私の学校で恒例行事となっている春のバレーボール大会が終わると、次は文化祭がある。
ほとんどの学校行事は併設されている高校と合同なので、梅雨に悩まされながら、文化祭の準備をしなければならない。
この時期に文化祭があるのは、高校3年生の受験が大きくかかわっているようだ。
さすがに11月の秋真っ盛りの時期にはできないよね。
しかも、文化祭が終わった日に期末テスト発表だ。
どうなってんだよ、って感じだ。
少し不吉な予感がした。
休憩時間に、あの佐藤みなみに声をかけられた。
「裕歌ちゃん。文化祭の準備で忙しいかもしれないんだけど、今日の放課後、大丈夫かな?話があるんだ。」
私は机の中から小さめのノートとペンを取り出した。
登校中、ケータイは使えない。担任の預かりになっている。
いいよ どこでいればいい?
「教室で大丈夫だよ。すぐ済む話だから。」
わかった
みなみがそそくさと私のもとを去っていくのと同時に、ひとみがやって来た。
「みなみ、何の用だったの?」
放課後、話があるんだって
すぐ済むって言ってた
ひとみは呆れたようにひとつため息をした。
「すぐ済む話なら今しろよってんだ。
まあ、あのことはバレてないと思うけど、気ぃつけてよ。」
うん、とうなずいたら、授業が始まるチャイムが鳴って、ひとみは自分の席に着いた。