▲ニクオン【公式】(@nikuon29)さん / X からの転載
山下久美子が5月26日(日)、東京・墨田区「錦糸公園」で開催されるフードフェス「ニクオン」に出演する――そんな情報を数日前まで知らないでいた。危うく見逃すところだったのだ。それを救ってくれたのは山下久美子と同じ1959年1月26日に生まれた穴井仁吉のソロライブを成し遂げた“ロックンロールの女神”である。山下久美子は最初に好きになった女性ヴォーカリストで、TH eROCKERSやTHE ROOSTERSなど、福岡のロックを愛する彼女にとって、椎野恭一や池畑潤二、花田裕之などが彼女のバッキングをしていたことも気になるという。私が山下久美子のライブを頻繁に見ているのを知っていて、当然、行くものとして、”「ニクオン」へ行くんですか?”と、聞かれたのだ。ところが寡聞にして知らなかった。それ以前に墨田区が「すみだストリートジャズフェスティバル」や「すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り」など、“フェス”に積極的なのは知っていたが、「ニクオン」というフードフェスが2016年から開催されていることも認識していなかったのだ。
今年で6回目という“ニクオン”は、そもそも“まちおこし”の一環として開催されているらしい。「食育」という面から、地元の商店街を中心に「安心・安全な食を提供する」個店(原則として店舗ごとに仕入れ・販売を行う、地域に密着した店舗)を応援。音楽においては「音楽都市すみだ」という名のもとに「生の音楽に親しみ、楽しみを共有させる環境づくり」に貢献することを目的としているという。
コロナ禍の2020年、2021年、2022年を抜かせば毎年、錦糸公園で開催され、これまでに佐藤タイジ+浜崎貴司、高野寛、MALTA、Ally CARAVAN、UEBO、LOST NAME、MORE THE MAN、ダイアモンド✡ユカイ、ロリケン(ROLLY & 大槻ケンヂ)、fox capture plan、木村充揮、勝手にしやがれ、TCR横浜銀蝿RSR、近藤房之助、Diamond Shake、佐藤竹善、ROLLY、ザ・たこさん、ベーソンズ……などが出演している。しかも入場無料。フリーコンサートである。
今年は5月25日(土)、26日(日)の2日間の開催。25日(土)はOi-SKALL MATES、矢井田 瞳、→Pia-no-jaC←、Neighbors Complain、佐藤竹善、26日(日)はじぐろ京介、Ally CARAVAN、THESE THREE WORDS、SHŌGUN 、山下久美子が出演。山下は2日間のオオトリになる。それにしても豪華なラインナップだ。知名度や実績のある有名どころを並べるだけでなく、いずれも一癖も二癖もある個性豊かで新鮮な顔ぶれ。フードフェスを盛り上げつつ、単なる賑やかしではなく、“肉ハジケテ、音シタタル。”というキャッチフレーズ通り、肉と音のコラボレーション。営業やタイアップなどではない、“フェス”といっていいだろう。
山下久美子のホールやライブハウスなどのライブは、最近も足繁く通っている。行けない場合は配信でしっかり見ている。ただ、山下久美子を“イベント”や“学園祭”、“フェス”など、野外で見るというのは久しぶりになる。記憶は定かではないが、1983年7月30日に大阪南港フェリーターミナル前広場で開催され、サザンオールスターズや沢田研二&EXOTICSなども出演したイベント『'83 JAM JAM SUNTORY NCAA ROCK FESTIVARL』や1985年6月15日にはっぴいえんどの再結成ライブを含む、サディスティック・ユーミン・バンド(加藤和彦、高橋幸宏、高中正義、後藤次利、坂本龍一、松任谷由実)、吉田拓郎、オフコース、サザンオールスターズ、佐野元春……などが出演して代々木国立競技場で開催された『国際青年年記念 ALL TOGETHER NOW』、1986年8日4日に東京・西新宿「都有3号地」(淀橋浄水場跡地)で開催されたBOØWYのイベント『ウォーター・ロック・フェス』(山下は吉川晃司、大沢誉志幸などとゲストとして出演した豪雨のコンサート)など、他にも学園祭や野音などで見ているはずだが、ちゃんと思い出せないでいる。申し訳ない。いずれにしろ、野外で見たのは随分前のこと。遠い過去だろう。しかし、現在は過去に勝るというもの。この日のライブでいい意味で上書きされることになるのだ。
その前日、山下久美子の事務所へどんなライブになるのかをメールで質問した。帰ってきた回答は“フルセットのライブです。久美子+バンド5Pで50分ステージです”だった。カラオケや寄せ集めバンドではなく、いつものバンドで50分も演奏する――そんなライブが入場無料とは驚きだ。その日、まだ、半信半疑のまま、会場の錦糸公園に向かう。JR総武線「錦糸町駅」北口から徒歩3分、東京メトロ半蔵門線の「錦糸町駅」4番出口すぐのところ。2006年に精工舎(SEIKO)の跡地に出来た複合商業施設「オリナス」が隣接。「ひがしんアリーナ」(墨田区総合体育館体育館)に面している。同館の2階には「名誉区民顕彰コーナー 王貞治のふるさと墨田」があり、同館の南側にある野球場の角には「僕の原点」という碑もあるそうだ。同所から徒歩10分ほどのところに「TOKYO SKY TREE」がある。錦糸公園は桜の名所で、花見の季節には多くの花見客が訪れる。
本来であれば、この日の出演者をすべて見たかったが、前日が名古屋への日帰りの弾丸ツアーのため、疲れがたまり、午後をかなり過ぎてからの稼働になってしまった。BOØWY愛溢れるじぐろ京介のパフォーマンスやバグパイプを駆使して、新たなフォークロアを聞かせるAlly CARAVANも見たかった。
▲THESE THREE WORDS ▲冷牟田竜之
会場に着いたのは午後3時前、次に登場するTHESE THREE WORDSがサウンドチェックをしていた。午後の日差しが照り付ける中、心地良い音が会場を満たす。墨田の名店ひしめく、屋台からは食欲をそそる肉の香りが漂う。サウンドチェック、リハーサルながら会場は大盛り上がり。本番と勘違いするものもいる。同バンドは元「東京スカパラダイスオーケストラ」の冷牟田竜之が結成したラテン、スカ、パンク、ジャズバンドである。MAD3のEDDIE LEGENDがギターで参加している。冷牟田は同バンド以外にPULP(2023年)、MORE THE MAN(2019年・2018年・2017年・2016年)などで、このフェスに出演。皆勤賞である。3時過ぎにはTHESE THREE WORDSの本番の演奏が始まる。心地よいサウンドとリズムが会場を圧倒。当然の如く、サウンドチェックやリハーサルを上回る騒然、騒乱状態になる。炎天下の中、ステージや花道を激しく動き、シャウトし、ブロウする。圧巻のパフォーマンスだ。ある意味、冷牟田は同フェスの“主”かもしれない。彼らのステージを見たら、どのバンドも本気になるのは当たり前というもの。いきなり先制パンチをくらわされた。
▲SHŌGUN
続いて登場するのはSHŌGUN。真田広之ではない、芳野藤丸である。日本テレビドラマ『俺たちは天使だ!』の主題歌「男達のメロディー」や同じく日本テレビドラマ『探偵物語』のオープングテーマ「Bad City」、エンディングテーマ「Lonely Man」の大ヒットでお馴染みの、芳野藤丸率いる、あのSHŌGUNである。当然、それら3曲も披露される。しかも、芳野だけでなく、オリジナルメンバーのベースのミッチー長岡こと、長岡道夫も参加している。それゆえ、SHŌGUNと名乗っている。さらにそれらの曲で耳慣れたハーモニカを吹いていた日本を代表するハーモニカ奏者、八木のぶおも参加している。このラインナップだけでも芳野藤丸の本気度がわかるはずだ。ベテランらしい緩急わきまえたステディでシュアな演奏にホーンやコーラスが被さることでさらに華やかさが増す。とてつもなく豪華で贅沢な時間を堪能させてもらった。
▲山下久美子
SHŌGUNがステージを終えると、“肉の試食会”があって、山下久美子のバンドのサウンドチェックが始まる。出てきたメンバーを見て、驚いた。“フルセット”に偽りなく、日頃から彼女を支える仲間達が顔を揃えているのだ。山下自身もマイクチェックのためにステージに上がる。彼女の一挙手一投足に観客が反応し、喝采を送る。スターのオーラというものだろう。
サウンドチェックが終わると、司会者が登場。熱中症の注意喚起の後、墨田区の区長を呼び出す。そして、挨拶をする。イベントになると、役職のあるものが出張るのはよくあることだが、同フェスを来年以降も続けると思わず公約(!?)。その場の勢いかどうか、わからないが、このフェスを続けてもらいたいと、その場にいた誰もが思ったはずだ。区長は“音楽都市を肉と音楽のパワーで盛り上げよう”と、告げてステージを降りる。
その後、山下久美子が仲間をともなってステージに現れる。改めて、この日のメンバーを明記しておく。椎野恭一(Dr)、笠原敏幸(B)、奥田啓介(G)、伊藤隆博(Kb)、そしてビリー・ジーン(Sax)というラインナップである。椎野と笠原は山下久美子のデビュー時にバッキングしていたPaPaのメンバーだった。椎野は山下の他、花田裕之のband HANADA、浅井健一、UAのAJICOなどでも活躍している。笠原はレギュラーではないが、ここぞという時に駆け付ける。奥田はノーナ・リーヴスのメンバーで、このところ、大澤誉志幸のサポートと共に山下もサポートしている。準レギュラー的な存在だ。伊藤はUB-TAPS脱退、agua解散後、フリーのアレンジャーとして、スタジオ、ライブなどをサポート。YUKIやキリンジ、大澤誉志幸などをサポートしている。ビリー・ジーンは昨2023年に山下がリリースした初のジャズアルバム『Jazz”n”Kumiko』のレコーディングが契機となって、ジャズライブだけでなく、山下の通常のライブにもレギュラーとして参加している。若手アルトサックス奏者として、ジャズ界だけではなく、前衛音楽界でも注目を浴びる逸材だ。まさにお馴染みのメンバーが勢揃いの“フルセット”だろう。
山下は会場に詰め掛けた満員の観客に“初めての錦糸町です”と告げ、最初に披露したのは「赤道小町ドキッ」(作詞:松本隆・作曲:細野晴臣)である。誰もが知る1982年の国民的ヒット曲。同年夏のカネボウ化粧品のキャンペーンイメージソング。まさに掴みはOKだろう。山下久美子とは何者かを知らしめる曲である。流石、ライブ巧者、わかっている。1曲目に「赤道小町ドキッ」という先制パンチに観客は驚きながらも歓喜と熱狂で応える。一瞬にして、会場がひとつになる。必ずしも山下久美子を知るものだけが来ている会場ではない。それでも彼女の歌とバンドの演奏は聞くものの心と身体を捉え、その世界へ引き込んでいく。
山下は歌い終えると、”アウェイかと思っていたけど、温かく受け入れてくれて、とても嬉しい”とその声援と歓声に感謝の言葉を送る。
“私達ってSo Young?”と、観客へ問いかけ、佐野元春が作詞・作曲し、彼女のために書き下ろした「So Young」(アルバム『雨の日は家にいて』1981年)を歌う。80年代、山下久美子と佐野元春は先頭に立って、日本のロックやポップスを牽引してきた。そのことをこの場所にいる同世代の人達は知っているのだろう。その反応は飛び切りのものになる。
観客が盛り上がる中、アルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』(1982年)のタイトルトラック「抱きしめてオンリィ・ユー」(作詞:康珍化・作曲:亀井登志夫)が披露される。ビリー・ジーンのサックスをフィーチャーして、同曲をさらに華やかなものにする。それはまるでザ・ハートランドの佐野元春とダディ柴田、Eストリートバンドのスプリングスティーンとクラレンス・クレモンズの掛け合いのようでもある。どこかクラシカルな響きながら、ビリー・ジーンが吹くだけでモダンな色彩が加わるのだ。
同曲を歌い終えると、”来年はデビュー45周年になる。野外のライブは懐かしい。昔は雨に降られてもいいように衣装の下に水着を着ていた。雨が降らない時は水をかけられていた。自分でかぶったこともあったけど(笑)”と語る。彼女は”この曲でデビューしました”と告げ、亀井登志夫が作曲し、康 珍化が歌詞を書き、1980年6月25日にリリースされたデビューシングル「バスルームから愛をこめて」(同月同日、同題のアルバム『バスルームから愛をこめて』もリリースされている)を歌う。オールディーズ風味の愛くるしいメロディーに“男なんてしゃぼん玉”というはすっぱでおきゃんな言葉が躍る。驚いたのは観客の中に歌詞を覚えていて、彼女の歌に合わせて歌っている方がたくさんいたこと。彼女を聞いてきた人達にとって、忘れ得ぬ、永遠の名曲なのだろう。多くの方に愛されている。まるでいつもの彼女のライブへ来ているかのような錯覚を起こす。
同曲に続き、「恋のミッドナイト・D.J.」(アルバム『DANCIN' IN THE KITCHEN』1980 年12月)を披露する。これも彼女の初期の名曲である。作詞・KURO、作曲・西岡恭蔵。西岡はザ・ディランⅡ、ソロなどで活躍。作詞家として矢沢永吉に歌詞を提供したことでも知られる。軽快なナンバーである。きっと、ラジオでこの曲を聞いたという方も少なくないだろう。古の“ラジオデイズ”への郷愁かもしれないが、甘酸っぱい思いとともに青春時代が蘇ったはずだ。
山下は“愛してまーす。今日は本当に楽しんでいます。心の底からそう思っています”と観客へ伝え、“大澤が作ってくれた「時代遅れの恋心」(作詞:下田逸郎。アルバム『抱きしめてオンリィ・ユー』)”と紹介し、同曲を情感豊かに歌い上げる。同曲に続き、同じく大澤が作った「ちょいまちBabyなごりのキスが」(作詞:銀色夏生。アルバム『Sophia』1983年)、さらに同じく大澤が作った「こっちをお向きよソフィア」(作詞:康珍化。アルバム『Sophia』)と、大澤の山下への提供曲の三連荘。圧巻である。ちなみに3曲とも作曲のクレジットは大澤誉志幸ではなく、大沢誉志幸である。彼が山下のために作った曲はファンの間では大事な曲になっている。「赤道小町ドキッ」が国民的ヒット曲としたら、それらの曲は観客にとって自分的ヒット曲に入っているだろう。観客は歓声と拍手で山下、そして大澤に感謝を伝える。
そして、“Thank You So Much! 声をかけていただき、幸せに過ごせて、ハッピーです”と告げ、観客へ感謝と愛を込めて「LOVIN’ YOU」(1983年12月、シングルとしてリリース)を贈る。山下がニューヨークの「パワー・ステーション・スタジオ」でレコーディングしたアルバム『Sophia』(1983年)のプロデューサーで、ジョン・レノンが最も信頼していたミュージシャン、ギタリストであるヒュー・マクラッケンが彼女のために作曲し、それに三浦徳子が歌詞をつけ、大村雅朗が編曲を手掛けたナンバーだ。
同曲を終えると山下は“最高でした。どうもありがとう”と告げ、山下とバンドはステージから消える。午後6時50分のこと。本来、イベントのため、アンコールは予定されてないが、アンコールを求める拍手は鳴りやまない。
この日、演奏された曲達は徹頭徹尾、1980年代前半に発表されたものばかり。その拘った選曲が潔い。山下久美子はキャリアの長いミュージシャンゆえ、様々な時代、色々な顔がある。このセットリストは、おそらく、山下久美子と言ったらこの曲というナンバーが並ぶ、“ベストアルバム的なライブ”ではないではないだろうか。山下はこのコロナ禍でも無観客配信を含め、築地の「BLUE MOOD」をホームに“実験”と“冒険”をしてきた。様々な時代の曲を時代毎、テーマ毎に選曲しては、自らの曲を仲間達とブラッシュアップしてきた。それゆえ、こんなライブも実現可能になるのだろう。
拍手と歓声はいまだ、止まず。そんな中、山下久美子と仲間達はステージに戻って来る。山下はかつてアンコールをしないと決めていたコンサートがあったが、観客の拍手と歓声に根負け(!?)して結局、アンコールをすることになったという。その時、観客は席を立ち、総立ち状態になったそうだ。それが総立ちの久美子と言われる由縁になった、と、当時を懐かしく、振り返る。彼女自身、その時のことを思い出していたのかもしれない。ちなみにそのコンサートは1981年1月に日本青年館行われたライブらしく、予定にないアンコールで「恋のミッドナイト・D.J.」を披露した際、観客が一斉に立ち上がったという。「総立ちの久美子」誕生の瞬間である。
錦糸公園でのライブ、会場の一部に関係者席があるものの、同所以外は席がない。基本的にオールスタンディング。予め、総立ち状態だが、アンコールで彼らの前に出てきた時、観客の前のめりな感じは“総立ちの女王”、“総立ちの久美子”の面目躍如だろう。
そして山下は“アンコールは予定してなかったので、やれる曲はないから”と前置きをして“ヒット曲フォー・ユー!赤道小町アゲイン!!”と叫び、「赤道小町ドキッ」を歌い出す。2度目の「赤道小町ドキッ」に観客は沸き立ち、熱狂と興奮が高い頂を駆け上る。歌う山下や演奏するバンドメンバーもそうだが、その場にいる誰もが気持ちよさそうに身体をゆらし、声を振り絞る。その顔に笑みがこぼれ落ちる。誰がこんなエンディングを想像しただろうか。ライブは予定調和ではない、何が起こるかわからない。「赤道小町ドキッ」という国民的ヒット曲は時代を超えて人々の心を打つ。そして当時の記憶と思い出を連れてくる。心の中の“青春(あおはる)”を呼び起こす。過去の自分と現在の自分が対峙する。タイムマシーンのようなものだろう。同時に忘れ、なくしたものを取り戻す……そんな歌ではないだろうか。苦い思いも辛いこともすべてが夢物語になる。
実は、山下が2月10日(土)に築地のライブハウス「BLUE MOOD」で開催した2024年第一弾ライブ『Kumiko Yamashita “ONE LOVE” Live at Blue Mood』 で、同じくアンコールとして「赤道小町ドキッ」を披露している。その時にある国民的歌手の国民的ヒット曲について、“最近、毎朝、連続テレビ小説(通称“朝ドラ”)『ブギウギ』を見ている。「東京ブギウギ」のワンフレーズを聞いただけで、泣いちゃう感じ。なんなんだろう。歳のせいなんだろう。(そのドラマの主人公の福来スズ子のモデルなっている)笠置シズ子さん、憧れだったんですね、実は。時代背景が時代背景なので、いろいろあったんでしょうけど、本当に動きながら歌うスタイルの人だけど、当時のことで、ここからここまで四角に線を引かれ、その囲いから出ないでくださいとと言われた。そんなことは今ならあり得ない。勿論、そんな規制に耐えきれず、飛び出して、歌ってしまう。その姿がすごいと思った。そんなシーンを朝から思い出したりします。「東京ブギウギ」の歌詞を改めて見たんだけど、<リズム、ウキウキ、心、ズキズキ>なんです。「ズキズキ」なんだ。「ドキドキ」じゃないんだと思った。赤道小町「ズキッ」て、それじゃないと思って。負けないで赤道小町「ドキッ」で頑張ろうと、朝から誓った(笑)。そんなわけで、ズキッじゃない、「赤道小町ドキッ」だよ”と語っている。
国民的歌手の国民的ヒット曲、「東京ブギウギ」と「赤道小町ドキッ」がリンクする。山下も笠置同様、一部、作詞などをするものの、基本的にシンガーであり、笠置に服部良一がいたように、山下には大澤や佐野、亀井などがいる。改めて、山下久美子という国民的歌手のこと考えてもいいだろう。多くの方が山下久美子という歌手の存在の大きさを再確認したのではないだろうか。
ノスタルジアを提供して、それに浸ってもらう、往年の歌手ではない、このいまという時代にその足跡を刻む。だからこそ、経験と実績と才能と実力を合わせ持つ精鋭たちが挙って彼女を支える。フルセットのわけがそこにある。そして、どんなライブでもおろそかにせず、常に全身全霊、真剣勝負で挑む。できれば、これからもフェスやイベントに積極的に出て、年齢や性別、音楽性を問わず、“時代の伴走者達”と競って欲しい。山下達郎や佐野元春、桑田佳祐など、同世代のミュージシャン達もフェスに出ている。昨2023年は矢沢永吉、本2024年は大貫妙子がフジロックに初出演する。
山下が出演するフェスやイベントがあれば機会を逃さず、積極的に顔出ししたいもの。改めて調べて見たら、この2月18日(日)に神奈川の小田原三の丸ホール 大ホールで開催されたイベント『Odawara Castle Magic vol.1』で、山下は上田正樹、 鈴木聖美と競演している。既に彼女は動き出しているのだ。次はどんなところで彼女を見ることができるのか、楽しみである。是非、いまの山下久美子に触れてもらいたい。「ニクオン」で改めて彼女の魅力に射抜かれた方も急増中のはず。次はどこで、どんな歌を聞かせてくれるか、目が離せないだろう。炎天下の錦糸公園に行って、本当に良かった。見逃した方は残念。配信はない。来年のデビュー45周年に向かう山下の新しいビジョンとチャレンジを見せてくれた――。
「ニクオン」イベントセットリスト 2024年5月26日(日)東京・墨田区「錦糸公園」
山下久美子(Vo)、椎野恭一(Dr)、笠原敏幸(B)、奥田啓介(G)、伊藤隆博(Kb)、ビリー・ジーン(Sax)
1.赤道小町ドキッ
2.So Young
3. 抱きしめてオンリィ・ユー
MC
4. バスルームから愛をこめて
5. 恋のミッドナイト・D.J.
6. 時代遅れの恋心
MC
7. ちょい待ちBaby なごりのキスが
8. こっちをお向きよソフィア
9. LOVIN’ YOU
EC 赤道小町ドキッ
「ニクオン 肉ハジケテ、音シタタル。」
https://nikuon.com/
「ニクオン」【公式】Xより。以下のスレッドには今後の開催や切り取り報道など、主催者のメッセージが綴られています。長文ですが、必読ください。
https://x.com/nikuon29/status/1795306928664657923
ニクオンを応援してくれているみなさまへ
— ニクオン【公式】 (@nikuon29) May 28, 2024
『次年度は開催できないかも』
と言った真意をここで
記事がかなり切り抜かれた内容だったようで誤解を生みました。
ごめんなさい。
当フェスのヘッドライナークラスは誰もが知る著名なアーティストにて、1年前よりスケジュールを押さえております。
続く pic.twitter.com/EAs4qMSJ3d
「LIVE CLUB 山下久美子official website」
https://kumikoyamashita.com/
2024/6/14(金)
ビルボードライブ大阪
http://billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14886&shop=2
2024/6/18(火)
ビルボードライブ横浜
http://billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14889&shop=4


































