信じられない。イチローをして、「漫画でもやり過ぎ」と言わしめたデレク・ジーター、現役最後の本拠地の最終戦でのさよなら打。幻となった黒田の12勝目、200回登板もロバートソンの9回に打たれた同点本塁打も、すべてが彼のための演出だったようだ。
既にポストシーズン進出を逃し、ホームであるヤンキースタジアムでの試合は最後になる、ファンとの惜別の場で、松井は予感したというが、まさに、これ以上はないという千両役者ぶりを見せ
つけた。
ヤンキースのデレク・ジーターは先日、9月7日(日本時間9月8日)にヤンキースタジアム行われ
た引退セレモニーで、「私はたった1人しかできない、ニューヨーク・ヤンキースの遊撃手になるチャンスを得ることができた。ヤンキースの正遊撃手という、世界で最も素晴らしい仕事をしてきたと思います」と語っていた。そのかけがいのない場所を20年間に渡り、守っていたのは彼である。
ヤンキース一筋、多くの喝采を浴び続け、数多の栄光や栄誉を手にしたジーターである。その闘志と気品あふれるプレイに酔いしれたファンは数多い。。そんな彼の言葉には重みがあり、それを裏付ける数多くの名場面が思い浮かぶ。松井との友情物語も日本のMLBファンには嬉しいところだろう。
奇しくもジーターの引退セレモニーの前日、、9月7日(日)に東京・世田谷・三軒茶屋にある昭和女子大・人見記念講堂で開催された『佐橋佳幸(祝)芸能生活30周年記念公演~東京城南音楽祭T.J.O~』へ行ってきた。
様々なセッションで活躍するギタリスト、プロデューサー、佐橋の芸能生活30周年を記念するスペシャル・イベント。渡辺美里、EPO、大貫妙子、小倉和博、小田和正、佐野元春、根本要、小坂忠、高橋幸宏、小原礼、清水信之、Char、仲井戸"CHABO"麗市、松たか子など、綺羅星の如くスター達が彼のために駆けつけた。
清水信之やEPO、渡辺美里などの都立・松原高校繋がりから小田、佐野、小坂忠、大貫などのレコーディング&ライブ繋がり、CharやCHABOなど意外な繋がりまで、多士済々の中にあって
光輝く佐橋様の唯一無二の存在感、日本の音楽界に必要欠かさざる存在であることを“再確認”した次第。
あの名曲、名演に佐橋ありという感じだろうか。4時間近いコンサートだったが、彼のギター&トークをたっぷりと堪能させていただいた。
Dr.kyOn(音楽監修・Key・Gt)、井上富雄(Ba)、古田たかし(Dr)、河村"カースケ"智康(Dr)、柴田俊文(Key)、山本拓夫(Sax)、本田雅人(Sax)、村田陽一(Tp)、西村浩二(Tp)という佐橋縁の面々が集まったハウス・バンドの健闘&献身も特筆すべきだろう。佐橋愛に溢れている。
会場もお目当てのアーティストだけでなく、優しい視線で佐橋を見守る。勿論、親戚の方々も佐橋愛に満ち溢れ、嬉しそうに身体でリズムを取り、手拍子をしていた。
司会・進行の萩原健太&能地祐子夫妻のシオノギ系の某番組を彷彿させる絶妙の仕切りをしていたことも付け加えておく。佐橋、松を前にして、夫婦って、いいですよ、という名言も飛び出す。
日本のロックやポップスの現在・過去・未来を佐橋佳幸というアーティストを通して、垣間見せてもらったような気がする。
この日本の音楽界に佐橋佳幸がいて良かった、と思う。おそらく、そのポジションは彼しかできない。ジーターは引退してしまうが、佐橋に引退という言葉は似あわない。もっともっと活躍していただかなければ、日本のロックやポップスがつまらなくなる。改めて、本当に密度の濃い夜だった。その場にいられたこと、まさに僥倖ではないだろうか。