萌木の村で出会ったプロフェッショナルたち | スピリチュアル・エレガンス

スピリチュアル・エレガンス

~無意識的生き方から意識的生き方へ~

この連休に山梨県・清里に行きました。
一日目は曇り空で思っていた以上に寒く、標高1300mをなめたらあかん!と思いました。

でも二日目はまばゆいばかりの晴天にめぐまれ、八ヶ岳南麓のすばらしい景観を堪能してきました。富士山もくっきり大きく見えましたよ。
(スマホで撮影したので、小さく写っていますが、もっと大きかったです)
 
 まきば牧場より
 
空気や景色もすばらしかったのですが、ここで知った人たち(一方的にですが)がすごい人だらけでとても感銘を受けました。

まず、宿泊したホテルハット・ウォールデンのオーナーであり「萌木の村」村長であり代表取締役の舩木上次さんという方が、すごい人でした。ホテルの部屋に置いてあった雑誌の対談や記事を読むにつれ、どんどん引きこまれていきました。
 
 
萌木の村については、とても分かりやすく書かれているブログ記事を見つけましたので、それをリンクさせていただきます。
 
舩木さんに多大なる影響を与えたポール・ラッシュ博士という方がいます。
ポール先生もこれまたすごかった。

関東大震災の後、来日し、数々の功績をなした人。
アメリカンフットボールを日本に普及させたことが有名ですが、山間高冷地で米作に適さなかった清里高原で酪農、西洋野菜の栽培促進による開拓支援もおこないました。

ポール先生も知れば知るほどすごすぎる人であり、一人で100人分の徳を積んだのではないか、くらいの貢献をした人だと感じました。
『清里の父』と呼ばれたポール先生の有名な一説は、「ベストを尽くせ、そして一流であれ」でした。
幼少期からポール先生に学び、そのスピリットを受け継いだ舩木さんが「萌木の村」をつくり、清里を哲学のない観光地では終わらせない『一流の田舎』であり続ける活動を続けています。
 
その萌木の村の中に「ホール・オブ・ホールズ」というオルゴール博物館があります。
 

そこで「音楽家と楽しむオルゴール」というイベントがあり、その日はピアノ生演奏のコンサートだったので参加しました。
このオルゴール博物館は音の響きを良くするために、完全なる木造建築でありながら、ネジや釘などの金物を一切使わないという舩木さんがこだわりぬいたヨーロッパの一流のコンサートホールにも引けをとらない建物です。
 
その日は成尾亜矢子さんというピアニストさんだったのですが、この方がまたすごかったのです。
とても美しく華奢な方で、プロフィールに元準ミス日本とあったので、美しい上にピアニストなんてすごいな~と思っていました。

普通のコンサートだろうと思っていたのですが、最初から最後まで成尾さんがマイクを持ち、作曲家の人生やオルゴールが誕生した背景などを演劇調にお話ししてくださり、その合間に曲を奏でる、という今まで見たことのないすばらしい演出だったのでびっくりしました。
ピアノ演奏もすばらしく、感動で涙しました。
 
成尾さんが私と同じ大学の音楽学部出身(私は文学部で年代も違いますが)ということを知り、とても興味が湧いたのでいろいろと調べてみると、妖精のような見た目とは裏腹にとても大きな困難をいくつも乗り越えられた方だと知り、本当に驚きました。

胸の腫瘍、アトピーが全身に広がり苦しみながらの演奏活動、燐家の延焼で家が全焼し、グランドピアノその他すべてを失い、ショックで人前に出ることも、ピアノに触れることもできなくなった日々。
そして火災から1年半後、火災後家族で身を寄せさせてもらっていた教会のピアノの前でショパンの生涯に思いを馳せたそうです。

故郷ポーランドを離れても表現することを諦めなかったショパンとご自身の境遇を重ね、「困難を乗り越えた自分だから伝えられることがある」と思ったそうです。
 
新しく引っ越した家はピアノを置けない環境だったので、練習させてくれるところを点々としながら再開したピアニストの活動。
言葉にはできないご苦労があったことと思います。
(ブログにも、帰る場所があるということ、普通に生活できることがどれほどありがたいことなのか、ということを再三にわたって書かれていました。)
 
でも、だからこそ、伝わるものは確かにあります。
演奏家だけでなく、この世のあらゆることに技術やテクニックは必要です。
でもあるところで、それだけではどうしても越えられない一線みたいなものがあると思うのです。
 
結局、人に伝わるものはその先の波動、つまり人間として深みみたいなものだと思います。
 
音楽家は音楽を通して自分の波動を伝えている。
書道家は書を通して自分の波動を伝えている。
主婦はたとえば料理を通して、「いってらっしゃい」という言葉を通して、サラリーマンはその仕事を通して、もちろん仕事をしていない人も何かを通して、その人の波動を伝えているのです。
 
テクニックだけでは、人の心を感動で震えさせることはできない。
その人が生きてきた歴史が、もっといえば転生の歴史が、そこかしこににじみ出てしまうものだと思います。
 
成尾さんは、ショパンの境遇を語りながら、ノクターン20番を演奏されました。
 
ショパンは、ウィーン演奏旅行中に祖国ポーランドに革命が起きたため帰国することを家族に止められ、国に帰ることを断念しました。
この曲は、望郷の思いをしたためたものだといういうことです。(その後ショパンはポーランドの地に一度も帰ることなく、39歳でこの世を去りました)

ショパンは姉に送った手紙の中に、この楽譜を入れました。
没後に見つかったので、「遺作」という題名がついていますが、故郷や家族に会いたくても会えない悲しくせつない気持ちや、憤り、苦しみ、そして楽しかった記憶、でももう会えない、戻れないという思いが曲全体にこめられている感じがしました。
郷愁の思い、失われし日々への憧憬などが音楽で語られていて、心に響きます。

それは、そのような経緯でできた曲だと知ることで、より一層身体に深く染みわたりました。ただ曲を聴くよりも、何十倍も心に入ってきたのです。

成尾さんは、このようなスタイルのコンサートをご自身で企画されているようです。
 
ショパン ノクターン第20番 嬰ハ短調(成尾さんの演奏ではありませんが)
 
 
舩木さん、ポール先生、成尾亜矢子さんというすばらしい方たちのスピリットに触れた旅でした。
つくづく、何を為すにも結局響くのは人間力、もっといえば魂力の部分だと感じました。
やっつけ仕事ではない、商業主義のみでもない、そこにある心。
それこそが本当の一流でありプロフェッショナルなのではないかと思います。
 
またポール博士は、「公益になるように」ということを信念にしていたそうです。
一人勝ちではなく、みんなの益になるようにと。
これも、あらゆることの基本なのだな~、と改めて思います。
 
舩木さんもいつも「ポール先生ならどうするだろう?」と考えるそうです。
そしてポール先生に恥ずかしくない仕事をしよう、と思うそうです。

清里をただの流行りの軸のない観光地にしたくない、という思いが、この地に「萌木の村」を誕生させました。
そこは、なんちゃって感の強い外国風の施設ではなく、なにもかもに真髄を尽くしたものでした。
入場料や駐車場代も取らない、非常に良心的なところでもあります。
それが、ホテルやレストラン、ガーデン、世界のコンクールで1位に輝いた「タッチダウン」という地ビールを誕生させたブルワリー(芳醇で本当においしいです!)、オルゴール博物館やフィールドバレエコンサートの成功につながっているのだと思います。
 
人を知ると、その人を好きにならずにはいらない。その人の歴史、その人が日々考えていること、そして乗り越えてきたこと、人ってすごい、人生は奥深くおもしろい、そう感じずにはいられません。
 
人様のことを記事にするのはとても難しいです。
たくさん調べて書きましたが、もしも違っているところがあったらごめんなさい。
 
心から舩木さん、成尾さん、清里のさらなる発展と繁栄をお祈りしています。
 
今日もありがとうございました
 

 


    宝石赤 『スピエレ交流会』開催のお知らせ 宝石赤 

         お陰様で両日とも定員になりましたので募集は終了しました!

 

普段何気なく抱いている疑問や、スピリチュアルな知識を実生活にどのように生かせばいいのか?またはパートナシップについてのご質問なども、可能なかぎり、お答えします。

気づきのシェアや、意識の幅を広げるためのエッセンスを分かち合いと思います。

日程:  5月11日(水) or 5月20日(金)

時間:  両日とも10時30分~12時30分
場所:  しあわせびより。(新宿より京王線30分「高幡不動駅」徒歩3分)
料金:  3,500円(TSPコース修了生及び現在受講中の方は2,500円)

★ 基本お一人様でも開催します。(その場合は、90分となります)

★ 女性限定とさせていただきます。


お申込みはこちらより。(日付をどちらにするのか明記ください)
開けない場合は、件名は「お名前・交流会申込み」で【お名前(ふりがな)、ご住所、お電話番号、希望日】を明記の上、下記アドレスにメールください。
info☆shiawasebiyori.net(☆を@に変えてください)

 

香水ダイアリーも更新中!見てね!

 

ダイヤモンドパートナーのブログ「アハハライフ魂」もよろしく!


うさぎクッキー毎月1日・15日は【無私の愛の祈り日】です。午後9時からご一緒しましょう。

 

 

本来のあなたの生き方、天命へ

 


スピリチュアル・エレガンス