ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
今日の横浜は、
天気がとってもよくて、
ぽかぽかでした😊
テレビドラマの脚本家、
作家としても有名な、
山田太一さんの
を読んで、
私の印象に残ったところを、
紹介しています。
48歳の男性の主人公は、
何故か、自分よりも年下の
両親らしき?人と遭遇し、
何度か浅草の自宅を訪れるのですが、
そこで、
私にとって、
印象的なシーンがあります。
「英雄」
急に背後から声をかけられた。
父の声だ。
すぐには振り返れなかった。
「なにしてる?」
声は忽ち近づき、
右肩を軽く
たたかれたかと思うと、
父は私の横を
すりぬけるようにして
部屋に向かっていた。
背中のまま父はいった。
「キャッチ・ボールやるか?」
キャッチボール・・・
幼い頃、
亡き父と、キャッチボールをしたことを、
ふと、思い出しました・・・
といっても、
せいぜい1~2回くらいしか記憶になく、
それも、私のほうからお願いして、
父は、しぶしぶだったような気もします(^^;
詳しくは覚えていないのですが、
たしか、父は、
グローブをしなかったんですね。
球はソフトボールだったとはいえ、
素手では、
ちょっと痛かったと思うのですが、
父は、両手でなんとかボールを受け取って、
砲丸投げみたいな慣れない感じで、
投げ返してきました・・・
推測ですが、
父は、ちょうど戦時中に少年時代を過ごしたので、
敵国のスポーツである野球は、
ほとんどやらなかったのではないか。
(もしくは、貧しくて、
グローブを買ってもらえなかった?)
だから、
グローブの使い方も分からずに、
素手でやったのではないか・・・
もちろん、
父は単に野球が嫌いだっただけ
かもしれませんし、
もしかしたら、
そのとき、グローブがひとつしかなかったので、
私に使わせてくれただけかもしれません。
今となっては、真相はやぶの中ですが・・・
私のささやかな
キャッチボールの思い出でした(^^;
キャッチボールといえば、
内田樹さんのエッセーで、
印象深い文章があったと思うのですが、
どれだっけ・・・
・・・ありました!
過去ブログでも取り上げていました(^^;
(よかったらこちらもご参照ください)
この本、
数ある内田樹さんのエッセー集の中でも、
私の中でベスト3に入る
おすすめ本なのですが(^^)
こんな一節があります。
キャッチボールは
ひとりではできない。
私が投げる球を受け取った
相手のグローブの発する
「ばしっ」
という小気味良い音と、
相手が投げる球を
補給したときの
手のひらの満足げな
痺れのうちに、
私たちは
自分がそのつど
相手の存在を要請し、
同時に相手によって
存在することを
要請されていることを知る。
あなたなしでは
私はこのゲームを続けることが
できない。
キャッチボールをしている
二人は
際限なくそのような
メッセージを
やりとりしているのである。
このとき、
ボールとともに
行き来しているのは、
「I cannot live without you」
という言葉なのである。
これが根源的な意味での
「贈与」である。
たしかに、
キャッチボールって、
相手がいないとできないですよね。
自分が投げたボールを、
相手が「ばしっ」と
キャッチしてくれた時には、
「自分を受け止めてもらえた」
という感覚になる。
逆に、
相手が投げたボールを、
自分が「ばしっ」と
キャッチした時には、
「あなたを受け止めたよ」
というサインになる。
ボールが行き来するたびに、
お互いが、
「あなたのことが必要だ」
すなわち、
「あなたなしでは生きてゆけない」
というメッセージを、
お互いに与え(贈与し)合うことになる。
なるほど・・・
だから、
キャッチボールをすると、
何だか気持ちよくなるんですね(^^;
久しぶりにキャッチボールが
したくなってきましたよ⚾
に戻ります(^^;
別の印象に残ったシーンから、
(ここ、クライマックスですね)
「いい?」
と母が、座り直した。
「気がせいて、
うまくいえないけど、
お前を大事に思っているよ」
「行っちゃうの?」
そんな気がした。
「お前に逢えてよかった」
と父はいった。
「お前はいい息子だ」
「そうだよ」
と母がいう。
「よかないよ。
ぼくはお父さんたちが
いってくれるような
人間じゃない。
いい亭主じゃなかったし、
いい父親でもなかった。
お父さんやお母さんの方が、
どれだけ立派か知れやしない。
暖かくて驚いたよ。
こういう親にならなくちゃって
思ったよ。
ぼくなんか
親孝行面してるけど、
お父さんたちが
ずっと生きてたら、
大事にしたかどうか
分からない。
ろくな仕事も
して来なかった。
目先の競争心で―
(中略)
「なんにもいうな」
とその父がいった。
「もうなんにもいうな」
「あんたをね」
と母がいった。
「自慢に思っているよ」
「そうとも、
自分をいじめることはねえ。
手前で手前を大事にしなくて、
誰が大事にするもんか」
・・・
「お前を大事に思っているよ」
「お前はいい息子だ」
「自慢に思っているよ」
「自分をいじめることはねえ」
親からの、
無条件の肯定・・・
私たちは、
心の中では、
誰よりも、
親からの「無条件の肯定」
を求めているのかもしれません。
48歳の主人公は、
「中年の危機」に直面して、
それこそ、かなりの危機を乗り越えて、
結果的に、
未完了の感情を完了させることが
出来るのですが・・・
・・・詳しくは、
是非、本書をお読みくださいね(^^)
------------------------------------------------------
あまり詳しく紹介すると、
ネタバレになってしまいますので、
以上で、
山田太一さんの
の紹介を終わりますね(^^;
中年危機がテーマともいえる小説ですが、
読後感は
あたたかい気持ちになると同時に、
生きる力も湧いてくると思います。
ご一読をおすすめします😊
次回は、別の本を紹介します。
今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました(^^)
-------------------------------------------------------
おまけ
よくウチに遊びにくる、
タキシーくん😸
(九州から、くろちゃんが時空を超えて、
来るという説もあります)
あれ、表紙にも登場していましたよ(笑)
うちの宮音くん😸
これ「ごめん寝」
というのでしょうか(^^;























