言葉を紡ぐ #10.友の後押し | 太陽のように高く、そして、優しく

太陽のように高く、そして、優しく

小説書いてます。読んでばっかりで書いたことは無いですが、頑張ってます!! 下手ですが、よかったら読んでってください。

 あれから1カ月。私は、昼は勉強、夜はアルバム制作という、忙しいけれど充実した毎日を送っていた。


 sky academyに言われたからでもあるけど、私が夢人のアルバム制作スタッフに選ばれたことは、家族以外には誰にも言ってない。

 

 もちろん、学校の友達にも言ってない。


 もし言ったら、あの子たちがどんな行動をとるか分からない。


 同じ学年にも夢人のファンが大勢いる。そのなかでも、佐藤みなみはかなり苦手な存在だ。


 彼女のグループは人数も多くて、その中にも苦手な子が多い。


 しかも、相手側も私のことを嫌っているらしい。


 でも、ひとみにだけは伝えておきたかった。ひとみになら言っても秘密にしてくれると思った。


 いつものように、夕陽に照らされた帰り道で話を持ち出した。


 実はさ…選ばれちゃったんだよね

 夢人のアルバム制作スタッフ


 「マジで!?」


 やっぱり驚かないわけないよね、と思いながら、またケータイを打つ。


 お父さんが勝手に送っててさ

 興味なかったわけじゃなかったのと

 両親の何でも経験させたい方針が一致したわけよ


 「うらやましいな。仕事、大変?」


 最初は大変どころじゃなかった

 1カ月たって やっと慣れてきたって感じ


 「ふぅーん。まあ、頑張ってよ。裕歌なら良いのできるよ。」

 そう言って笑ってくれた。


 ひとみが友達で良かった。いつでもひとみはそうやって応援してくれるから。


 もっとも、そんなこと恥ずかしくて言えないけど。


 それからお願いなんだけど

 私が選ばれたこと 誰にも言わないで

 あの子たちに知られたら 恐いし


 「分かった。…ってか、そのつもりだよ。」


 手話で“ありがとう”ってしたら、ひとみの照れ笑いが返ってきた。



 こんな平凡だけど穏やかな毎日がずっと続けばいいのにな、と思った。


 でも、そうはいかないのが人生だ。