「カンク・オン・アース〜フィロミナ・カンクとお勉強〜」(2022)

 

人類の歴史を紐解くモキュメンタリーをネットフリックスで観ました。

 

 

監督はクリスチャン・ワット。予告編はコチラ

 

プレゼンターはフィロミナ・カンク(ダイアン・モーガン)。有識者への失礼なインタビューを交えながら、人類の誕生と文明の発達(エピソード1)、さまざまな宗教(エピソード2)、中世ルネサンス期から近代までの歴史(エピソード3)、テクノロジーの進化と世界大戦(エピソード4)、現在と未来(エピソード5)といったテーマをふざけながら掘り下げていくドキュメンタリーのミニシリーズ。マジメに勉強する気のないフィロミナ・カンクが実在の有識者にトンチンカンで失礼な質問をぶつけて、人類のこれまでの歩みをおさらいするつもりもないまま、アバウトに進行。各エピが30分の全5回なので、サラッと楽しめます。

 

過去に英国の歴史をテーマにした「カンク・オン・ブリテン」(2016-2018)、文豪シェークスピアをテーマにした「カンク・オン・シェークスピア」(2016)に続く、英国BBCテレビのバラエティシリーズの最新作。演じるダイアン・モーガンは英国の女優・コメディアン。TVを舞台に活躍してるみたいです。知的なプレゼンターを装って、実は歴史に無知な彼女が、テーマから逸脱したしょーもない質問を有識者に投げかけます。訊かれた有識者は戸惑いながらも真摯に回答して、なんとか本題に戻そうとしますが、結局空中分解したまま、次の話題に移っていくという展開の繰り返し。質問者も回答者もずっと真顔で押し通す、実に英国らしいユーモア満載のコメディ番組。エピソード5の有識者は笑いに耐え切れず、ついつい吹き出してしまいます。なぜかテクノトロニックの「今夜はパンプアップ~PUMP UP THE JAM~」を全エピソードでオチに使っているのがボディブローのように効いてきて、最もツボでした。