知人の顔
最近事務所にやってきた取引先の三人
ひとりは月に二回、ふたりは不定期に年に四度ほど顔を見せる。
皆、微妙に顔の雰囲気が以前と違う。
どこが変わったの、と聞かれるとわからない。
彼らとはもう何十年もの付き合い、確かに何かがちょっと変わった。
事務所じゃなく、街なかで出会ったらわかるかしらん?
相手も何か言いたげに私を見てる。
彼らにも私が少し違って見えてるのかも。
おっさんとおっさん、お互い見合わす顔と顔。
ちと、キモい。
会話もぎこちなく始まる。
話が進むにつれ、性格とか人間性は、以前の彼らと同じだと感じる。
よかった、彼らとの良い関係は引き継がれているみたいだ。
もう知人の顔が変わったくらいの事じゃ驚きませんよ。
目の前にいる家族も友達も、私の記憶の中の人達じゃないんか。
そう思うと寂しい。