少年ふたりの「パリ冒険物語」 | 西方見聞録(旧パリレポート)

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2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

最近ブログの更新が
なおざりになってますが

昨日まで日本から甥っ子と
その友達が2人でパリに遊びに来ていて
(ともに中学一年生)

毎日パリやロワールなど
あちこち回っていたので
朝から晩まで息つく暇なく

昨日ふたりを無事日本に帰して
今ほっとしてこうしてブログを書いてます。

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甥っ子と友達は
今回夏休みを利用してパリに
遊びに来たわけですが
ふたりとも今回が初めてのヨーロッパ。

親元を離れ
ふたりで飛行機に12時間乗って
はるばるやって来たわけです。

ふたりにしてみれば
“中学一年、夏の大冒険”
と言ったところでしょうか。

せっかくの大冒険なので
たくさん発見をしてもらって
ふたりの今後に意味のあるものになってほしい、

ふたりの親、そして私と奥さんという
彼らの周りの大人たちの
そんな願いのもと、
今回の旅行はスタートしました。

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上にも書いたように
パリどころかヨーロッパも初めてのふたり。

今回の旅行は、
ふたりのにとって学びの旅であってほしい
という大人たちの強い思いから

来る前に
しっかりフランスについて
勉強させていて、

ふたりともノートに
パリで見たいものについて

またフランスがどうゆう国か
などの基礎知識なども
調べて来ていて
感心させられたわけです。

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シャルルドゴール空港に降り立ったふたりは
最初こそ緊張していたものの

驚いたことに
シャルルドゴール空港についても
調べていて

シャルルドゴールが人の名前である
ことを理解していました。

そこですかさず
シャルルドゴール将軍がどんな
英雄だったかを車の中で説明。

第二次世界大戦、ヒトラーの話を
織り交ぜながら話すと
結構難しい話も
要点を掴んだようで

後日、シャンゼリゼ通りの
シャルルドゴール像の前で
「この人は何をした人?」
と聞くと、

「フランスを戦勝国にした英雄」
とちゃんと覚えてるわけです。

13歳、
凄いです、ほんとに。

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ふたりのパリ滞在は
一週間。

初日(到着日):夕方CDG着
2日目: パリ観光
凱旋門→シャンゼリゼ→コンコルド広場→チュイルリー公園→ルーヴル美術館(外観見るのみ)→シテ島〈コンシェルジュリ、ノートルダム大聖堂〉

3日目: ヴェルサイユ宮殿
4日目: ロワールの城巡り
(シュノンソー城・シャンボール城)
5日目: ディズニーランド・パリ
6日目: ルーヴル美術館、パレロワイヤル、オルセー美術館、ボンマルシェ
7日目(帰国日): モンマルトル、オペラ座、エッフェル塔登頂

というスケジュール。

スケジュールを目一杯詰め込み
一日中あちこち
せわしなく動き回りましたが、
全く疲れる様子はなく

逆に連れて回るこっちが
体力限界の毎日でした。

さすが13歳、、、

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そんなふたりのパリ冒険は
毎朝5時からスタート。

日本と同じように毎朝5時に起きて
そこから1時間勉強。

数学、英語、社会、理科などの勉強に加え、
毎日前日の行動を
細かくノートに記録。
これは2人で毎日その日に行った場所、見たものをノートに記録している風景

その勉強が終わったら
7時にパン屋へ。

焼きたてのパンを食べて、
そこから1日を
スタートさせる毎日でした。

自分は彼らが勉強している横で
ずっと勉強してるのを見ていたり、
たまには自分もフランス語を一緒に
勉強したりですが、
これは私と奥さんも一緒に4人で勉強してる風景

日本で毎朝5時起きで勉強してるとは
いやはや大したものです。

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ふたりの冒険は
【凱旋門→シャンゼリゼ→
コンコルド→ルーヴル→シテ島】
という、
パリのハイライトルートから。

自分たちで地図を見ながら
目的地を巡っていきます。
地図を見ながら、ふたりで「あっちだ、こっちだ」言いながらパリを巡ります

まずはシャンゼリゼ通りから。

やっぱり中学生、
電動キックボードのシェアサービス
「ライム」に夢中!

朝、人のいないシャンゼリゼを
電動キックボードで走ります。
(左上写真)

右上は凱旋門。
何でこんな大きなものが建てられたのか、
凱旋門の下にあるお墓は何か、
などを学び、

左下のコンコルド広場では
この広場でフランスの王様と王妃が
広場を埋め尽くす民衆の前で
ギロチンにかけられたこと、

何で彼らがギロチンで
首をはねられたかを学習。

ちょっと難しかったかもですが
フランス革命についても学習し、
それが今日の社会にどんな影響を
及ぼしているか、
についても学びました。

右下は、
チュイルリー公園内にある
夏の移動遊園地。
遊園地では、上空に跳ね上がる
逆バンジーに挑戦。

パリの景色を
上空からも堪能しましたウインク

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チュイルリー公園から
ルーヴルを抜けてシテ島へ。
(左上→右上→左下→右下)
チュイルリーからルーヴルに入るカルーゼル凱旋門→ルーヴル→芸術橋→シテ島へと渡るポン=ヌフ

ルーヴルがかつて要塞だったこと
その後、王宮となり
フランス革命後、一般に解放される
美術館となったことを学習。
(知っていたので確認)

(左上→右上→左下→右下)
かつて王宮が建ってた地に立つコンシェルジュリー→ノートルダム大聖堂→ノートルダム大聖堂のポルタイユ

シテ島では、そこがパリの発祥であり
最初の王宮はかつてここにあったこと。

ノートルダム大聖堂では
ゴシック様式がパリを征服した
ゲルマン人が有していた
「森の文化」をキリスト教に
融合させたものなどを学びました。

写真右下のポルタイユでは
なぜ首を自分の手に乗せた人の
像があるのか、が気になったようで

かつてフランスでは
キリスト教は禁止されていて、
その自分の首を持った人は
最初にキリスト教をパリで
広めたサン=ドニという聖人である
ことも学びました。

真ん中の首を持った方がサン=ドニ

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と、このような感じで
目に入った ”なぜ?” という疑問を
絶対に ”まーいーや” にはしない、
というルールで進行。

二日目のヴェルサイユ宮殿では
なぜパリから車で30分近く離れた場所に
王は居を移したのか
なぜ金キラに輝く宮殿を築いたのか、
(左上→右上→左下→右下)
ヴェルサイユ宮殿入口→ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」→プチトリアノン(マリーアントワネットの離宮)

マリーアントワネットの離宮では
この田園風景が
彼女にとっての
ディズニーランドであったこと
などを学びました。
マリーアントワネットの離宮にある池で、カエルをつつく少年たち

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四日目のロワール城めぐりでは
シュノンソー城とシャンボール城へ。
(上)シュノンソー城 (下)シャンボール城

下の写真は、
「お土産にフランスの石を持って帰る!」
と、城の前の砂利から
形のいい石を選んでるところ。
城の前の砂利で、フランスのベストな石選び

ユニークなふたりです、、、

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5日目は、
甥っ子たっての希望で
ディズニーランド・パリへ。
パリ郊外にあるディズニーランド・パリ

実は私はまだ行ったことがなく
今回が初パリディズニー。
パリのディズニーは
東京のようにふたつのテーマパークがあり、

今回は
「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」
という方へ。

園内を走り回るふたりに
付いていくのがやっとでした、、、

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6日目は
ルーヴル美術館&オルセー美術館巡り。

主要作品を一気に鑑賞。
(ルーヴル美術館)
サモトラケのニケ、ハムラビ法典、ミロのヴィーナス、モナリザなどを鑑賞

(オルセー美術館)
ゴッホやモネなどを鑑賞

ふたりとも絵に興味があったので
気になる絵は必死に写真を撮ったり
オーディオガイドで解説を聞き
理解していたようです。

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最終日は、日本への帰国便が
夜便だったので、

朝からモンマルトル、オペラ座に行き、
そして、エッフェル塔を登頂。
(左上→右上→左下→右下)
モンマルトル→オペラ座→エッフェル塔→エッフェル塔からの景色

モンマルトルでは、
ミサンガを手に巻きつけてくる
ぼったくり黒人軍団にビビりまくり、

なかなか上に登れない一幕も。
モンマルトルの丘からの景色を眺めるふたり

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と、こんな感じで
ふたりはパリを巡りました。

一週間という短い期間でしたが
今回の冒険がふたりにとって
素晴らしい体験となったことを
祈るばかりです。

来年、日本に帰って
またふたりに会うのが楽しみで仕方ありません!

それでは長くなりましたが
今回はこの辺で。

では!