ルースターズ、佐野元春と、「フジロック・フェスティバル ’14」のライブ・リポートが続いたが、実はもう1本、フジロック関連の原稿を書いている。本来であれば、続けて掲載したいところだったが、いろいろ、海や山へと遊びまくっていたら、書き上げることが出来ず、あっという間に8月も最終週になってしまった。
今週末、30日(土)に是非、皆様に見ていただきたいイベントがあるので、そのお知らせを先にさせていただく。迫真のフジロック・リポート(!?)「俺たちのエンドレス・サマー~55歳からのハロー・フジロック!」(仮題)は暫しお待ちいただきたい。
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先日、偶然、知り合った20歳の女性と話していたら、彼女の口から“ビート・ジェネレーション”という言葉が出てきて驚いた。最近、聞いているのはボブ・ディランにジミ・ヘンドリックス、サンタナだという。そして、好きな映画は『イージーライダー』だそうだ。
一体、どうしてという感じだが、元々、BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)のファンで、浅井健一のインタビューで、ビート・ジェネレーションという言葉を知ったらしい。アレン・ギンズバーグやジャック・ケルアックなどを熟読しているわけではないが、図らずも“ビートは継続する”ことが証明されたといっていいだろう。20歳でビートニクなど、頼もしい限りである。
そんなビート・ジェネレーションの系譜を引くのが「NAKID SONGS」という詩と弾き語りのイベントである。ブログやFBなどでも何度か紹介させていただき、実際にイベントにも足を運んでいる。同イベントのブログから詳細を転載させていただく。
sami"PRSENTS"「NAKED SONGS vol.7-Beating of late summer-」
■日時
2014年8月30日(土)17:30開場 18:00開演
■料金
予約¥3,000 当日¥3,500(税込み.ドリンク代別)
■会場
Last Waltz by shiosai
渋谷区 渋谷 2-12-13八千代ビルB1F
03-6427-4651
lastwaltz@shiosai.com
※ ご予約は Last Waltz 店頭メールまでお願い致します。
■出演
篠原太郎(THE BRICK'S TONE )
黒水伸一(黒水伸一TRIO, THE SHAKES )
近藤智洋 (GHEEE,The Everything Breaks, ex.PEALOUT )
■オープニングアクト<リーディング>
後藤理絵= Regina <砂猫女王>
■イベント・ブログ
http://s.ameblo.jp/naked-songs/
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黒水伸一は、かのシェイクスのメンバーである。同バンドは、佐野元春やエコーズ、小山卓治などと同じ時代に活動を開始し、ビート・バンドであると同時にストリート・ロッカーとして、都市の物語を紡いできた。随分前だが、ある雑誌で、シェイクス、アップビート、ビーモダーンの3バンドの紹介記事を書いたことがある。多分、文頭に“ビートは継続されなければならない”みたいなはったり(!?)をかませていただいたことがある。毎度、語彙に進歩がなく、恥ずかしい限りだが、それだけ、「ビート」という言葉が“死語”になってない証だろう。
私にとって、久しぶりの再会である。いま、彼が何を歌うか、楽しみでならない。時間がある方は、是非、足を運んで欲しいと思う。 “BEAT GOES ON”を体感できるはずだ。
ちなみに、前回、5月17日、阿佐ヶ谷「Acoustic Live Bar harness」で開催された『NAKED SONGS vol.6 -Blowin' in the Wind 2014-』の簡単な報告をFBでさせていただいている。改めてブログにも掲載させていただこう。興奮冷めやらぬという感じで、急いで書き上げたので、説明不足もあるかもしれないが、そこは割り引いて読んでいただきたい。
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先ほど、東京の阿佐ヶ谷の「Acoustic Live Bar harness」で開催された『NAKED SONGS vol.6 - Blowin' in the Wind 2014 -』から帰ってきた。
同イベントは音楽ライター 故・下村誠が行っていたイベントやビート・ジェネレーションの詩人等に影響を受けたアーティストたちをリスペクトしたいとのきっかけで始まったシンガーソングライター、バンドマンによるポエトリーリーディング&アコースティックライブ中心のライブイベントだ。
今回は村田博(オープニングリーディング)、風ニ吹カレテ(CROSS / KUBOTA / LINA)、中川五郎が出演。イベントの模様は、また、改めて詳しく書かせていただくつもりだが、中川五郎という歌手の凄さに圧倒された。当然、日本のフォークの黎明期から活動していることは知っていたし、『25年目のおっぱい』はアナログ盤で聞いていたが、私自身、某誌では編集者とライターという関係で接していたため、どうしても音楽評論家(ニール・ヤングなどの記事を依頼していた)というイメージが強かった。
しかし、目の当たりにした中川五郎の歌は強烈で、心や身体を射抜かれてしまった。ウッディ・ガスリーの「自警団の男(Vigilante Man)」を彷彿させるトーキング・ブルース「トーキング烏山神社の椎の木ブルース」は、いま聞くべき歌だ。検索したらyoutubeに上がっていた。17分と長尺だが、是非、聞いてもらいたい。
中川五郎「トーキング烏山神社の椎の木ブルース」
http://www.youtube.com/watch?v=A9lezVAB5-8
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改めて詳しく書かせていただくつもりだが……と、書いたので、若干、付け加えさせていただく。アンコールでは、中川五郎と風ニ吹カレテが共演。ディランの来日に合わせるかのように、彼の「風に吹かれて」と「Like a Rolling Stone 」を中川の日本語詞でカヴァー。そして同イベントのテーマソングとでもいうべき、オリジナル「BEAT GOES ON~Beat Generation Child~」に中川が歌詞を付け加え、叫ぶ。“集団的自衛権容認”など、当時の趨勢に対抗するように、カオスのようなうねりを呼び起こす。同イベントが単なる共演、競演ではなく、ムーブメントとして広がるような予感を抱かせる。
この日のイベントに前々回、「『歌う詩人たちの魂の声を聴け !! 』―NAKED SONGS vol.5」(2013年9月13日開催)に出演した小山卓治や篠原太郎も顔を見せていたことも余計にそう感じさせた。特に出演したわけではないが、それだけ、このイベントがアーティストに愛されている証拠だろう。おそらく、こんな交流が新たな潮流を生むはずだ。
繰り返すが、今週末、8月30日(土)は、古くて新しいムーブメント誕生の目撃者になっていただきたい。忘れられない夏の思い出を作ろうではないか。
ちなみに、件の20歳の女性は来ませんので、ご紹介できません(笑)。彼女自身はコスプレイヤーで、かのコミュケにて、話を聞かせていただいた。このイベントのことは伝え忘れてしまった。残念! 初音ミクだけが世界を変えるわけではないということだ。