ご訪問くださいまして、
有り難うございます。
れっつごうです(^^)
最近、仕事やら資格試験の勉強やらで、
なかなか気持ちに余裕がなく、
ブログの更新が滞りがちになっていました・・・
が、その割には、山歩きや読書には、
ちゃんと時間を割いているという(^^;
で、一か月ぶりのブログになります。
今回ご紹介する本は、
またまた村上春樹さんで、
今度は長編小説の、
この本、まだ読んでいなかったので、
ずっと、気になっていたのですが、
古本屋でハードカバーの美本が、
格安で売られていたので、
思わず買ってしまいました!
この本は、
2巻で1,000ページ以上もある大作、
いやあ・・・
資格試験の勉強そっちのけで、
すっかり、物語の沼に
ハマってしまいましたよ(^^;
ネタバレにならないように、
ストーリーをちょっとだけ紹介しますと・・・
まず、この物語の舞台ですが、
主人公の男性(肖像画を描く画家)は、
山の上に住んでいます。
この山というのが、
小田原周辺の山の設定で、
・・・ということは、
私がよくいくエリアの一つではないか!
急に親近感が湧いたのですが(^^;
それはさておき、
主人公は、
もともと著名な画家が住んでいた
山の上の別荘に、
事情があって住むことになります。
そして、そこから見える、
隣の山の豪邸に住む不思議な人物から、
肖像画を描いてほしいと依頼があり、
そこから物語が展開していくわけですが・・・
この本のタイトル、
「騎士団長殺し」とは、
絵のタイトルを指します。
この絵は、
主人公が間借りしている、
別荘の屋根裏部屋から、
発見された日本画なのですが、
(「騎士団長殺し」は、
モーツアルトのオペラに
出てくるシーンなのですが、
この絵は、何故か西洋画ではなく日本画)
この日本画、
何とも奇怪で、興味をそそります。
引用します。
そこに描かれているのは、
飛鳥時代の恰好をした男女だった。
その時代の服装とその時代の髪型。
しかしその絵は私をひどく驚かせた。
それは息を吞むばかりに
暴力的な絵だったからだ。
日本画というと、
一般的には穏やかなイメージがありますが、
この絵は、とても暴力的だった・・・
「騎士団長殺し」
という絵の中では、
血が流れていた。
それもリアルな血が
たっぷり流れていた。
二人の男が
重そうな古代の剣を手に
争っている。
それはどうやら個人的な
果たし合いのように見える。
争っているのは
一人の若い男と、
一人の年老いた男だ。
若い男が、
剣を年上の男の胸に
深く突き立てている。
若い男は
細い真っ黒な口髭をはやして、
淡いよもぎ色の
細身の衣装を着ている。
年老いた男は
白い装束に身を包み、
豊かな白い髭を生やしている。
・・・
何か、
意味深なシーンですね・・・
そしてその果し合いを
近くで見守っている人々が
何人かいた。
1人は若い女性だった。
上品な真っ白な
着物を着た女だ。
髪を上にあげ、
大きな髪飾りをつけている。
彼女は片手を口の前にやって、
軽く口を開けている。
息を吸い込み、
それから大きな悲鳴をあげようと
しているように見える。
美しい目は大きく見開かれている。
若い男が年老いた男を刺すのは、
驚きの展開だったのでしょう・・・
(中略)
そしてもう一人、
そこには奇妙な目撃者がいた。
画面の左下に、
まるで本文につけられた
脚注のようなかっこうで、
その男の姿はあった。
男は地面についた蓋を
半ば押し開けて、
そこから首をのぞかせていた。
蓋は真四角で、
板でできているようだ。
その蓋は
この屋根裏に通じる入口の蓋を
私に思い出させた。
形も大きさもそっくりだ。
男はそこから
地上にいる人々の姿を
うかがっている。
(中略)
彼は曲がった茄子のような
異様に細長い顔をしていた。
そしてその顔中が黒い髭だらけで、
髪は長くもつれていた。
浮浪者のようにも、
世を捨てた隠者のようにも見える。
痴呆のようにも見えなくもない。
しかしその眼光は
驚くほど鋭く、
洞察のようなものさえ
うかがえる。
とはいえ、その洞察は
知性を通じて獲得されたものではなく、
ある種の逸脱が
ーひょっとしたら狂気のようなものがー
たまたまもたらしたもののように
見える。
地面のフタを押し開けて、
顔を出している、
この曲がった茄子のような
黒い顔の男。
何だか「夢」に現れてきそうな
奇妙なキャラクターですね(^^;
主人公の男から、
「顔なが」と名付けられますが、
何だかジブリ映画にも出てきそう。
それは「顔なし」か(^^;
で、皆さんお察しのように、
この「騎士団長殺し」という日本画に
登場する人物たちは、
「寓意」であり「象徴」なわけですが、
では何の象徴か?
というのは・・・
読んでみてのお楽しみということで(^^;
この「顔なが」が潜んでいる地下の世界は、
村上春樹さんお家芸の「無意識」の世界、
ユング的な「深層心理」の領域ともいえますが、
物語の後半では、
主人公が、その地下世界を冒険することになります。
物語は、地下世界だけでなく、
歴史の世界、すなわち、
ナチス・ドイツや
日本軍の中国戦線の出来事なども絡み合い、
重層的に展開していくのですが・・・
・・・と、
このあたりにしておきますね(^^;
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今回も最後までお読みいただきまして、
有り難うございました(^^)
次回もこの本の紹介を続けます(^^;
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おまけ写真集(^^;
11月、少し前になりますが、
天気のいい日は、
山歩きでリフレッシュ!
渓流沿いの登山道から、
不動尻の不動の滝。
あまたの鎖場越えて、
いざ三峰山へ!
紅葉に癒されながら・・・
乗り超えろ!
着きました!
整備されているので、
慎重に行けば大丈夫・・・
下の方は、
ちょうど紅葉ピークでした!
別日に、
今度は表丹沢ルート、三の塔へ、
三ノ塔、眺めいいです!
天気もいいので、
欲張って塔ノ岳まで行くことに!
安全祈願・・・
塔ノ岳着きました!
水墨画みたいに写りました・・・
暗くなる前に、
帰路急がねば・・・
今年は、富士山、実際に登ったせいか、
神々しいというよりも、
何だか友達みたいな、
身近な存在になってきました(^^;
また別日、
こちらは、浄発願寺奥の院。
洞窟の中に、石仏が何体か鎮座されています。
弾誓上人が修行されたようですね。
集まってきた珍獣たち?が微笑ましい(^^;
大山まで足を伸ばします。
ひたすら登って・・・
大山山頂は、やはり賑わってました!
山頂は0度・・・
ちょっとぬるめになってしまったカップ麺、
美味かった(^^;
私の大好きなお寺。
日向薬師に立ち寄りました。
報道でご存知の方も
いらっしゃるかもしれませんが、
今回、私が歩いた、
浄発願寺奥の院のあたり(日向山の西北?)で、
先日、山火事がありました。
幸いにも人的被害はなかったようですが、
奥の院や登山道に、
被害がないことを祈ります・・・
ここは神宮外苑のイチョウ並木。
(今年は、半分以上すでに散っていましたが(^^;)
ラグビー早明戦、
母校勝ちました!嬉し~
おつきあいいただき、
有り難うございました(^^;
































































































