ラグビー・ファンの一人として、ラグビーの話をしてみようと思う。
なお、私はラグビー経験はない(体育の授業でやったくらいで、その時は9番スクラムハーフだった・・・身体のデカイやつはフォワード、足の速いやつはバックスで、スクラムハーフとスタンドオフのハーフ団がそれを繋ぐ、なので、ハーフ団がしっかりしていないとゲームメイクが出来ない)。
ここで、ラグビー発祥の地であるイギリスを中心とした歴史的状況を少しだけ見てみよう。
シックス・ネイションズ(Six Nations、6カ国対抗)は、ヨーロッパの6カ国が参加する国際ラグビーユニオン大会。
イングランド
フランス
アイルランド
イタリア
スコットランド
ウェールズ
参加国は、この6つのチームである。国別対抗なのだけど、正式な国家ではないイングランド・スコットランド・ウェールズが代表チームとなっていることが注目される。
これは、2023年W杯フランス大会での決勝トーナメント結果表である。
2連覇を果たした南アフリカは、3試合連続1点差で勝利しているのが目立つ。それだけ上位チームが拮抗し実力伯仲している証左であろう。しかも、決勝を戦った両チームとも予選は2位通過なのだ。優勝を狙うチームは予選から全開にせず、だんだんと力を発揮してゆくのだ(なお、過去2度の優勝を誇るオーストラリアは初めての予選敗退)。
この決勝トーナメント表でも、イングランド、ウェールズが勝ち上がってきている。いずれも予選1位通過で、アイルランドも同様、上に紹介した6か国(シックス・ネイションズ)のうちフランスも入れて4チームがいずれも予選1位なのだ。決勝こそ南アフリカとニュージーランドという南半球勢同士の対戦になったけど、世界は6か国と南半球との二大勢力図は明確になってきている!
オリンピックや世界選手権、ワールドカップなど世界的な国別対抗の競技会で、ラグビーだけが国別とはならず代表チームが参加しているのだ。これは例外的だと思えるのだけど、ジャパン(日本ナショナルチーム)にも外国人選手が半分ほど含まれているのも、国籍条項を度外視した表れとみることができよう。政治的な国家という枠組みを順守するという国際大会としては異例である。
むしろ、国家という枠組みを離れたところにスポーツはある、という意味では望ましいかもしれない。
なぜ、ラグビーが正式なオリンピック種目に採用されないのかは不明だ。7人制ラグビーは全く別の競技で足の速いメンバーを揃えたチームが強い。ラグビーの醍醐味であるスクラムやモール、ラックなど集散の如何によって攻撃権が入れ替わるなどは全く7人制ではプレースタイルや戦術として看過されている。
レフェリー(主審)のジャッジも、ラグビーやバスケ、バレーなどでは反則があった場合は、どの選手がどんな反則を犯したのかをジェスチャーで示すことになっている。ちなみに、サッカーだとレフェリーによるジャッジは目立たないので、どんな反則があったのか明確でない場合がある。
なお、審判の人数では、アメフト(レフェリー・主審と副審5人)やベースボール(チーフアンパイア・主審と塁審3人と線審2人)、バレーボール(主審・副審とラインズマン4人)というのが6人と最も多い。
ここで、大学ラグビー選手権と高校ラグビー選手権の結果も記しておこう。
<大学ラグビー選手権>
準決勝 ①明治大 52-30 京産大 ②帝京大 22-12 天理大
決 勝 13日(土)に開催。 予想は、帝京大の3連覇だろう。
例年のごとく、クリスマス前の準々決勝の2試合をヨドコウ・スタジアム(大阪・長居)で友人と観戦した。2試合とも東西対決になりどちらも関西勢が勝った(天理大 34-14 東海大、京産大 65-28 早大)のでスタンドは歓喜に沸いたなあ(^^)
しかし、どちらもベスト4の壁は破れず敗退。
<高校ラグビー選手権>
準決勝 ①桐蔭学園 25-0 大阪桐蔭 ②東福岡 50-28 佐賀工
決 勝 桐蔭学園 8-5 東福岡
終始息詰まる展開で見応えあったロースコアの決勝戦は、桐蔭学園が競り勝ち、3年ぶり4回目の優勝!