フランス流整理の仕方 | 西方見聞録(旧パリレポート)

西方見聞録(旧パリレポート)

2015〜2020年パリ、2020年4月に本帰国しました。帰国後も”これは!”と思うものを探し、レポートしています!!

フランスは自由の国!
日本と比較すると、
あらゆるものに自由を感じます。

例えば、
信号は赤信号だから渡らない、
のではありません。

赤信号で車が来るから渡らない、
です。

つまり、赤信号でも車が来なければ
普通に渡ります。

いや、車が来てても
ぶつからないと判断すれば
渡る人がほとんどです。

もっと言えば、
そのギリギリでも渡っちゃうオレ、
どう?

と、ちょっと得意げな、
勝ち誇ったような、
余裕感を漂わせ渡っていきます。

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バス、電車を待つとき、
列を作らないことは
以前書いたので、
もしよかったはそちらを
ご覧ください。

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私はフランスの会社で
働いたことはないので
職場の事情に関しては詳しく言えませんが、

フランス人を使って働いている
方々から話を聞くだけで
その大変さを知ることができます。

あるレストランのオーナーは
レストランをオープンさせ、
軌道に乗って来た、
と思った所で
オープンから一緒にやっていた
サービス(お客対応の人)が
突然何も言わずに辞めてしまった。
※小さいレストランなので、サービスは一人

この手の話はよく聞きます。

パリはサービスなどのいい人材は
引き手数多らしく
いい条件が他にあれば
突然来なくなることも多いそうです。

また、フランスは失業保険が
手厚いので、
わざと解雇されるよう仕向けて
失業保険でしばらく生き繋ぐ→また働く
→解雇→失業保険
を繰り返している人が
たくさんいます。

そんなマインドの人がたくさんいれば
フランスのサービスの質は
当然落ちていきます。

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道や地下鉄、公共施設、カフェなど
ゴミはたくさん落ちてます。

落ちてます、というか
フランス人が落としてます。
(捨ててます)

以前驚いたのは
エールフランスに乗っていたとき、
前に座っていたフランス人
(フランス語を話していたので多分フランス人)
が、座席の下に
普通にゴミを捨ててたことでした。

飛行機でゴミを捨てるって
考えられん!!!

と、
フランス人にこの件を話すと、
「フランスは伝統的に、
ゴミは床に捨てるんだよ。
掃除する人がいるからね。
彼らの仕事を作ってるんだよ」

なるほどーニヤリ

って、なるかい!!!おーっ!おーっ!

その清掃員も四角い部屋を
丸く掃く人たちだから
どこもかしこも汚いんだよ!!

地下鉄なんて、本当に汚いですが
フランス人たちは、
その汚い床に
自分のバッグを普通に置いています。

基本、
汚いパリの街を歩いて来たその靴で、
部屋の中でも靴を脱がず
菌を撒き散らしながら
生きている人たちですから、

汚い地下鉄など
全く気にならないのかもしれません。

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子育ても、
こちらは寝かしつけなどせず
赤ちゃんが寝る部屋と親が寝る部屋は
基本別々です。

そのため、親は
自分の時間がしっかり取れる
メリットがあります。

フランス人曰く、
「子供は子供、親は親」
と、かなりドライです。

ただ、それでも子は育つ、
ということで、
それは一理あるかもなー、と思います。

また、フランス人の子供は
街中で親といるときは
あまり騒いでいるにとはいません。

レストランでも大人しくしてます。

それはなぜか。

フランス人の知り合いに聞きましたが、
フランス人の親の教育(しつけ)は
かなり厳しいとのことです。

強く叱る、
レベルではありません。
ほぼヒステリーだそうです。
(もちろん全員ではありません)

中には、
子供がひきつけを起こすレベルで
怒鳴り倒す人も結構見かけます。

なので、
こどもは恐縮してしまうのです。

パリで道を歩いていると、
たまにヒステリックに子供に怒鳴る
フランス人を見かけます。

そして、このヒステリックは
親から子へと連鎖します。

このヒステリックで躾けられた子は
親になった時にヒステリックになります。

私の知り合いに
ヒステリックな母の躾で
ヒステリックになってしまった人がいます。

その方が子供を叱る所を見ましたが
めっちゃ怖かったです、、、

私もあれで怒られたら
大人しくなっていたでしょう。

日本人は子供にそこまで
ヒステリックになる人は
そんなに見かけず、
それによって手が掛かっている、
という事もあるかもしれません。

どちらが良いかは
わたしには分かりませんが、、、
(もちろん日本のように優しく育てるフランス人も沢山います)

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そして、
フランス流の人の整理方法。

かなり自由、というか
めちゃくちゃなので
時に怒りすら覚えます。

先日、
「チームラボ」の展示会に行った時のこと。

朝一で並んで、
オープンの時を今か今かと
待っていると、
オープンギリギリになって
押し寄せるフランス人。

あー、たくさん来たなー、
と思って列に並んでいると、

おやおや!?!?びっくりびっくり

後ろの列の人たちが
前にすすすーーっと移動し、
隣にもう一列、作り出したではないですか!
仕切っているのは、
この会場の係員。

「後ろの人は
こっちに並んでくださーい」
と言ってます。

あー、
列が長くなったから、
もう一列作ったんだな。

じゃー、最初の右の列から入場して
その列が入り終わったら
左の列が入るんだな。

そう思っていたわけです。

すると、
オープンの時間、
まさかの事態が!!!!

何と、左の列も
右の列と一緒に
入場を開始するではありませんか!!!
なんでやねん!!!おーっ!おーっ!おーっ!おーっ!おーっ!

ありえへんわ!!ムキームキー

先に来て並んでた私たちの30分は
何だったんだ!!!ムキーッムキーッムキーッ

これがフランスの整理法です。

日本だったら、前の方から
二列に作っていきますよね、

もう、係員はそんなことしてたら
面倒くさいので、
ざっくり後ろに並んでる人を
前に持って来ちゃうわけです。

これ、ほんとよくあります。

こんな事が、あらゆる場面で
繰り広げられるので、
パリの道はこんがらがって解けない
とんでもない渋滞が頻発するのです。

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はっ!
気が付いたら
フランスの悪口みたいになってました。

ただこれは悪口ではありません。

事実をお伝えしたまでですニコニコ

今日は熱くなってしまったので
この辺にしておきます。

では!