人が罪の意識を感じて、
例えば後ろめたくなったり、
背徳感を感じるのは、
それが罪だと
あらかじめ
認識しているからです。
幼い子どもが無邪気なのは、
まだ善悪の分別がないから、
読者の皆様は、
それは当然だって
思うかもしれません。
しかし、平治の場合、
どうなんでしょうか?
彼は、幼い子どものように、
ただ分別がつかなかったと
言えるものなんでしょうか。
彼はただなんの邪気もなく、
少女と遠出をしただけでした。
罪があるとすれば、
この組み合わせ、
その行為が、
社会的には
許されないということを、
知らなかったことが罪だと言えます。
そして、子どものようには、
許されないのです。
「だれ?」
背後にいた加奈ちゃんが
不審な声を出しました。
「ちょっといいかな、話できます?」
シャツの男が柔らかさと
圧力を取り混ぜた口調で、
平治にぐっと体を寄せてきました。
「なんでしょうか?」
「その女の子、娘さん?」
「いえ」
「いとことかかなあ」
「いえ」
「じゃあなんだろう」
この執拗な質問に、
ようやく平治は、
何かモヤモヤしたものを感じました。
背後にいる加奈ちゃんを見下ろし、
また男たちに向き直ると、
「ともだち」
そう答えていました。
質問し続けていた男の方の口元に、
ニヤリとした笑みがもれました。
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2019/9/20 438日目
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158ページ中50ページくらい了
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