ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
前回から、
ソニー元上席常務で工学博士、
天外伺朗さんの
という本を紹介しています(^^)
前回を少し振り返りますと、
・個人や社会は、
「自己否定感」とそれに基づく
「怖れと不安」を推進力にして、
成長してきたともいえる。
・しかし、それだと、
「自己否定感」が、
ますます強化されてしまうので、
弊害もある。
・「自己否定感」は、
生まれながらに背負ってしまうものもある。
(バーストラウマ)
という天外伺朗さんの説を踏まえて、
・バーストラウマを軽減させるには、
「安心」「安全」の場や時間を
創り出すことが有効なのではないか。
(遠藤周作さんのエッセーをヒントに)
という考えを述べました。
今回は、
フロイトやユングなどが開拓した、
深層心理学から、
「ペルソナ」
「シャドー」
「投影」
について、
天外さんが解説しているところを、
紹介したいと思います(^^)
私たちが、
「意識」できる層にペルソナ、
「無意識」の層にシャドー
があるといいます。
まずは、
「ペルソナ」の解説です。
(ペルソナとは)
私たちは世間の目を気にして
「こうあるべきだ」
と造ってきた自分の姿です。
仮面舞踏会やコスプレで、
それになり切って楽しむように、
私たちは「ペルソナ」を表に出して、
立派な社会人を装って、
つつがなく社会生活を送っています。
ただし、
本人はそれに気づいていません。
人間の実態というのは、
誰でも嘘をつくし、
嫉妬もするし、
ドロドロと汚い存在です。
「こうあるべきだ」
と自らの言動を規制して
「ペルソナ」を形成するとき、
それからはみだした
「こうあってはいけない」
という要素も
必ず自分の中にあります。
でもそれは、
受け入れるわけにはいかないので、
あたかもないように
振る舞い続けます。
「ペルソナ」とは、
「こうあるべきだ」
という仮面のことだといいます。
心理学的には、
正確には「顔」「表の人格」
というような意味ですが、
この場合は、
「よそいきの顔」
という感じでしょうか。
では、
「シャドー」とは?
ところが、
(こうあってはいけない
という要素が)
いくらないように振る舞っても、
なくなるわけではなく、
無意識レベルに
抑圧されているだけです。
心理学では、
この抑圧された
「こうあってはならない」
思いや衝動を
「シャドー(影)」
と呼んでいます。
抑圧されると巨大化することが
知られており、
それを実感していただきたいため、
私はモンスターと呼んでいます。
(心理学用語ではありません)
抑圧された
「こうあってはならない」
思いや衝動を
「シャドー」といい、
それは抑圧すればするほど、
巨大化、モンスター化する。
やっかいなのは、
このモンスターは
無意識の世界に生息するので、
なかなか自覚できないんですね。
無意識の領域から
私たちをコントロールすることがある(^^;
ここから、
「私たちがかけている色眼鏡の正体」
という天外さんの説明があるのですが、
この説明、とても分かりやすくて、
私は腑に落ちました。
すでに、
意識レベルの
「ペルソナ」と、
無意識レベルの
「シャドーのモンスター」
の説明をしました。
片や「こうあるべきだ」
というポジティブな側面を代表し、
もうひとつは
「こうあってはいけない」
というネガティブな側面を
代表しています。
じつは、
私たちの心の中が、
ポジティブとネガティブに
大きく分離しているのです。
私たちの心の中が、
ポジティブとネガティブに
大きく分離している?
どういうことでしょうか。
私たちが外界を観察するとき、
必ずこのポジティブとネガティブの
フィルターを通じて認識します。
そういう具合に分離して見える
色眼鏡をかけている、
といってもいいでしょう。
じつは、
外界に存在する
あらゆるもの、
あらゆる出来事は、
まったく中立なのですが、
そういう色眼鏡をかけて
見えているので、
必ずどちらかに
分離して見えてしまうのです。
つまり、
「二元性」というのは
外部にあるのではなく、
私たちの心の中にあるのです。
心の中の分離状態を通じて見るから、
外界も分離しているように
見えるのです。
これを心理学では
「投影(プロジェクション)」
といいます。
外界のあらゆる出来事は、
本来は、いいも悪いもなく、
まったくの中立・・・
たしかに、そうかもしれません。
むしろ、
私たちの心の中が分離している。
まとめると、
「意識レベル」=「ポジティブ(善)」
=「こうあるべきだ」=「ペルソナ」
と、
「無意識レベル」=「ネガティブ(悪)」
=「こうあってはいけない」=「シャドー」
に分離している
ということでしょうか。
そして、
そのような色眼鏡をかけて
外界を見るから、
そこも分離しているように見える。
それが「投影」。
「善:悪」
のみならず、
「いい:悪い」
「正義:悪」
「正:誤」
「成功:失敗」など、
外界に投影される、
ありとあらゆる
「二元性」は、
じつは心の中の
「ペルソナ」と
「シャドーのモンスター」
が投影されているだけなのです。
私たちは、
そういう色眼鏡を通じてしか、
物事を見ることができません。
色眼鏡ですから、
ちょっと角度が違えば、
ある人には「いい」
に見え、
別の人には「悪い」
に見えてしまいます。
どんな色眼鏡をかけているのかによって、
物事の見え方が変わってくる、
色眼鏡とは「信念」、
心理学用語でいうと、
「ビリーフ」「スキーマ」
とも意味が近いかもしれません。
しかも、
ポジティブな「ペルソナ」
を自分に、
ネガティブな「シャドーのモンスター」
を相手に投影するので、
お互いに
「私が正しい」
「あなたが悪い」
という信念をぶつけ合います。
つまり、
争いごとは必ず
「正義」と「正義」の戦いに
なってしまうのです。
ポジティブな「ペルソナ」
を自分に、
ネガティブな「シャドーのモンスター」
を相手に投影する・・・
なるほど・・・
自分が抑圧しているものを、
無意識に相手に投影してしまうのですね。
抑圧しているものは、
「こうあってはいけない」こと、
すなわち、
「ネガティブ(悪)」ですから、
つまり、
「あなたが悪い」
になってしまう・・・
自分の外側に
理由を捏造し、
それを省くことで
「怖れと不安」から
逃れられると思うのですが、
それは錯覚で、
その努力はまったく無駄骨です。
本当の理由は
心の奥底に密かに流れている
「シャドーのモンスター」
だからです。
なるほど・・・
たとえば、
立場を利用して、
上司が部下を、
親が子を、強引に変えたとしても、
一時的に解決したかのように見えても、
根本的な「怖れと不安」が解消しないのは、
こういうことなんですね。
自分の中の問題、
すなわち、自分の、
「抑圧」が原因なのですから。
「社会はどんどん悪くなってきた」
「昔はよかった」
「最近の若者はなっていない」
「わが社(国)は遅れている」
これらのネガティブな嘆きが、
よく聞かれる典型的な
「シャドーの投影です」
どきっ・・・
私も、このような嘆きを
つい、いいたくなることがありますが(^^;
ちなみに、
古代エジプトのミラミッドの壁画にも、
「近頃の若い者は・・・」
という嘆きが書かれているそうですよ(笑)
人類は、太古の昔から、
シャドーを投影しているんですね・・・
そんな、
ネガティブな「シャドーの投影」を
まったくなくすことは難しいと思いますが、
できるだけ少なくして、
「怖れと不安」を少しでも軽減させるには、
どうしたらいいのでしょうか。
私は、やっぱり、
「抑圧」を少しずつゆるめること、
すなわち、
「自己受容」だと考えます(^^)
--------------------------------------------------------------
次回に続きますね(^^;
今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました😊
-------------------------------------------------------------
おまけです(^^;
新幹線、富士川鉄橋車窓から(^^)
京都出張!
通り過ぎただけですが(^^;
鴨川、
たしかにカップルが均等間隔で並んでいましたよ(^^;
八坂神社裏のネコ。




















