成長するまでに封印したキャラを
「ごっこ遊び」で「体験」する
「ごっこ遊び体験」カウンセラー
ヒカリサスです。
今日は、実際あったカウンセリング例を（多少フェイクを入れながら）小説風にご紹介します。
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Aさんは、ヒップホップダンスを趣味で学んでいました。
ずっと憧れていたのに、なかなか飛び込むことができなかった世界。
やっと学ぶことができて、楽しくて大事な時間でした。
そんな時間を真っ黒にする人がいました。
Bさんです。
Bさんは、いい年のおばさんで、いつもイライラしていて、
周囲に悪口を振りまき、
怒りっぽく、怒鳴り散らすこともありました。
Aさんは、Bさんをなるべく遠くから見ては
「なんでそんな子供のようなことをするんだろう？
早くやめてくれたらいいのに」
と腹立たしく思い、教室を変えようか迷っていました。
そんなとき、「ごっこ遊び体験」カウンセリングを受講したのです。
「Bさんがムカつくんです」
「自分を変えたい」と受講したのに、気づくとBさんへのムカつきを愚痴っていました。
「では、Bさんになりきってみてください」
…なりきる…？
とりあえず、Aさんは立ってみます。
なりきろうとBさんを思い出すと、言い足りなかったことが思わず口から出ていました。
「言い忘れてましたけど、Aさんは…」
「Bさんが言いそうなことを言ってください」
おしゃべりを遮られ、演技で表現するように求められます。
AさんはBさんが言いそうなことを口にしてみることにしました。
愚痴ろうとするとあれだけ出てくるのに、演じようとするとなかなか出てきません。
「どうして…こんな…ところに荷物を置いているの？
あなた何度来てるの？
決まった場所に置くぐらいできないの？」
「そんな顔だった？
顔だけでもいいから真似してみて」
Aさんは、眉をひそめ床を睨みつけました。
「どうして…こんな…」
Bさんが言いそうなことを思いつかなかったので同じ言葉を続けます。
「ちゃんと目を合わせて」
目の前に置かれた犬のぬいぐるみと目を合わせます。
ーこんな失礼なこと、してはいけない。
緊張と恐怖がせり上がってきて、体が引きつります。
「手は？」
「立ち方は？」
Aさんは、必死で思い出そうとします。
あのムカつく手の位置
あのムカつく立ち方
「私に分かるように再現して」
声が追い立ててきます。
ーそうだ、分かってもらわないといけない。
Aさんの心に、使命感が灯りました。
伝えないと
分かってもらわないと
どれだけ嫌な人なのかを見て欲しい。
「声が小さい。
Bさんはそんな声じゃないよね。
Aさんは声を出そうとします。
体が震えます。
こんなことをしてはいけない
こんな醜いことをしてはいけない。
さらに、恐怖がせり上がってきます。
「もっとムカつく感じ出さないと、いい人にしか見えないよ」
バチンと何かが弾けました。
あいつがいい人に見える訳がない。
自然と口調が変わって、声が大きくなりました。
腕を組み、相手を何度も指さして威圧し、足先から頭のてっぺんまでムカつく姿になっていきます。
＿これがBさんです！
「はい。そこまで！」
Aさんの頭は真っ白になりました。
その日は眠くて眠くて、
そのあと、どうやって帰ったのかも分からないまま朝を迎えていました。
そして、不思議なことが起きました。
Aさんの職場には、
クレーマーとしていつも来店するCさんがいたのですが、
そのCさんが、違って見えたのです。
いつも怒りを撒き散らすCさんに、いつもAさんは恐怖を感じていました。
それなのに、Cさんの怒りを浴びながらAさんは時計を見ていました。
ーはやく終わらないかな
ーあれ？私、平気になってる。
恐怖が１ミリも湧いてこない自分。
冷静に時計を見ている自分。
ーああ、終わったんだ。
そのとき、Aさんは自分が変わったことを知りました。
ーああ、私、変われたんだ。
Aさんははじめて、「変われた」という体験をした自分を感じました。
ーああ、私は変われるんだ。
Aさんの心に宝物ができました。
「変わることができる自分」
宝物は、Aさんの心をいつまでもホカホカと温めてくれたのでした。
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いかがだったでしょうか。
これは実際口頭でいただいた感想をベースにしています。
あなたもこんな体験をしてみませんか？
こちらでお待ちしています。
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