さて、宇野功芳ベスト10にベートーヴェン以外でノミネートされたのは、シューベルト「ザ・グレイト」とブラームス「交響曲第4番」である!
手元には次の三種のディスクがある。
ブラームス「交響曲第4番」
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル(1948.10.22)
レーベルは、Tahra盤。
カップリングは、ベートーヴェン「交響曲第1番」(1954.9.19)である。
(なお、これは24日の公演に先立って22日にベルリン郊外のダーレムのゲマインデハウスでのリハーサルのもの:グリーンドア盤のブックレットの解説による)
このディスクの興味深いところは、ベートーヴェンの最初の交響曲とブラームスの最後の交響曲がカップリングされていることだろうか・・・時代の大きな変化・流れが窺えるなあ。。。
ブラームス「交響曲第4番」
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル(1948.10.24)
レーベルは、平林直哉製作(アナログ・ディスクより復刻)の、Grand Slam盤。
カップリングは、ベートーヴェン「交響曲第5番」(1937.10.7)である。
この演奏・録音を聴くと、「ブラ4」とはこういう作品だったのだという感慨に!
おそらく数多ある交響曲の中でも屈指の作品で、似たようなのは皆無かなと思わせるわ。
フルトヴェングラーのタクトにかかると、それがいっそう感じられるところが、素晴らしい(^^)
この演奏・録音を聴くと、他の演奏を聴いてみようという気にさえならないくらいの存在感を醸し出している。
ブラームス「交響曲第4番」
フルトヴェングラー&ベルリン・フィル(1948.10.24)
レーベルは、グリーンドア盤のコレクターズ・シリーズの一枚。仏パテの最初期盤からの復刻による。
これ1曲だけの収録で、国内盤2520円(税込)だ。
音質も良くて、聴き応えあるわ!
なお、こちらは1943年の録音。
こちらは、1950年ウィーン・フィルとの録音。
いろいろ聴き較べてみるのも一興かな!
こうして比較してみると、やはり1948年の録音がイチオシだというのが分かるかな。。。
<フルトヴェングラー没後70年に寄せて!>・・・7