私は、小さい頃、写真を撮るとき、
絶対に笑顔を作ろうとしませんでした。
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その写真は後で、
「ちゃんと私は親をやっている」
という証拠になるからです。
私の親は、幼稚園に私が入るまで、
親戚中に預けては、
どっかへ消えてしまう人でした。
どんなに周りに「ひどい親」と
言われようが、
「この子は、私が好きなのよ。
私しかいないのよ。
ちゃんと親だってやれている」
と、自信を持っていました。
そして、その証拠として、
写真に残そうとしていたのです。
「チーズ」と言われても
笑顔を作ることなんて、
ムカついてできませんでした。
なんで、おもしろくもないのに、
証拠を残すためだけに、
笑顔を作らなきゃいけないんだ!
という怒りでおなかの中を
いっぱいにしていたものです。
そんな風に刷り込まれたので、
私は大人になっても、
写真がどうも好きになれませんでした。
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