ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
ちょっと、
ブログの間隔が空いてしまいました(^^;
猛暑が続きますが、
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
先日、
念願の富士登山に行ってまいりました🗻
おまけコーナーで
写真アップさせていただきますね(^^)
さておき、
今回紹介させていただく本は、
沢木耕太郎さんの
旅文学ノンフィクション、

沢木耕太郎さんの代表作と言えば、
言わずと知れた
大学生の頃、
心躍らせて読みました(^^)
「よし、オレもシュラフ(寝袋)
持参で一人旅に出よう!」
という気になったのですが、
小心者の私は、
海外に一人で行く勇気はなく、
北海道の旅で
お茶を濁した記憶があります(^^;
で、今回の、
第二次世界大戦中、
密偵として、
中国北部からチベット、
インドまで苛酷な旅を続けた、
西川一三氏のノンフィクションです。
いやあ、
さすがに沢木耕太郎さん、
読ませますね~
まるで主人公になったような気分で、
旅の世界にグイグイ引き込まれます(^^)
私は中国に安ツアーで訪れたことは、
何度かあるのですが、
「ああ、チベットやインドにも
行ってみたいなあ~」
という気分になりました(^^)
ネタバレになるので、
ストーリーの詳細は割愛するとして、
私の印象に残った箇所を、
引用、紹介させていただきますね。
西川氏は、
帰国後、化粧品の卸売店を営むのですが、
晩年、著者のインタビューに、
こう答えます。
「狭くて、汚い店です」
西川はそう言った。
だが、それも、
あえて汚いままにしてあると
いうことであるらしい。
「人はむしろ
汚いくらいのほうが
安心するんです。
通行人が道を訊くために
店に入るのは、
近隣の中ではうちが最も
多いくらいのものでね」
そして、
自分を低いところに
置くことができるなら、
どのようにしても
生きていけるものです、
と言った。
「自分を低いところに
置くことができるなら、
どのようにしても生きていける」
そうですね~
西川氏は、
駱駝が落としていった糞を
湯を沸かす燃料にするような
苛酷な旅を経験したからこそ、
言える言葉ですね。
そして、西川氏が
何度もピンチに会いながらも、
生き延びてこられたのは、
どんな民族や職業の人に対しても、
決して見下したりしない、
人として尊重する姿勢、
謙虚さがあったからこそではないかと
思えてきます。
西川氏は、
正月の1日以外は、
364日毎日仕事をする
(休みなし!)という
生活を続けていました。
そのせいで、
沢木耕太郎さんの取材は、
いつも仕事を終わった後の
晩酌タイムだったというエピソードが
述べられていますが、
古き良き日本人、
という感じがしますね(^^)
ゴビ砂漠へ向かう中でのシーン・・・
(雪の積もる中)
出発が可能になり、
歩き始めれば、
西に向かう西川たちの背中に
東から昇ってくる陽光が当たり、
その暖かさと
自分の発する熱によって
ポカポカしてくる。
― 幸せとは
こういうことを言うのか・・・。
西川は歩きながら思っていた。
旅に出ると、
生活が単純化されていく。
その結果、
旅人は生きる上で
何が大切なのか、
どんなことが重要なのかを
思い知らされることになる。
火がおきてくれれば
湯が沸き、
太陽の光を浴びれば
体が暖かくなる。
たったそれだけで
幸せになる・・・。
そうですね。
私たち現代人は、
便利なものに囲まれて生活しているので、
それが当たり前になっており、
なかなか幸せが
実感できなくなっていますが、
でも、ほんらい、
湯が沸いたり、
太陽の光を浴びられることは、
それ自体で、
とても幸せなことなんですよね。
ただ、苛酷な体験をしなければ、
それが実感できないのは、
人間の悲しい性でありまして・・・
ちなみに、
私は山歩きをするのですが、
汗だくで疲れ切って
下山した後に入る日帰り温泉、
「ああ、ありがたや~」
といつになく幸せを感じます(^^)
(同レベルにするな!と、
西川氏に怒られそうですが(^^;)
立ち止まって、
はるか遠くを見ると、
西方に真っ白な
ジャルタイ塩湖が
太陽の光を浴びて
輝いている。
それを見ながら、
西川は考えていた。
― 砂漠を歩いていると、
路傍にさまざまな動物の死骸が
横たわっているのにぶつかる。
砂漠では
どんな死骸も放置されたままだ。
最初こそ無残な姿を
晒すことになるが、
すぐに獣や鳥たちに
肉を食べつくされ、
風に吹かれ、
砂に洗われているうちに
美しい白骨となる。
そうした大自然の営みを
前にすると、
人間の力ではどうしようもない
巨大な力を感じる。
そして、
ここにおけるすべてのことは
大自然が解決してくれるように
思える。
あるいは、
その大自然の意志を
天と呼ぶのかもしれない。
自分は、
その天が命ずるままに、
眼の前に続く道を
歩いて行けば
いいのではないだろうか・・・。
このような
大自然を畏怖するような
経験をしたことが、
西川氏の謙虚な生き様を支える
バックボーンになったのではないか
という気がしてきます。
私もスケールは違いますが、
山歩きなどで、
大自然に触れる機会があると、
畏敬の念を感じるといいますか、
「自分も大自然の一部なんだ」
という気がしてきて、
敬虔な気持ちになることがあります。
ただ、下界に帰ると、
それを忘れてしまいがちなのですが
・・・(^^;
次回に続きますね・・・
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今回も最後までお読みくださいまして、
有り難うございました😊
次回もこの本を紹介します(^^;
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おまけ写真集(^^;
念願の富士登山に
行ってきました🗻
道の駅すばしりで車中泊・・・
富士山の頭が見える!
心配だった天候も、
大丈夫そう!
朝4:30シャトルバス始発・・・
シャトルバスから御来光!
おおっ😊
比較的空いているといわれる
須走口の五合目から、
登山スタート!
古御岳神社で安全祈願して、
樹林帯を登ります・・・
山頂は近く見えますが、
ま~だまだ先です(^^;
振り返ると、
山中湖と雲海・・・
・・・ひたすら登って
ようやく八合目まで来ました!
ここからがきつかった・・・
空気が薄いせいか、
足取りが重くなります(^^;
うう、もう一息・・・
五合目から5時間半で
ようやく頂上浅間大社奥宮🗻(^O^)
ヘロヘロ状態でしたが、
お参りしてからお鉢巡りへ・・・
(次回に続きます(^^;)

























































