中南米におけるアジア人差別が酷い、件について思うこと | 西方見聞録(旧パリレポート)

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2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

前々回のブログで、
コロンビアサポーターの蛮行を書きましたが、

その時いろいろと調べる中で、

“中南米の
アジア人差別は酷い”

という記事を多く目にし、
個人的に差別されることに
超敏感なわたくしは

“なになになに?!”
と、食い入るように
それらの記事を読み漁ってしまいました。
《中南米》
緑色に塗られてる所が、中南米です

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差別の問題は
非常に繊細な問題なので

あまり触れたがらない方と
多いと思いますが、

私は差別されて
波風立たないよう笑ってごまかす、
大した問題じゃないと
大人になった気でやり過ごす

ことはできないので
色々調べたことや
思ったことを書いてみようと思います。

最近重いテーマが続いて
申し訳ないですが、、、💦

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“中南米でアジア人差別?

アジア人差別と言えば、
ヨーロッパや北米のほうが
凄いんじゃない?”

そう思ってましたが、
どうやらそうではないようです。

※今回は
私が実際に中南米に行ったわけではなく、
あくまで行った人の話を読んでのことなので
“実体験じゃないのに、
何が分かるんだよ”
と思う方もいらっしゃるかもしれません。

とにもかくにも、
私なりに調べてみたことを書いているので
その辺りはご容赦ください。



中南米でのアジア人差別。
調べてみると、どうやらそれには
複数の原因があるようです。

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それらをざっくり要約すると
原因として最も多かったのは、
以下の二つ。

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①過去に中国人が、
超低賃金労働者として移住してきた歴史
アジア人は自分たちより下、
という優越感

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②スペインは、
1600年代から1700年代にかけて
先住民を大量虐殺。
その土地にスペイン人が支配層として入植。

そのため、
支配される側のインディオ
(原住民でアジア系)に
反撃されないよう、

支配層(白人)は
物語やメディアを使って
白人=ヒーロー、アジア系=悪者
という構図を構築。

ゆえに”アジア人は
貧しくて卑しい”
というイメージが
特に中南米の貧困層に根強く残っており

貧しいインディオの末裔たち
(スペイン人との混血がほとんど)も
自身もアジア人の血が入っている
にも関わらず、

アジア人を差別する、
というのです。

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特に②に関しては、
私たちはもっと
知っておくことが必要だと
私は思っています。

それは、
中南米の正しい歴史理解

知り合いの女子に
歴史の話をすると、
びっくりするぐらい面倒臭がられます。

一般的に女子は
あまりこの手の話か好きではない、
ように感じますが、

どうか、お付き合いくださいませ💦🙇‍♂️

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中南米は、
日本の戦国時代あたりにコロンブスが
バハマ諸島を発見。
1492年、コロンブスがカリブ海のバハマ諸島に到着

以来、コロンブスは
先住民のインディオ
(アジア系人種)
を大量虐殺。
出典 www.revcom.us


さらにコロンブスに続く
スペインの総督たちも
インディオを大量虐殺し、

コロンブス上陸から約100年の間に
何と! 1億人虐殺されました。
※統計により、数にズレがあり

1億人と言えば、
ほぼ日本の人口。

100年の間に
それだけの人間を虐殺で
殺しまくったわけです。

これはもちろん、
人類の歴史で
最も酷い虐殺ですが、
なぜか私の周りの人は
あまりこの事を知りません。。

ナチスどころの
大虐殺ではありません。
(ナチスのユダヤ人虐殺は最大推定でも600万人)

しかし、なぜかテレビでも
ほとんどこの事をクローズアップされません。

これは、この虐殺に
キリスト教が非常に深く関わっているので、
これを、ナチスのように
人類史上最悪の虐殺とメディアに
度々取り上げられたりすると、
困るわけです。

皆さんはこの事実、
ご存知でしたでしょうか。

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と、このように、
この中南米にいた
先住民の約9割が殺された、
と言うわけです。
(スペイン人が持ち込んだ伝染病での死者も含む

これが
今からたった400年前ほどの話です。

とても最近の話です。

その後、
この地に住み着いたのは
もちろん虐殺を行ったスペイン人。

なので、中南米は
元々インディオ(アジア系人種)が
穏やかに国を作っていたのに、

今ではスペイン人の末裔
(インディオの生き残りとの混血も)が
中南米の主な人たちとなっています。
(ポルトガルも)

なので、彼らはスペイン語なのです。
(もしくはポルトガル語)

とんでもない歴史です。

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さらに言うと、
中南米に入植したスペイン人たちは
まずは金銀を発掘させるために、

その後は
ヨーロッパで売るための商品、
例えば、
〈砂糖〉〈ゴム〉〈タバコ〉〈コーヒー〉〈茶〉
などを作るために、

インディオを奴隷として使用。

やがて、
インディオが過酷労働でほぼ絶滅すると、
今度はアフリカ大陸から
黒人を連れてくるように。

黒人を奴隷として
働かせるようになったわけです。

なので、もともと中南米には
黒人はいなかったのですが、
そんな理由で今でも
中南米に黒人が沢山いるのです。
(スペイン人とインディオと黒人がミックスしているのが中南米)

(ただし、支配層のスペイン人は他と交わらないため、見た目が白人の中南米人も沢山いる)

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と、このような背景があり、
中南米ではアジア人は
差別されることが多い、

というのです。
(特にベネズエラが酷いとのこと)

ヨーロッパ、
特にフランスやイギリスなどは
教育水準が高いこともあり、

差別は露骨に行われませんが、
中南米は経済水準だけでなく
教育水準も非常に酷いので

露骨な差別が今でも蔓延している、
とのこと。

残念なことです。
(もちろん、どの国でもそうですが、いい方も多いと思いますが)
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確かに、
昨年ブラジルのテニス選手が
国別対抗戦で日本に来て
杉田祐一選手と闘い、負けそうになった時、

杉田選手を侮辱するように
両手で目を釣り上げる仕草をし、
人種差別行為で大問題になりました。
人種差別行為を行ったブラジルのギリェルメ・クレザ

他に、サッカーでは
W杯前のコロンビア vs 韓国の親善試合で
コロンビアのエドウィン・カルドナが
韓国選手に対して
やはり両手で目を釣り上げるジェスチャーをし
もちろん人種差別行為として大問題に。
ここでもやはり、両目を吊り上げてバカにしてます
出典: telemunndo.com

彼はコロンビアの主力選手だったのですが、
この行為でその後の試合に出られず
その影響でW杯のメンバーから漏れて
日本戦には出られなかった、
とのことです。

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と、このような差別がベースにあり、
私は今回の日本人を侮辱した
ビデオが撮られた、

と思っているのですが
(実は、他にもこのようなビデオが沢山撮られています)

野球界でもこの事件があり、
その被害者はダルビッシュ有選手。
キューバ出身のグリエル。ダルビッシュからホームランを打った後、このジェスチャーをやって問題に

しかし、
このジェスチャーをされて
ダルビッシュ選手が会見で言ったセリフが
あまりに素敵すぎました。


「この世界に生まれた人は
パーフェクトな人は一人もいません」

「世界の人が一つ習って
全世界の人間として また一歩前に進めたら
結果的に良いことになるんじゃないかと
思います」

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確かにダルビッシュ選手の
おっしゃる通り。

私はダルビッシュ選手のように
広い心がないので
なかなかその域に達せられませんが、

そう思える気持ちを
心に留めておくことにしよう、

そう思ったのでした。

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と、中南米における
アジア人差別の話、

とんでもなく長くなって
しまいましたが、

最後まで読んでいただいて
ありがとうございました。

それではよい週末を
お過ごしください。

では!

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