南仏料理
群青色の夜空が、ああ美しいアルルの夜。
「家族とヴァケーションでアルルに来るときのレストラン。」
というアルルに引っ越してきたばかりの友人が予約をしていてくれました。
こういうレストランは、観光客は選べない、探せないな~のレストラン、
お客さんでいっぱいでした。
小さな趣味のいいレストラン、小気味よくクルクル動くギャルソンのお姉さん。
壁の色も、さりげない花も、テーブルの上に置かれているちょっとしたものも、
温かみと粋がブレンドされて、居心地がいい。とっても。
ワインとパンと~・・・これだけでも、充分満足。
お料理も、期待を裏切らぎりませんでした。
プレゼンテーションが美しくて、お皿の上のアートだな~・・・と。
フランスの南に位置するここプロヴァンス地方の料理は、
オリーブオイル、ガーリックがふんだんに使われ、魚介もお野菜も
素材の味が活かされた一皿一皿。訪ねたことのある北部ノルマンディーとも、
パリ市内、パリ近郊の食事とも違う南仏料理なのだと思います。
東に行くとイタリア、西に行くとスペイン、地中海沿いということで、
イタリア料理やスペイン料理の影響を受けているのでしょうね。
アルルに滞在中、友人が夕ご飯を作ってくれたので、レストランで
ディナーを食べたのはこの夜だけ。スペシャルな夜でした。
ゴッホが愛したアルル
なかなか進まぬ、終わらぬ旅ブログ・・・
いいんです、旅するように暮らす~ですから(言い訳)。
ミラノからモナコ、ニースに途中下車し、アルル着。
アルルは、ゴッホが住んだ町として知られていますね。
気候が穏やかな美しい中世の町でした。
アルル到着の翌日、私たちはゴッホに縁のある地を訪ねてみることにしました。
最初に向かったのはこちら。
Espace Van Gogh
ゴッホが入院したことのある病院。
その後、この敷地内には図書館、大学センター、メディア資料館など
文化施設となっており、またゴッホやその他フランスの画家の作品を
商品にしたお土産やさんが並んでいました。
太陽の光を浴びた花たちが彩どられた中庭は、ゴッホが100年前に描いた絵が
そのまま再現されているそうです。中庭を囲んでいる回廊式の建物の黄色、
ゴッホイエローが印象的でした。
続いて、Fondation Van Goghへ。
2014年4月にオープンしたばかりの『ヴァンゴッホ財団』
残念ながらこの時はクローズしていて中に入ることができませんでした。
観たかったなぁ・・・(また行かなくちゃ。)
ゆる~り歩いて歩いて、目の前にあったCafe Van Gogh.
『夜のカフェテラス』が描かれたところ、そばにいたツーリストが
「ほらほら、このハガキのところ。貸そうか?」とハガキを手渡して
くれたので、お借りしてパチリ。
ゴッホは、1888年から15ヶ月間滞在したここアルルで300点以上の
作品を描いたそうです。『ひまわり』連作も、『アルルの跳ね橋』
『アルルの寝室も』アルル時代の作品。
『ローヌ川の星月夜』も。
この作品は、いつぞやの『ゴッホ展』で心惹かれ、買って帰りました。
(もちろん複製された作品ですが)
また、ゴッホが未来の画家仲間たちの”アトリエミディ(共同アトリエ)を
作ろうと思い描き、ゴーギャンに熱く申し出て呼び寄せるも、うまくいかず。
ゴーギャンとの仲たがい、あのゴッホの耳切り事件が起こってしまいます。
アルルの光、風景はゴッホの才能を大きく目覚めさせたようです。
私たちが訪れた9月も、アルルは太陽の光が燦々と輝いていていましたから。
明日土曜日(1/23)のアルルの最高気温は16度?!なそうです。
あったかいんだなぁ。
傷心だったゴッホがパリから光を求めてアルルへ。
「アルルでの過激な制作も、ゴーギャンを熱狂的に待ちわびたことも
”こころの飢え”の過激な変形である。」と伊勢英子さんは著書『ふたりの
ゴッホ』のなかで書いています。」
求めるほどに得られず、求めるほどに遠ざかり、求めるほどに渇する。
切ないなあ・・・ アルルの光と影をゴッホの短い生涯に思うのでした。















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