つぎに、「ポー詩集」新潮文庫に収録されているこの訳だ(p.13-22)。
大鴉
それだけだ、何でもない。」
この世では永遠に名前がない。
それだけだ、何でもない。」
ただ闇ばかり、何もない。
その声ばかり、何もない。
風ふくばかり、何もない。」
止まって坐った、何ごともない。
大鴉はいらえた、「またとない。」
その名を聞けば「またとない。」
この時鳥はないた、「またとない。」
陰鬱な繰返しを添えるまで。」
「またとない」としわぶくとき何の意味かと考えながら。
あの女の、ああ、凭れることはまたとない。
大鴉はいらえた、「またとない。」
大鴉はいらえた、「またとない。」
大鴉はいらえた、「またとない。」
大鴉はいらえた、「またとない。」
脱れることも----またとあるまい。
この訳で、気になるのは、「またとない」でこれは「二度とない」という意味合いだろうが、解釈の仕様によっては「またとない」幸運と採られかねないのだけど。。。![]()
<エドガー・アラン・ポーを読む・・・!>・・・37

