので、持参した氏のご著書『本で人をつなぐ まちライブラリーのつくりかた』にサインをいただき、『マイクロ・ライブラリー 人とまちをつなぐ小さな図書館』を購入。
 




「思い出古本市」コーナーでしばし懐かしい本や珍しい本を眺め、ついつい古本4冊を購入。
ワークショップエリアでは株式会社有隣堂ビブリオバトルプロジェクトチームによるビブリオバトルについてのトークが行われていました。

このほかにも書店員による「POPづくり」や好きな本の話を会場にいる人の前で話す「好きな本の話を聞かせてくれませんか?」など楽しいワークショップも。
 




C会場はホールのそと、中央エスカレーター前にあり「おはなしの広場」は、通りがかった親子連れなどもふらりと立ち寄れるようになっていました。

横浜市立みなと総合高校企画部による手作り大型絵本のおはなし会のときのこと。パパと手をつないで通りがかった3~4歳の女の子が「聞きたい、聞きたい」と言って、さっと空いている席に座りました。ていねいにおはなしをする高校生の姿と、物語の世界にじっと聞き入る子どもの様子に「本でつながる」を、まのあたりにした気がしました。






横浜市は11月を「市民の読書活動推進月間」と定めており、今月はいつにもまして市内の各図書館でさまざまなイベントや講演会が予定されています。

読書に散歩に心地よい11月。ふらりと図書館に出掛けてみませんか?

(当日、会場で入手した講演会のチラシ)


講演会のほかにも「おはなし会」や「読書会」「朗読会」など参加できる読書活動がたくさんあります。




「自分では絶対手に取らない本。知らないことであふれていた。」



横浜読書百貨展のチラシに描かれていたこの一言が図書館で体験できるかも。