koike satoru のブログ

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戦略整理・解説

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UROCOにおいてというより、国産木材の加工品全般に関して、問題点や課題が非常に多い。

逆に、この問題点や課題は業界の「常識」が多く存在し、破壊的仮説の宝庫となる。

前回触れた「4P」に沿って分析していきたい。

◆Place(流通)に関して
木材の流通というのは、歴史が非常に古く、かなり凝り固まっている。
鞘だけ抜く(手数料だけ抜く)卸し業者を2つも3つもかえす必要があったり、
とにかくムダが多い。

無駄が多い背景には木材という材の特徴がある。
木材は体積に対しての価値が低いため、運搬のコストを体積比で見ると高い。
また、生産地と消費地が離れている。
よって、なるべく一回で大量に運搬し、コストを圧縮する必要がある。

そのため、大量に集荷し、各業者に分散的に販売する卸業が発達する。

車がなかった時代は、地方から大都市の第一卸しへ、大都市から更に大都市内の各地区の仲卸(第二卸)へ、さらにそこから木材小売り屋(第三卸し)へ、そして工務店へという具合である。

流通が発達してくると、各地区の仲卸を通さずに直接木材小売りへの流れが可能になるが、
仲卸は顧客と第一卸しとのネットワークを保持しているので、それを武器に稼ごうとする。

こういった経緯で、非効率で複雑な流通となってしまっている。

凝り固まった非効率満載な業界とは言えないだろうか。

明日以降は、コストに関しての問題点に言及したい。



「常識」の話しに入る前に、商品開発における何の「常識」を炙り出すか、考えやすい様にしたい。

マーケティングの教科書に良くでてくる

「4P」

という言葉はご存じだろうか。

マーケターを志す者が、必ず学ぶ用語です。
4Pは、商品開発におけるフレームワークで、殆どの商品が下記の4つの要素の戦略を踏まえて商品開発されています。

Product(製品)
Price(価格)
Place(流通)
Promotion(プロモーション)

今、皆様の会社で取り扱っている商品も上記の要素(戦略)に分解して考える事が出来るはずです。

例えば、コカコーラを例にとってみる。

4P 
  


Product(製品)
コアとなる原液の成分は非公開。 (模倣困難性の確立)
炭酸で、病みつきになる味。
黒い液体。
250ml~2.5Lまで多様なサイズと、缶、ペットボトル、ガラス瓶などの形態にて展開
法人向けにはタンクにて展開。

Price(価格)
定価は140円くらい(500mL ペットボトル)
流通によって価格を変えている。

Place(流通)
コンビニ、スーパー、小売店
飲食店や居酒屋向け
自動販売機

Promotion(プロモーション)
TVCM、WEB、雑誌 ありとあらゆる媒体。
実験的に先進的な手法を積極的に取り入れている。

簡単に記載すれば上記となる。

さて、あなたの会社の主要プロダクトの戦略の分類訳は出来たであろうか。

では、「常識」の話しに戻る。

上記4Pの各々のポイントにおいて、その業界ごとの「常識」が存在する。


Product(製品)の常識
業界で常識となっている、アピールポイントは何か?
信頼性が重視される商品か?機能性、使い勝手が重要視される製品か?

Price(価格)の常識
平均的な価格帯はどこか?
価格の弾性力(価格が変わることによって、需要はどの様に伸びるのか?)
価格が安くなっても売れる数が変わらない商品もある。
そうなると、価格はなるべく高いポジションに維持した方が良いわけである。

Place(流通)の常識
直販、卸しを通す、ネット通販
コンビニで売る?アウトレットに出す?
量販店で販売する?
この流通の出し先は、ブランドの確立に大きな影響を与える。

Promotion(プロモーション)
メディアへの露出をどの様に作っていく?
広告として雑誌掲載させる?TV?youtube?
業界内ではどのプロモーションが多用されている?

明日以降は、私が展開している、木材の内装材「UROCO」がどの様にその常識を打破しにいっているかを記載したい。

Yahoo!辞書では、
ある社会で,人々の間に広く承認され,当然もっているはずの知識や判断力。
②「共通感覚」に同じ。』


参照元>>

様は、「常識」は通常私達の生活や仕事の中で、判断の基準として使う「軸」の事だといえる。

では、この「軸」に関して考えたい。

例えば、「赤信号は渡らない」

赤信号


子供の頃から学校でそう教わってきたので、既に「常識」と言っていいだろう。

では、何故この「赤信号は渡らない」という「常識」が出来てきたのだろう。

恐らく、「社会を効率化して円滑に回す」という公の前提を実現するために作られたと常識と言える。

交通渋滞、交通事故は、私達の社会生活からなるべく排除したいモノである。
車がなかった時代には信号機など無かったわけで、この社会的ニーズが信号機を作り、交通ルールを作り、今の近代的な効率性を作ってきている訳だ。


では、ちょっと話を「破壊的仮説」に戻してみる。

この大前提である、「社会を効率化して円滑に回すために赤信号は渡ってはいけないという常識」は、「社会の効率性を阻害しないなら赤信号は渡っても良い」と言え無くわないだろうか。

上記で何が言いたいかというと、「破壊的仮説」を作りたいならば、まずその

「業界(社会)の常識を見つけろ」 →「常識がどの様に形成されたかを分析しろ」→「分析結果を元に「常識」が常識である事に疑問を持て」

という事である。

赤信号の例に戻る。

畑の真ん中にポツンと一つだけ信号機があった。

見渡す限り田んぼで、殆ど車は通らない。人一人いない。
年間通しても車は殆ど通らず、人の往来も殆どない。

現在赤信号である。この赤信号は5分以上赤のままだ。

さて、どうする。

答え1:渡ってしまう。
答え2:渡らない。

どちらかを答えた人は「破壊的仮説」をたてられていない。

ここで考えるべきは、「そもそもその信号機は必要なのか」
である。

皆様は、公の機関が決めた事には「盲目的」に従っているかも知れないが、それでは破壊的仮説を作る事はできない。

「そもそもその信号機は必要なのか」とうい仮説は「破壊的仮説」と言える。

この仮説を作る事ができれば、「公機関(地方自治体等)」に撤去を検討すべきとの要請する事も可能になる。

殆ど人通りも、車の交通量もない所にある信号機は、社会的に見ても税金の無駄遣いと考えられないか。その税をもっと別の場所に使った方が有益ではないか?という議論ができるのではないか。

上記赤信号の例はちょっと極端であったが、各業界の常識として考えられている事でどう考えても「非効率」な事は多い。

恐らく、皆さんが普段仕事をしている中で「なんで?」と思って盲目的に従っていることは多いのではないか?

破壊的仮説から発する、破壊的行動には大きなエネルギーが必要だが、是非どう考えても社会的にメリットがある事は、行動に移してほしい。

次は、商品開発に関しての「常識」に関して、もう少し掘り下げてみたい。







破壊的仮説って?
そもそも何を破壊したいのか?

破壊的仮説を作るためには、「何を破壊したいのか」を見つける作業から始まる。

この工程は、同業相手や、業界および、自分達が属している業界以外を分析する事が近道だと考えている。

例えば、トヨタ自動車が販売の手法として打ち出した、「TOYOTA 3年ぶんください」。

TOYOTA 
 
 
仕組みとしては、もともと法人がよくつかうリース(残価設定ローン)と一緒なんですが、これは一般消費者の何を破壊したのか。

仕組みとしてはリースだが、「ください」という上手い文句にする事によって「自分の物にする=購入」という『印象』に変換する。

「車を購入する」と「リースする」という違いを使い、物を買う際に「全額」を購入するものだという「常識」「概念」を破壊しているといえる。

専門家からすると、「で!」っていう仕組みだが、一般消費者からすると新鮮な手法だったのではないだろうか。

モノづくりの業界から金融の業界へ視野を広げる事によって、この様な「破壊」活動が実現できると考えられる。

この「何を」を見つけるためには、自分の業界だけを見つめていては破壊すべき事を見つける事はできない。これは「常識」を疑う事が必要だが、外側からしか常識、非常識を判別できないからである。

次は「常識」について考えてみたい。

良く、アイディア創出に活用されるのは、ブレインストーミングだ。

ブレインストーミングは閃きの「キッカケ」を作る上では、使える手法だが、正直「浅い」
考えしか出てきた試しはない。

アイディアの作り方のノウハウの多くは、その質ではなく量に焦点を当ててしまっている様に思える。

アイディアをどの様に料理するか。
重要なのは、出てきたアイディアを繋ぎ合わせ大きな終着点(ビジョン)を描き、ビジネス上の制約を考え、マーケットで成功する可能性の高いものにしていく「工程」をちゃんと実施して行くことである。

この「工程」には、幾つもの「関門」があり、それこそ、クリエィティブな発想で一つ一つクリアしていく必要がある。

これらの行為を含めて「ぶっ飛んだ発想」に育て上げていく必要があると考えられる。

ある程度育った発想は、外部の人間が触れると、突然そこに生み出された「ぶっ飛んだ発想」となっているというカラクリである。

良く、事例として挙げられるのは、iPodの戦略だ。ちょっと古いけど。。

ぶっ飛んだ発想

ハードの音声再生機能のある端末と、裏にあるiTunes というコンテンツの配信のシステム。
多様なアーティストから音源を集めるシステム。アーティストへの分配のシステム。 等々

当時は凄まじく「ぶっ飛んだ」革新的な商材であったわけであり、その後のハードとソフトの組み合わせでの戦略は、amazonのkindleの戦略や楽天のKoboの戦略にも大きな影響を与えている。

では、明日以降は、このぶっ飛んだ発想を作るための「破壊的仮説の作り方」をもう少し詳しく考えていきたい。